デビューシングル「ひまわり」
俳優・タレントとしてもマルチに活躍している上地雄輔。
初めてのアーティスト活動は、テレビ番組から生まれた3人組ユニット「羞恥心」でした。
羞恥心のライブで、それぞれのメンバーがソロで1曲歌うことになり『ひまわり』が作られました。
この曲はCDの発売予定がなかったのですが、「CD化してほしい。」というたくさんの声により発売されることになったそうです。
それをきっかけに「遊助」としてデビューし、『ひまわり』がデビューシングルとなったのです。
2009年に発売された曲ですが、現在もTikTokで使用されたりと世代を超えて受け継がれ、10年以上も愛される曲となりました。
『ひまわり』が10年経っても、たくさんの人に愛さている理由を歌詞の意味とともに探っていきたいと思います。
誰しもがひまわりのような存在なんだ
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光るお日様 キラキラ波打ち際
青い海と空 いつも同じさ
背伸びはしないさ
自分らしくないから
素直に笑っていたいだけなんだ
≪ひまわり 歌詞より抜粋≫
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背伸びをすることは自分を必要以上に見せること。
自分を必要以上に見せているのなら、自分らしくはありません。
光るお日様もキラキラ波打ち際も、青い海と空も、ありのままの姿でいつも綺麗ですよね。
私たちも背伸びせずに等身大の自分でいることが、なによりも自分らしいことなのでしょう。
遊助にとって自分らしさとは、素直に笑うことなのかもしれませんね。
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涙が こぼれ落ちても
うつむかないで
さぁ 手を繋いだら
また一緒に歩こうか
俺らは 笑顔の ひまわりさ!
≪ひまわり 歌詞より抜粋≫
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悲しいことやつらいことがあった時は涙が出てしまい、ついついうつむいてしまうこともあるでしょう。
しかし、手を繋いで誰かと一緒に歩いていくことで、また前を向くことが出来るのです。
ひまわりは空に向かって黄色く、綺麗な花を咲かせます。
ひまわりが一本あるだけで、その場が明るくなりますよね。
「俺らは笑顔のひまわりさ」とは、人は誰でもひまわりのように笑顔でいるだけで、その場を明るく出来る存在になれるということではないでしょうか。
この曲で出てくる「ひまわり」は、私たち自身を表しているのかもしれませんね。
遊助が伝えたいこと
この曲はたくさんの人たちへの感謝の想いを届けようという想いで作られました。
きっと、遊助自身の感謝の気持ちがつまっている曲なのでしょう。
続きの歌詞を見ていきましょう。
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心配掛けた あなた傷付けた
迷惑掛けた でも歩き続けた
こぼした涙 俺バカだから
お互いの夢 それ宝だから!
≪ひまわり 歌詞より抜粋≫
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タレントとして活動している上地雄輔は明るく元気なキャラですが、おバカキャラとしても有名ですよね。
このフレーズはタレントとしての上地雄輔、そしてアーティストとしての遊助を表しているように思えます。
いままでたくさんの人に心配や迷惑をかけたり、時には傷付けてしまったこともあるのでしょう。
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メチャクチャな歌と
ハチャメチャな言葉
俺ムチャクチャだけど 今伝えたい
どんな時だって微笑んでくれてた
"あなた" は俺の宝物!
≪ひまわり 歌詞より抜粋≫
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ハチャメチャな歌とメチャクチャな言葉というのは、この曲『ひまわり』のことだと歌詞から読み取れます。
初めて作詞した曲はハチャメチャな歌でメチャクチャな言葉だけど、たくさんの人たちへ感謝を伝えたかったのではないでしょうか。
これまで心配や迷惑をかけながらも遊助を支え、どんな時でも「大丈夫だよ」と言ってくれた人がいる。
そんな「あなた」は遊助にとって大事な宝物なのでしょう。
友人や仲間だけではなく、ファンも含めて宝物だと言っているような気もしますね。
『ひまわり』の中で特に遊助が伝えたい部分が、この歌詞で描かれているのではないでしょうか。
10年経っても「ひまわり」が愛される理由
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辛いことがあったなら
深呼吸してごらん
泣き虫のひまわり
またいつもの笑顔で
上向いて 胸張って 飛べるから!
≪ひまわり 歌詞より抜粋≫
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背中を押され、元気をもらえる歌詞ですね。
つらいことがあった時はこの歌詞を思い出すことで、また前を向いて歩いて行けるような気がします。
このように遊助が私たちに寄り添い、前向きに思わせてくれる歌詞も、愛されている理由の一つなのでしょう。
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太陽をつかまえんぞ
君がいるから俺は笑う
最後の別れも
最高の出逢いも
ココに生きてる奇跡
LA LA ありがとう
≪ひまわり 歌詞より抜粋≫
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「君がいるから俺も笑う」「最後のお別れも最高の出逢いも」というのは、他の人がいるからこそ経験出来ること。
笑えるのも、出逢いや別れを経験するのも、仲間がいるから出来ることですよね。
そんな仲間たちに出逢えるのは生きているからであり、生きていることは当たり前ではなく奇跡なのです。
仲間や生きていることに対して、「ありがとう」と感謝が表されているのでしょう。
「ありがとう」とストレートに描くからこそ、遊助の感謝の気持ちがより伝わってきますね。
このようにストレートな言葉で表現することで、たくさんの人の心に響く曲になっているのです。
そして、遊助が描く前向きな歌詞が私たちに寄り添い、元気をくれます。
これらが10年以上愛され続ける理由なのではないでしょうか。
また、この曲は学生時代の思い出となる体育祭や卒業式などの行事にもぴったりな曲です。
だからこそ、何年経っても若い世代の心に響き、愛される曲になるのではないでしょうか?
これからも『ひまわり』はたくさんの人に愛され、何年後も聴き続けられる曲になるでしょう。
TEXT 萌依