20代とは思えない表現力を持つeill、その音楽のルーツは?
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eillは1998年生まれ、東京都出身のシンガーソングライターです。
2018年6月にシングル『MAKUAKE』でメジャーデビューを果たし、同年10月にミニアルバム『MAKUAKE』を発売。
デビュー作ながらApple Music「今週のNEW ARTIST」やSPACE SHOWER「NEW FORCE」に選出されるなど、デビュー早々注目を集め話題になりました。
SOULやR&B、K-POPまで…多様な音楽のルーツを持つeill
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eillの音楽を聴いてまず驚くのは、その歌唱力の高さです。
可愛らしい声には似つかないほど伸びやかで、力強さと表現力も兼ね備えています。
飛び抜けるようなポップさの中にメロウさも感じる楽曲は、まだハタチそここの女の子が持つには随分と大人びた印象。
そんなちぐはぐな魅力が詰まったeillの音楽の始まりは、K-POPとの出会いでした。
元々アイドルが好きだったという彼女。
R&Bやヒップホップなどの幅広い音楽を聴くようになったのも、KARAや少女時代といったK-POPアイドルの流行がきっかけだそうです。
彼女の見せるライブで見せるパワフルでチャーミーな演出や個性的なファッションも、K-POPの影響があるのかもしれませんね。
K-POPアイドルに影響され、実際にオーディションを受けるなど徐々に歌手としての道を歩き始めます。
本格的に歌を始めたのは、K-POPの他にビヨンセの影響もあるとインタビューで語っています。
2006年に公開された映画『ドリームガールズ』でビヨンセの『Listen』を聴き、歌のレッスンに通い始めたそうです。
15歳からJazz Barで歌い始めたという経歴もあり、怯えや不安を全く感じない堂々としたステージは、こういった経験によって培われてきたのでしょう。
eillは自身の曲だけでなく、多くのアーティストからシンガーとして客演依頼を受けたり、楽曲提供なども行っています。
m-floやSKY-HIといった大人気アーティストともフィーチャリング作品を発表し、ますます彼女から目が離せなくなりそうですね!
eill入門編!まずは聴くべきおすすめ楽曲とMVを紹介
確かな実力があるからこそ成り立つeillの楽曲。彼女を知らない人はもちろん、知っている人にも改めて聴いて欲しいおすすめ楽曲を紹介します。
楽曲はもちろん、MVでもその表現力の高さやファッショナブルな姿が楽しめるので、曲と併せて見てくださいね。
「SPOTLIGHT」はまさに”等身大のeill”
2019年に発売された『SPOTLIGHT』。
軽やかなピアノと口笛で始まるこの曲は、弱音や不安をさらけだし、自分らしさを貫こうとする力強い1曲です。
ジャケット姿のeillが拡声器を持って街中を歩き歌うシーンが印象的なMVからは、どんな場所でも自分らしさを忘れないというメッセージが伝わってくるようです。
くるくる変わる彼女の表情にも注目してみてくださいね。
物語の始まりはここから「MAKUAKE」
2018年にリリースしたデビューシングル『MAKUAKE』。
タイトルの通り、これから始まるeillというアーティストの幕が開ける、エネルギッシュな1曲です。
聴き心地の良い高音に変調的なメロディーが癖になります。
MVでは仮面をつけた彼女が動物の被りものをしたバンドをバックに歌います。
その中で女の子が自由に動き回り、ワクワク感をアップさせるキャッチーな映像です。
最後まで仮面を取らないeillに、これからどんな顔を見せていくのか期待が高鳴りますね。
20歳を超えた大人にこそ聴いて欲しい1曲
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これまで歩んできた20年の歴史を表現しているかのようなジャケットが目を引く『20』。
”20歳”が持つエネルギー、可能性、悩みを歌っています。
同年代の人はもちろん、20歳を経験してきた大人も、当時の自分を思い出して元気をもらえるような曲です。
MVでは友人たちとはしゃぐ姿、ライブで歌合う姿、様々な等身大のeillが映し出されます。
ファッションやヘアメイクもとても可愛いので、ぜひそこにも注目してみてください!
はかりしれない実力と可能性を持つシンガー・eillから目が離せない!
自分の好きなものや影響を受けたものに真っ直ぐに向き合い、それを表現する実力を身に付けたアーティスト、eill。ライブで聴くeillの伸びやかな歌声と、子供のような明るい雰囲気の中に、たまにどきっとさせる大人の女性の表情。
まだ22歳の彼女はこれからどんなものに影響を受け、どんな作品を生み出していくのでしょうか。
多くのアーティストとも楽曲制作を行うeill、今後の活躍にも目が離せません!
TEXT 阿部 仁美