投稿されてからすぐ10万回再生を達成
『独りんぼエンヴィー』は2012年にニコニコ動画で、2018年にYouTubeに投稿された楽曲です。
ニコニコ動画では投稿されたときからその中毒性が話題を呼び、投稿されてから6日と2時間で10万再生を達成。
その後もじわじわと伸び続け、2014年に100万再生を達成しました。
初音ミクAppend Darkが使われていて、最近ボーカロイド曲を聴き始めたという人が一瞬初音ミクだと気付かないような気だるげな歌声が特徴の1つです。
『独りんぼエンヴィー』というタイトルが表すとおり、孤独の寂しさや楽しそうな周囲に対する嫉妬が込められた歌詞になっており、伴奏も盛り上がり過ぎない落ち着いたロックになっています。
MVは空と電柱と木々の写真に『独りんぼエンヴィー』とタイトルが入れられたシンプルなものですが、愛を欲しがっているという楽曲になぞらえてか、タイトルの文字は全てアルファベットの「I」で構成されています。
初音ミクAppend Darkとは?
初音ミクAppend DarkとはVOCALOID2 初音ミクの追加音声ライブラリ・パックとして2010年に発売された初音ミクAppendの音声ライブラリの1つです。
『独りんぼエンヴィー』で使われているDarkは大人びた声質が特徴的で、他にも甘く囁くようなSweet、柔らかく優しいSoft、ハキハキとしたVivid、シャープなSolid、明るく声に張りのあるLightと6種類の声をVOCALOID2の初音ミクに追加で使うことが出来るようになります。
パッケージのデザインの初音ミクが特徴的で、フィギュアなどのグッズも多く作られていたのでこの初音ミクを見たことがある、という人も多いのではないでしょうか?
「独りんぼエンヴィー」を作ったkoyori
koyoriは2009年に初音ミクオリジナル曲の『音のコトバ』でデビューをしたボカロPです。電ポルP、と呼ばれることも多いためそちらの名前なら知っている、という人も多いかもしれません。
MVが電柱の写った写真一枚という楽曲が多く、サムネイルを見ただけでkoyoriの曲だと分かることも珍しくありません。
楽曲はどれもボーカロイドの滑舌が良く、歌詞がMVに表示されていなくても聴き取りやすいのが特徴的です。
ロック調の楽曲やMVの雰囲気と合ったセンスのいい写真で、長年のファンも多くいます。
『独りんぼエンヴィー』が初の100万再生を達成した楽曲で、他にも『曖昧劣情Lover』と『スキスキ絶頂症』が100万再生を達成しています。
「独りんぼエンヴィー」オススメの歌ってみたは?
2018年にYouTubeでも投稿されたこともあり未だに根強い人気を誇る『独りんぼエンヴィー』は多くの歌い手によってカバーされています。そんな歌ってみたの中からオススメのものを紹介していきます。聴いてこそ分かる魅力が詰まっているので少しでも気になるものが是非聴いてみてください。
96猫
ニコニコ動画で歌い手としてさまざまな歌ってみたを投稿、女性ながらも少年らしさを感じる歌声や可愛らしい歌声など自在に使いこなし、アニメの主題歌を務めるほどの実力を持つ96猫。
この『独りんぼエンヴィー』ではどこか女性らしさも感じる歌声で淡々と歌い、起伏がない歌い方と思わせておいて、突然一瞬力を入れたり低音になったりと遊び心を入れた不思議な雰囲気の歌ってみたになっています。
花たん
曲によって表情を変える歌い方と最大限に生かされている歌唱力が特徴の花たん。
日本だけではなく海外からも人気の歌ってみたで、コメント欄には外国語も多く、そのグローバルな人気を窺うことが出来ます。
気だるげながらも感情が込められた歌い方で花たんだからこそ出来ると言っても過言ではない仕上がりになっています。
Sou
いつも歌ってみたのタイトルに入れている「爽快に」という言葉通り爽やかな声が特徴的なSou。
少年らしさも感じる歌声で歌われる『独りんぼエンヴィー』は爽やかながらも何処か寂しさや梅雨の季節を思わせる仄かな湿っぽさも感じる歌ってみたになっています。
普段の爽やかさだけではないこの『独りんぼエンヴィー』は、Souが以前から好きでよく聴いていたファン少し驚く歌ってみたではないでしょうか。
「独りんぼエンヴィー」あなたはどう見る?
聴いた人によって「心に響いた」や「泣ける」だけでなく「ホラー曲に聴こえた」など様々な印象を抱かせる『独りんぼエンヴィー』。
それを表すかのようにニコニコ動画では「PVつけてみた」というタグで様々なPVが作られています。
楽曲に対して抱く印象も歌っている人によって変わってくるのも珍しくないので、歌ってみたを聴き比べてみて自分なりに楽曲の解釈を考えてみたりするのも面白いかもしれません。
あなたも今一度本家の『独りんぼエンヴィー』を聴いてみたり、歌ってみたやPVつけてみたなどを見て、この楽曲の意味を考えてみませんか?
TEXT Noah