「Hello Song」について
2018年にリリースされた、名盤と名高いアルバム『POP VIRUS』に収録されています。ACジャパンの『ライバルは、1964年』キャンペーンソングとして当初サビのみで流れた他、2019年にはNTTドコモ『星プロ あたらしいスタート』編のCMでも流れていたので耳にした人もいるかもしれませんね。
「どこの誰かも知らないあなた」へ向けたその雰囲気はとても清々しくもあり、心地よさも感じます。サビの単語の繰り返しなど、雰囲気や内容が『Crazy Crazy』の「優しい歌声はまだ続く」というフレーズにリンクしている印象もうけます。
この楽曲は、星野源自身が大好きな曲をオマージュした作品だと言っていたのですが、正確な曲名までは語られていません。
そのため、あれこれ想像しながら聴くことができて、より星野源の音楽を楽しめると思います。
『POP VIRUS』の最後を飾る、明るく希望を感じる1曲です!
「Hello Song」の歌詞について
時を超えるもの
----------------いろいろな過去の出来事。良いこともあれば悪いこともありますよね。
何処の誰か知らないが
出会う前の君に捧ぐ
この世未来切り開く
何でもない君に
僕たちは骸を越えてきた
少しでも先へ
時空をすべて繋いだ
いつかあなたに いつかあなたに
出会う未来 Hello Hello
いつかあの日を いつかあの日を
超える未来 Hello Hello
笑顔で会いましょう
≪Hello Song 歌詞より抜粋≫
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それでもすべてがあって今がある。
「骸」は命に関わる意味合いはもちろんのこと、それだけには限らない、数々の苦難や人生において立ちはだかる壁のような、幅広いものを描いているように感じられます。
そうして過去を超えていく未来を想像させてくれて、背中を押してくれる歌詞です。
サビの「Hello Hello」のリズムもツボにはまりますし、まるでステップをするように軽やかな気分になります!
未来への希望
----------------2番の最初の部分はとても難しいなと感じたのですが、「君と僕」は未来の夫婦であり、髪飾りを身に付けた将来の愛娘のことを示しているのではないでしょうか。
君と僕が消えた後
あの日触れた風が吹いて
その髪飾りを揺らす
あの歌が響いた
うずくまる事ばかりだけど
少しでも多く
僕らは今を作ろう
いつかあなたに いつかあなたに
出会う未来 Hello Hello
笑顔で会いましょう
いつかあなたに いつかあなたに
出会う未来 Hello Hello
いつかあの日を いつかあの日を
超える未来 Hello Hello
笑顔で会いましょう
≪Hello Song 歌詞より抜粋≫
----------------
つまりは、唄が時代を紡いでいく。これを踏まえて1番をふりかえると話の軸が繋がっているように思えます。
きっと、星野源にとっての「今」は「唄」であり、僕たちリスナーにとってはその唄によって変わった、少し先の未来なのでしょう。
来るその時を笑顔で迎えるために出来ることをやっていきたいですね!
「Hello Hello」はまさに今を生きる希望の合言葉です。
まだ見ぬ未来に向かってHello Hello
この『Hello Song』。明るい曲には間違いないのですが、底抜けの明るさではなくてどこか深い部分の中での「光」を表している気がしてなりません。
親から子へと、多くの歌が歌い継がれるような音楽の継承だったり。
ヒット曲の「陽」の部分や、『POP VIRUS』における『アイデア』などの「陰」の部分、そういった人間のすべてをひっくるめて愛し進む。
星野源は音楽の伝道師なのかもしれない。
平成から令和へ。
時代の流れとも重なるように、もっといい時代へという願いも込められているように思います。
星野源ならではのリズミカルさと、開かれた曲調から感じるワクワク感もたまりません。
また、これから新たな世界へ踏み出す人や、新しい何かを始める人に特にオススメしたい一曲です。
笑顔で未来を過ごすために、これからも聴き続けよう。今を生きるすべての人へ、Say Hello!
TEXT Keizy