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映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」イタズラの攻防戦!男子高校生と警察官の抱腹絶倒青春コメディ

人気ブロガーの実話に基づくエッセイブログが原作の映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』。平和な田舎町で繰り広げられる男子高校生と警察官のイタズラ合戦を描くコメディ作品です。下らない日常が面白い本作の魅力を紹介します。

イタズラが心を和ませる青春ストーリーの原作は大人気ブログ!

画像引用元 (Amazon)

2008年公開の映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』は、人気ブログが原作のコメディ作品です。

ブロガーの「くろわっ」が2005年から連載している実話を基に創作したブログで、連載開始と同時に口コミやメディアで注目され小説化や漫画化を果たしました。

現在も読者からのコメントでさらに厚みを増している原作の面白さをそのままに、映画監督としても人気の福田雄一による脚本で楽しい映画作品に生まれ変わっています。

男子高校生たちと警察官のイタズラを介したやり取りに笑えて、どこかほっこりできる青春映画です。

爽やかな時間が流れる本作のあらすじや見どころを紹介します。

男子高校生と警察官のイタズラ戦争が勃発!

▲ぼくたちと駐在さんの700日戦争

舞台は1979年のとある田舎町。

平和で娯楽の少ないその町では、イタズラを生きがいにする高校生たちがいました。

それはイタズラの天才と呼ばれる「ママチャリ」が率いる西条、孝昭、グレート井上、千葉くん、ジェミー、辻村さんの7人グループです。

毎日楽しいイタズラライフを送っていた彼らでしたが、ある日出会った駐在さんの存在により事態は一変します。

駐在さんは正義の公務員でありながら、彼らにイタズラをやり返す大人気ない人物でした。

しかも美人妻がいるという駐在さんに燃えた彼らは、イタズラの大戦争を仕掛けることに。

激しい攻防戦が続く中、ひょんなことから大病の手術を控えたかわいい少女ミカちゃんと出会います。

手術を嫌がるミカちゃんを説得するため壮大な約束を持ちかけた彼らは、退学すらも賭けた大一番に出ます。

イタズラを愛する高校生たちと駐在さんのくだらないから楽しい日々を描く青春コメディ作品です。

俳優界の人気者たちがコメディに挑戦


本作は人気俳優たちの掛け合いが見どころの1つです。

主人公のママチャリ役を演じるのは、熱い演技に定評のある市原隼人。

平凡ながらイタズラのセンスに長けた明るいキャラクターを真っ直ぐ演じ、観る人を楽しい気持ちにしてくれます。

対する駐在さん役は、大人の魅力たっぷりの演技派俳優である佐々木蔵之介が演じています。

涼しい表情をしつつ全力で高校生たちにイタズラをやり返す大人がハマり役で、大人気ないのに憎めない雰囲気に思わず笑ってしまうでしょう。

ママチャリの仲間たちは、石田卓也、加治将樹、賀来賢人、脇知弘、冨浦智嗣、小柳友が演じ、等身大の男子高校生たちの空気感を感じさせてくれます。

さらに、麻生久美子や倉科カナなどの美人女優たちもストーリーを盛り上げているので、注目してみてください。

楽しいイタズラの数々が気分を明るくしてくれる!


本作の最大の魅力は、もちろん男子高校生たちが繰り出す多種多様なイタズラです。

その内容は「バーバー」という名前の床屋の看板を「ババー」に変えるなどの、実に小さくて下らないものばかり。

とはいえ、イタズラだからといって人を傷つけたり取り返しがつかなくなるようなことは決してしません。

現代でイタズラというと度が過ぎたことを平気でしてしまう人が少なくないため、気分の良いものとは言えなくなっています。

しかし、彼らのイタズラは誰も不幸にならないちょっとしたイタズラ。

された方も笑って許せるようなイタズラだから、誰もが素直に笑って観ることができます。

また、昭和の田舎町ののんびりした風景も心地よく、当時学生だった人も今学生の人も親しみやすい作品になっています。

さらにイタズラによる笑いだけでなく、仲間との友情や甘酸っぱい恋という青春時代ならではのストーリーもしっかり盛り込まれていて、飽きることなく楽しめますよ。


そして、このストーリーに欠かせないのが「駐在さん」の存在。

本作の大人代表として登場するにも関わらず、まだまだ子供っぽい高校生たちに対して負けず劣らずの子供っぽさで対抗してしまう、とても大人げない人物です。

同じほどの熱量でイタズラを仕掛ける姿には、観ていて思わず呆れてしまうでしょう。

ですが、学生の頃に出会う大人たちの中でいつまでも記憶に残るのは、そのように子供のする下らないことも同じ目線になって一緒に楽しんでくれた人。

そんな素敵な大人との出会いが、その後の考え方や人生を良い方向へ導いてくれたと感じている人は少なくないはずです。

このひと夏の思い出の中で、彼らは年齢という壁を飛び越えて友情を築いていきます。

その青春に触れるなら、きっと温かさと懐かしさを味わえますよ。

「旅立ち」は未来へ向かう前向きな主題歌

▲FUNKY MONKEY BABYS 「旅立ち」

本作の主題歌は、FUNKY MONKEY BABYSが映画のために書き下ろした「旅立ち」です。

2013年に惜しまれつつ解散したFUNKY MONKEY BABYSは、クラブミュージックをメッセージ性の強い応援歌に仕上げるのが得意なヒップホップユニット。

この楽曲も、リズム感が良く覚えやすいキャッチーなメロディを用いた元気になれる曲となっています。

歌詞には卒業という旅立ちを迎えた若者たちの思いが、ストレートな言葉で綴られています。

別々の道を進んで行くことに不安はあっても、時間を共にした仲間がいるからこそ希望を持って前へ進めるというポジティブな心情と熱い歌声は、聴く人を勇気づけてくれるでしょう。

CDジャケットとPVにはそれぞれ、本作に出演している石田卓也と脇知弘が起用されています。

映画の明るい雰囲気にぴったりの主題歌です。

「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」は人との時間をしたくなる傑作映画!


映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』は、世代を問わず楽しめる爽やかな青春時代を映したコメディ映画です。

ネットで気軽に誰とでも繋がれる今の時代、人との直接の交流が時代遅れのように見られがちです。

しかし、たとえ下らないことでも目の前にあるものと全力でぶつかり合える人とは、本当に堅い絆を結ぶことができるでしょう。

そして、今こそ下らないことを本気で楽しめる心のゆとりを持ちたいものです。

本作を観て、人と過ごす時間の楽しさを改めて感じてみませんか。


TEXT MarSali

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