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「仮面病棟」とは?
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映画『仮面病棟』の原作は、2014年に実業之日本社文庫から刊行された、小説家・知念実希人の『仮面病棟』です。
知念実希人は、2004年に医師国家試験に合格した、れっきとした現役の内科医。
と同時に、2011年に『誰がための刃 レゾンデートル』で第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した、人気作家でもあります。
「天久鷹央の推理カルテ」シリーズや「死神」シリーズ、「病棟」シリーズ、「神酒クリニックで乾杯を」シリーズなど、数多くの人気シリーズを手掛けています。
『仮面病棟』は、一夜限りの当直医と何者かに銃で撃たれた女子大生が、鉄格子で閉ざされた病院からの脱出を試みる、密室サスペンス。
原作小説シリーズは累計発行部数100万部を超える人気作で、2015年、啓文堂大賞(文庫部門)を受賞しました。
そんな大人気小説『仮面病棟』が、ついに映画化です。
究極のノンストップ脱出ミステリー!
ある夜、主人公・速水秀悟が田所病院で当直勤務をしていた時に、ピエロの仮面をかぶった男による、コンビニ強盗事件が起こります。
なんとピエロの男が病院に突然現れ、自分が撃った女子大生の川崎瞳(原作では愛美)の治療を要求。
ピエロの男はそのまま田所病院を占拠し、速水と瞳、さらに入院患者、病院職員らを人質として監禁。
やがて、1人の遺体が発見されたことをきっかけに、危険な密室と化した病院から脱出を試みる速水と瞳が次々遭遇する、不可解な謎。
入院記録のない患者たち。
隠された病室、あるはずのない最新の手術室。
警察への通報を拒否する病院スタッフ。
意図の見えない凶悪犯の犯行目的。
どうやら、みんなウソの仮面をかぶっている。
果たして、病院の仮面の下に隠された「衝撃の真実」とは何なのでしょうか。
テンポもよくてスリリング!
ピエロの仮面、頑なに通報を拒む病院関係者たち、身元不明の64名の入院患者、隠されていた最新設備。
これでもかと次々に謎が深まる、目まぐるしい展開がテンポよく繰り広げられます。
『仮面病棟』は、ホラーやサイコというよりも、謎解きがメインの作品。
とにかく和製サスペンスの緊迫感に圧倒され、最初から最後までスリリングで、ドキドキが途絶えることなく続きます。
そして、意外な中にも考えさせられる真実。テーマは「命」。
実は、それぞれの人物の行動には、ちゃんと意味があるのです。
この謎がラストへと繋がっていくのが、たまりません。
映画『仮面病棟』は、ネタバレ一切なしで見てほしい映画です。
安定の演技力がさらに面白くする!
映画『仮面病棟』の監督はドラマ「A LIFE〜愛しき人〜」の演出を手がけた木村ひさし、脚本は原作者である知念実希人と木村ひさし監督の2人が担当しました。
≪キャスト一覧≫
速水秀悟:坂口健太郎
川崎瞳:永野芽郁
佐々木香:内田理央
東野良子:江口のりこ
菜緒:朝倉あき
田所三郎:高嶋政伸
主演の坂口健太郎はこれが映画単独初主演だったそうです。
ヒロインの永野芽郁も素晴らしい演技で、謎解き部分で見せる豹変ぶりには、目を見張りますよ。
ふたりの熱演ぶりには、目がくぎ付けです。
また、脇を固めるキャストも実力派がそろっており、闇を感じる不審な演技で病院の謎をより一層不気味に浮かび上がらせています。
格好よくて心に刺さる「AS ONE」!
映画『仮面病棟』の主題歌『AS ONE』を担当するのは、6人組の人気ロックバンド「UVERworld」。
UVERworldは、映画『銀魂』の主題歌やアニメ『僕のヒーローアカデミア』OPテーマなど、数々の映画やドラマ、アニメの主題歌、CMソングを担当してきました。
UVERworldの楽曲のすごいところは、発売するシングルの格好良さが毎回パワーアップしているところ。
結成から20年経った現在も進化し続けているところも、UVERworldの魅力なのでしょう。
『AS ONE』は、エレクトロとロックのバランスが絶妙で、不穏なビートとラップで始まるイントロも、感情の激流のようなメロディを奏でるサビも『仮面病棟』の物語のスリリングなスピード感と見事にマッチ。
『AS ONE』の曲調が、映画のストーリーに見事にはまっていますね。
「善人も容易く悪人に 悲しみと喜びの区別もつかぬほど麻痺してく」など、心に刺さる歌詞も素晴らしいです。
映画の内容にピッタリですが、映画を知らなくても心にグッとくる1曲です。
映画も原作もネタバレ禁止!
『仮面病棟』は、映画ももちろん面白いですが、原作小説もとても面白いですよ。
映画では、原作の登場人物のイメージを改変したり、内容を一部削っていたりするので映画を見てから読んでも新鮮な気持ちで読み進められます。
次から次へと起こる怒涛の展開、先の読めないゾクゾク感、謎解きのワクワク感、謎を解明した時の爽快感、そして感動。
『仮面病棟』を、観たことがない人はネタバレ禁止で、ぜひご覧くださいね。
TEXT 有紀