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あの日の輝きが繋ぐ! ポピパ「イニシャル」に込められた意味とは?

『BanG Dream!』から生まれたガールズバンド、Poppin'Partyの15枚目シングルに収録された『イニシャル』。アニメ『BanG Dream! 3rd Season』のOP曲となる本曲の歌詞を読み解いていきます。

あの日得た「キラキラ」「ドキドキ」を。



『BanG Dream!』(バンドリ)から生まれたガールズバンド Poppin'Party。

通称ポピパのVo/Gt、戸山香澄は、幼い頃に星の鼓動を聞いた時に得た「キラキラ」「ドキドキ」と同じ何かを求めて、バンド活動を始めます。

彼女の想いに惹かれ、市ヶ谷 有咲、牛込 りみ、花園 たえ、山吹 沙綾がバンドメンバーとして集まり、たくさんの経験を積むことで彼女が望んでいた「キラキラ」「ドキドキ」を得ることができました。

『イニシャル』は、そんな彼女が初めに求めていた感情を、さらに求め続けようとする想いが唄われています。


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あの日わたしは 少女でも大人でもなく
混じりけのない眼差しで 夢だけ見てた
めらめらゆらゆらり 燃え滾る夜
勇気を噛み締めて 冒険に出たんだ
≪イニシャル 歌詞より抜粋≫
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まずはじめのこの一節では、自分の本当に好きなモノがまだ見えていない少女が、星の鼓動を耳にして「キラキラ」「ドキドキ」の感動に出会い、成長していくところから始まります。

「その感動に再び出会いたい。」という純粋な想いは、まだ何をすればいいか分からない漠然としたビジョンのままで胸の中で燻り続けます。

そしてその想いを夢として、衝動的に追い求めるのでした。

そしてやがて彼女は、ランダムスターというギターを見つけ、音楽とポピパの仲間に出会います。


彼女の中の曖昧な形で燻っていた夢は、ミュージックという明確な形を与えられ、大きく燃え上がりました。

そして、彼女が初めて体感した「キラキラ」「ドキドキ」の感動を何度でも得ようと、ポピパとして音楽の世界へ突き進もうとするのです。

暗闇で得た輝き


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そしてわたしは 初めての挫折に堕ちて
星ひとつない暗闇に 立ち竦んでた
ふらふらくらくらり 倒れた身体
それでも立ち上がり 夜空を指した
≪イニシャル 歌詞より抜粋≫
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「キラキラ」「ドキドキ」の感情を求めて活動して、たくさんの感動を手にした香澄。
ですがある時、大きな挫折を経験します。

アニメ『BanG Dream! 』の第1期の終盤に、彼女はあることがキッカケで声を出せなくなってしまいます。

話すことはもちろん、バンドで唄うことも出来ない自分に絶望した彼女。

その時に味わった経験と心境がここでは唄われているのでしょう。

これまで「キラキラ」輝いていた自分の周りの世界は暗闇に包まれ「ドキドキ」していた心の内は、鳴りを潜めてしまいました。

何も見えない状況で、何をすればいいかも分からず立ち竦んでしまった彼女は全てを投げ出そうとします。

しかし仲間のサポートと、自分の中に眠る本当の想いに支えられ、彼女は暗闇の中から輝きを求めて歩こうと決意します。

この節の最後の「夜空を指した」という部分には、たとえ今は何も見えない闇の中でも、また再び満天の星空の感動と出逢えるという確信的な想いが込められていると思われます。

イニシャルの衝動が今を突き動かす


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何故に 幾多の星屑の中で
それが一番キレイに輝いていたのか?
≪イニシャル 歌詞より抜粋≫
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「キラキラ」「ドキドキ」を探して音楽をはじめ、その結果、暗闇の中に落とされるような挫折を経験した香澄。

その時に自分を救ったものは、バンドメンバーと自分の音楽でした。

彼女の想いが繋いだキズナが、彼女自身を救い、自分は自分以外の何者でもないことを教えてくれたのです。

そしてそのキズナを生むキッカケは全て、初めて体験した「キラキラ」「ドキドキ」
のおかげといえるのでしょう。


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イニシャルはいつまでも
星の鼓動に抱かれ
(キミは)強く掻き鳴らしている
(今も)心震わせて
ア・イ・シ・テ・イ・ル!
≪イニシャル 歌詞より抜粋≫
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タイトルや歌詞に使われる『イニシャル』という言葉は「頭文字」という意味の他に「初めて」や「最初」などといった意味があります。

つまりここで使われている『イニシャル』とは、香澄が「キラキラ」「ドキドキ」を初めて得た思い出と、それに突き動かされた衝動を表しているといえるでしょう。

今の彼女の根幹であり、周りの環境を形成してくれたのが、この『イニシャル』なのではないでしょうか。

『イニシャル』は星の鼓動の音色と共に、これまで彼女を支え続けました。

そして今も、あの時の「キラキラ」「ドキドキ」を得た初期衝動に突き動かされ、仲間と共にPoppin'Partyでギターを鳴らしていることが唄われているのです。

香澄自身、そしてポピパのこれまでと現在の意思を唄った本曲は、その先にある『BanG Dream! 3rd Season』に相応しいOP曲ですね。


TEXT 京極亮友

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