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今のアイドルには絶対に歌えない歌!中森明菜の「難破船」

中森明菜さんといえば、アイドルとしてデビューし、「飾りじゃないのよ涙は」や「Desire」などのヒット曲を持つ歌姫ですが、現在のアイドルは絶対に歌わないような物悲しい大人の恋愛の曲を歌っていたことをご存知ですか?


中森明菜さんといえば、アイドルとしてデビューし、「飾りじゃないのよ涙は」「Desire」などのヒット曲を持つ歌姫ですが、現在のアイドルは絶対に歌わないような物悲しい大人の恋愛の曲を歌っていたことをご存知ですか?その曲のタイトルは「難破船」といい、1987年9月に、彼女の19枚目のシングルとしてリリースされました。この楽曲は、加藤登紀子さんからの提供なのですが、もともとは加藤登紀子さん 自身が歌っていたものでした。

加藤登紀子さんは、テレビ番組で彼女を見て、この楽曲のシーンと中森明菜さん の雰囲気がぴったりであると思い、「しばらく私がこの歌を歌うのは止 めるか ら、あなたが歌ったほうがいい」とコメントし、この楽曲を送ったのです。

彼女は「第38回NHK紅白歌合戦」でもこの楽曲を歌唱、のちに新録も行い、1995 年12月にリリースしたベスト・アルバム「true album akina 95 best」と、2007 年3月にリリースしたベスト・アルバム「バラード・ベスト ~25th Anniversary Selection~」にも収録されました。正に、彼女の代表曲の一つとも言えるでしょう。

中森明菜「難破船」

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ほかの誰かを 愛したのなら
追いかけては 行けない
みじめな恋つづけるより
別れの苦しさ えらぶわ
そんなひとことで ふりむきもせず
別れたあの朝には
この淋しさ 知りもしない
私は愛の難破船
おろかだよと 笑われても
あなたを追いかけ 抱きしめたい
つむじ風に 身をまかせて
あなたを海に 沈めたい

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年を取ると、こういう歌詞が身に染みてくるんですよ本当に。若いときは、「辛い、暗い、悲しい!こんな恋愛したくない!」と思っていましたが、ある程度年を取ると「こういう恋愛もあるよ。別れるときはしこりが残るものだし、幸せなばかりの恋愛なんて存在しないよね」なんて思ってしまったり。

ちなみに「難破船」とは、「広い海で迷子になってしまった船」のことです。他に女を作ってしまった男を自ら手放しながらも、愛情は手放せずに苦しんでいる女性。その女性の気持ちは、どこにも頼るところがない、不安定な難破船そのものでしょう。

この曲は中森明菜さんによる加藤登紀子さんの曲として知られていますが、実は桃井かおりさんもカバーしていたそうです。桃井さんバージョンの難破船も聴いてみたいですね。

テレビで大活躍するアイドル達。彼女達と同じ年代でこの曲を見事歌い上げた中森明菜さん。果たして今後、この曲のような大人っぽい曲を歌えるアイドルは出てくるのでしょうか

TEXT:rie-tong

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