暗闇の中で見つけた〝光〟
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I'm lost inside
誰も見えやしない
I'm falling down
逃れられやしない
≪Dream In Drive 歌詞より抜粋≫
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曲の始めからダークな歌詞が詰まっていてオーラルらしさ満載ですね。
insideは日本語にすると内側という意味になります。
この部分の歌詞を見るとinsideというのは”心”を表しているようにも思えます。また、falling downは落ちるということ。
つまり、自分の心が失われ誰も見えなくなり暗闇に落ちて、そこから逃げられなくなってしまっているのでしょう。
もしかしたらこの心情は、山中拓也自身の気持ちを表しているのかもしれませんね。
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They take my brain
この手の感触を
Isn't time too late?
満たせない感覚を切り裂いて
≪Dream In Drive 歌詞より抜粋≫
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『Dream In Drive』では、ギターボーカルである山中拓也がPVで久々にギターを持ちながら演奏しています。
よって、手の感覚があらわすのはギターを持つこと、または、歌詞を書くことの感覚を思い出したことを表しているようにも思えます。
「遅すぎはしないか?」といいつつ何か大切なことに気付き、いまの現状を切り裂き現状打破したようにも見えます。
それらを教えてくれたのはファンの存在なのかもしれません。
そして、ファンのみんながこの暗闇から助けてくれた”光”なのでしょう。
みんなをオーラルの夢に巻き込んでいく!?
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唇が巻き起こすその夢へ
終わりのない
赤い線で君と繋いでいく
I want you to tell me
世界がそっと無くなるその前に
抱きしめ大切な Dream In Drive
≪Dream In Drive 歌詞より抜粋≫
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オーラルは以前ライブのツアータイトルに”唇”という文字が使われていました。
ここでの”唇”という意味は、もしかしたらオーラル自身を表しているのかもしれません。
つまり「唇が巻き起こすその夢へ」は、オーラルの曲でファンを巻き込む。
そして、夢を一緒に叶えていくことなのではないでしょうか?
またオーラルの曲には、赤色が描かれている歌詞が多いのも特徴なのですが、『Dream In Drive』が収録されているアルバム『SUCK MY WORLD』に入っている『Maze』という曲にも、この曲と同じく赤色をあらわす歌詞があります。
その赤色は『Maze』と同じく”血”を表しているのかもしれません。
「赤い線で君と繋いでいく」というのも”血”であり、その”血”で私たちと繋がっていく。
つまり、オーラルの曲と私たちが繋がるというように感じられます。
オーラルにとっての夢は抱きしめるほど大切なものであって、それと同じくらいファンのことが大切なのかもしれませんね。
だからこそ、一緒に叶えていきたいのではないでしょうか?
オーラルはこれからも夢に向かい続けていく。
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始めから決まっていたんだろ
夢で終わらせない
赤い線で君を確かにしたい
I want you to tell me
世界がそっと無くなるその前に
守りたい大切な Dream In Drive
≪Dream In Drive 歌詞より抜粋≫
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ここでは「赤い線で君を確かにしたい」という歌詞があります。
ここで先ほども記述したように赤い線はオーラルの曲を表し、みんなの心を自分たちの曲で確かに掴みたいということなのだと思います。
そしてこの繋がりは、オーラル自身がとてもファンを大事にするバンドなので「いま繋がっている人やこれから繋がっていく人だけでなく、いままで繋がっていた人たちともこれからも繋がっていきたい。」そんな願いも込められている気もします。
また、曲の中にはたくさん”夢”というワードが出てきます。
唇が巻き起こす夢にも、未完成な僕がいつも向かう夢にも、終わりがなく夢を夢で終わらせない、と書かれています。
つまり、オーラルはこれからも夢を夢で終わらせずに、ファンと一緒に夢を叶えていこうとしているのではないでしょうか。
そして、それは一度きりのものではなくてこれから先ずっとということかもしれませんね。
だからこそ、たとえどんなにオーラルの曲や歌詞が昔とは変わったとしても根本には、みんなと一緒に夢を叶えていきたいという気持ちがあるのだと思います。
昔からオーラルが好きな人は『Dream In Drive』にどこか懐かしい感じを覚えた方もいるかもしれません。
オーラルはライブも曲もなにもかも、数あるバンドの中でも特に凄まじいスピードで進化をしていき、変化もしていくバンドです。
これからオーラルがどんな風に進化していくのかがとても楽しみですね。
TEXT 萌依
2010年奈良にて結成。人間の闇の部分に目を背けずに音と言葉を巧みに操る唯一無二のロックバンド。 メンバーのキャラクターが映えるライブパフォーマンスを武器に全国の野外フェスに軒並み出演。 2017年6月には初の日本武道館公演、2018年2月には地元関西にて大阪城ホール公演を開催し両日と···