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【インタビュー】TEAM SHACHI、初のフルアルバム「TEAM」は歴史も愛情もてんこ盛り♪

チームしゃちほこから10年、改名してから約3年となるTEAM SHACHIが、待望のフルアルバム『TEAM』を2月16日に発売された。 そこでアルバムについてはもちろん、今冬アニメのエンディングテーマに起用されている新曲『HORIZON』や現在開催中の全国ツアーなどを中心にインタビュー。それぞれのソロ盤に収録される各ソロ曲についても解説してもらった。

発売延期したからこそ、盛り盛りの内容に。


TEAM SHACHIとなって初のアルバム『TEAM』。メンバーもファンも待ちに待った待望のフルアルバムは、待っただけの甲斐がある充実の内容に仕上がっている。
本人たちいわく、これまでの彼女たちの歴史や想いをめいっぱい詰め込んだというそのアルバムは、それぞれ収録曲や特典内容が異なる7形態で発売。さらに初回限定盤となる[HORIZON盤]とファンクラブ限定の[はちゃめちゃ!豪華盤]にはなんと昨年パシフィコで行われたライブ映像や昨年配信された『浅野EP』もパッケージング(豪華盤は音源ほかメイキングなども収録)されている。
それほど盛り盛りな内容になったのは、実はいったん発売が延期になっているからこそだという。


──まずは改名から3年を経て、TEAM SHACHIとして初のフルアルバム発売ということで、今の率直な感想を教えてください。

咲良菜緒:率直に言えば嬉しいです! でも私たちが改名した時にミニアルバムを出させていただいていたり、コロナ禍の中でもデジタルシングルはけっこう頻繁に出していたりしたので、私たち自身はそこまで“やっとだー”って感じはないです。
ただこうして実体アルバムで、さらにこんなにたくさんいろんな曲が入っているアルバムでというのは初めてなので、やっぱり嬉しいですね。
このアルバムには改名してからの私たちの歴史というかこの3年間がぎゅっと詰まっています。曲を見ると“ああこんなこともあったな〜”とか思い出しちゃうんですよ。
それぐらい私たちの歴史が詰まっているアルバムになったなと思います!


──フルアルバムが出るというのはいつくらいに決まったんですか?

大黒柚姫:1年前ぐらい?

全員:そうそう。それくらいだね。

──そんな前から決まっていたんですか!?

大黒柚姫:もともとこのアルバムは去年の秋にリリースする予定だったんです。でもそれが延期になってこのタイミングになって。
でも延期になったからこそ、入る収録曲とかも増えたと思いますし、なんだか“今だから出せるもの”がたくさん込められていて、逆にすごく素敵なアルバムになったなと思っています。

坂本遥奈:元々出す予定のなかったデジタルEP、『浅野EP』も入れさせていただけましたし。


──Disc2に収録されている曲ですね。

坂本遥奈:そうです、そうです! それは9月に配信で出させていただいたEPの曲なんですけど、チームしゃちほこの路上デビューの頃からずっとお世話になっている浅野尚志さんに作ってもらったチームしゃちほこ時代の楽曲を、今の私たちで歌い直したものなんです。
さらにその秋のデジタルEPの時に、チームしゃちほこ時代の楽曲の中からファンの方に投票をしていただいて1位だったものが新しくTEAM SHACHIバージョンとなって収録されたんですけど、今回のアルバムにはその際に収録されなかったランキング2位3位の曲が入っているバージョンもあるんです。
延期になったおかげで、内容が盛りだくさんになって実はすごくプラスになったというか、“お待たせてしまった分、楽しいこともついてきた”みたいなお得感で私たちはすごく前向きに捉えています。


──確かに、今回のアルバムはただのフルアルバムじゃなくて本当にフルフルアルバムというか、すごい楽曲数収録されていますよね。

全員:すっごく入っていますよね!

秋本帆華:めちゃめちゃ入っています(笑)。本当に盛りだくさんです!
しかもバージョンが7形態もあって、それぞれにちょっとずつ違う曲が入っていたり特典映像が違っていたりもするので全部でもお好きなものどれかでも、いろいろな楽しみ方ができるんじゃないかと思います。


──数えたら収録されているタイトル数は全バージョン合わせて23曲もありました。
その中にはそれぞれのソロバージョンもあります。こういう形でいきたいというのはみなさん的にリクエストを出されたりしたんですか?

咲良菜緒:一人一人の盤というかソロ盤みたいなのはもともと作りたいねってみんなで話していました。だからちゃんと形になって実現できて良かったなと思います。

秋本帆華:ソロ収録曲もそれぞれに自分のやりたいことをヒアリングしてくださって、本当にやりたいようにやらせていただきました。


──ソロ曲は、どのようにして制作されたんですか?

大黒柚姫:これはみんながそれぞれ曲制作から関わって完成させました。まずそれぞれがテーマを決めて、打ち合わせしつつ誰に曲を作っていただくかっていう段階から一緒に参加させていただきました。


ファンが強めに褒めてくれる!?TVアニメ『ドールズフロントライン』エンディングテーマ曲、『HORIZON』

──制作段階から! なるほど、ではそこのところは後からぜひじっくり聞かせてください。まずは今回のアルバムに収録された新曲の中から『HORIZON』について先にお伺いしたいと思います。

▲TEAM SHACHI 「HORIZON」【Official Music Video】

秋本帆華:はい。この曲はアニメ『ドールズフロントライン』のエンディングテーマとして使っていただいていて、作品があってのこの曲、という感じの曲です。
世界観とかも作品をイメージしたものになっていて、今までシャチではこういった作品ありきで作る歌詞だったりダンスだったりメロディーだったりっていうのをやってこなかったので、新しい私たちが見れる曲になっているんじゃないかと思います。

全員:うんうん(深くうなづく)


──みなさんめちゃめちゃうなづいてらっしゃいますが(笑)。確かに今までのシャチさんの流れの中にはなかったタイプの曲ですよね。

坂本遥奈:そうなんです。かっこいいです! でも最初に曲をいただいた時は、“え? これ歌える…かなぁ?”って思いました(笑)。

全員:わかる!(笑)

咲良菜緒:みんなでちょっとザワついたよね。楽曲をいただくたびに“あ、これシャチっぽい”とか“この子このパート歌いそうだな”とか、けっこうイメージつきやすいことも多かったんですけど、『HORIZON』に関しては“これが私たちの曲に、なるの!?”みたいな(笑)。

大黒柚姫:挑戦要素が多すぎたよね。

咲良菜緒:ホントに。初めてのことでもあったしね。でも結局カッコ良くなれたね!

全員:なれた、なれた♪

秋本帆華:ね、良かった〜。この曲はダンスの振りとかもちょっとなんか軍隊っぽいというか。

坂本遥奈:一列になって行進して歩いてくるところから始まってみんなでピシピシ!ってね。個性というよりはもうみんな…

大黒柚姫:揃える感じだよね。

坂本遥奈:そうそう。私たちもアニメの世界観に入っている感じでね。戦術人形になりきって。

大黒柚姫:ハル(坂本)が今言ったみたいに、けっこう今までは個性を重視していたというか、揃えるところはもちろん揃えるけどその踊りのダンスの癖だったり、個性は伸ばしつつ活かしつつっていうのが多かったので、こんなに個性は抑えてみんなで同じようにピシっと揃えてというのは今までなかったんです。
振り数が多いところもあったりするので、けっこう揃えるのに挑戦な部分もあったんですけど、でも逆に揃ったときはすごくカッコ良くて。

全員:カッコいい!

秋本帆華:おおーってなるよね(笑)。

大黒柚姫:そうそう。だからたぶん、すごい日々進化を遂げていく、ライブするたびに進化していくような楽曲なのかなって。楽しみです、どんな風になるのか。


──もうすでに何度かファンの方の前で披露されているということですが、ファンのみなさんの反応はどうでしたか?

坂本遥奈:褒めてくれます(笑)。すごく反応いいよね?

大黒柚姫:だよね。去年やらせてもらったパシフィコ横浜公演でもパフォーマンスさせていただいて、リリースイベントとかでも披露させていただいているんですけど、みんなが言っているようにすごく褒めてくださいます。

秋本帆華:基本、いつも褒めてくれます!

咲良菜緒:けっこう強めに褒めてくれるよね(笑)。

全員:そうそう!(笑)

大黒柚姫:“ホントかっこいい”って真顔で言われるしね。

秋本帆華:やっぱり表情とかもみんなで作りこんで届けているから、ライブの中でもこの『HORIZON』だけ異質なんですよ。ライブの中でこの曲だけショーみたいな感じ。

全員:そうそう! わかる!


曲をもらった時から歌いたかった「アヴェンジャー」。

──ではここからはちょっと歌詞についても伺っていきたいと思います。それぞれの“ここが好き”というポイントを伺わせてください。じゃあどなたから伺いましょう…いつもこういう時はセンターから?

大黒柚姫:挙手制かな。

秋本帆華:挙手制だね(笑)。

坂本遥奈:あ、では私から(笑)。私が好きなところは自分のパートなんですけど、「アヴェンジャー」っていう単語が入っているところがあって。

秋本帆華:あー(笑)。

大黒柚姫:そこね!

坂本遥奈:2番のBメロに「轟に消された 囁く祈りは 無差別なアヴェンジャー」っていうのがあって。
私たちは曲によって先にパートを決めないでレコーディングした後にパート分けする場合もあるんですけど、この曲はパートが決まった上でみんなレコーディングに挑んだんです。
で、私はそのパート割りされる前からここを歌いたいと思っていたんですよ。“「アヴェンジャー」って入ってる!”って。私、マーベルの『アベンジャーズ』が好きなんです(笑)。



──あ、もうその言葉だけで嬉しいくらい好きなんですね(笑)。

坂本遥奈:そうなんです! すごく好きで。で、歌詞的にもちょっと関連する部分があるし、メロとかもカッコいいので歌いたいなって思っていたら、自分のパートで。めっちゃ心の中でガッツポーズしました!

咲良菜緒:アヴェンジャーきた〜!って?(笑)。

大黒柚姫:良かった良かった。

秋本帆華:おめでとう!

坂本遥奈:ありがとう! 「アヴェンジャー」ゲットしたよ!

(全員爆笑)

咲良菜緒:私は、2番のサビの後半なんですけど、「君は Where are you? 絶対など無いけど また会えること信じてる」っていう所が好きで。
これって『ドールズフロントライン』の内容とかとリンクして考えると、たぶんお互いが戦場にいて戦友同士っていうか、また会えるか分からないままお互いギリギリのとこで戦っているみたいな。
この状況だけどなんだか、相手のことを想っているっていうそのカッコよさみたいな…なんだろうちょっと哀しいところはあるけど、カッコいいなって思います。
ここのサビの後半のこの歌詞はギュっときますね。

秋本帆華:アニメと世界観が一緒だよね。私が好きなのもそういう部分で。
自分のパートの、セリフパートなんですけど、「僕はまだ息を止めないのです ただその先を見てみたいから」っていうところで。
この曲って3回セリフが出てくるんですけど、そのレコーディングのときに主人公のM4ちゃん(M4A1)を意識しながら“淡々と冷静にみたいな感じで”って言われていたんです。

でもだんだんアツくなってしまって、全然淡々とできていなくて(笑)。
だけど歌詞も本当にだんだんアツくなっていくんですよ。そんな中でこの、“息を止めない理由はその先を見てみたいから”っていうところがもう…。
自分の生きるか死ぬかの戦いの中での、「その先を見てみたいから」っていうのが! 私たちも夢とかライブをここでやりたいとかっていうのがみんなにあるから、そういうのとリンクしちゃう部分もあるなって。

──このセリフの部分はけっこうこの歌のキリングパート的な位置ですよね。

秋本帆華:そうなんですよ。だから歌う時もすごくドキドキします。私たちのファンの方だけじゃなくて原作ファンの方にも届いて欲しいので、そう思ったらこの“セリフ”ってすごく大事な部分で。
言い方によっては世界観を崩しちゃうし、原作ファンの方にも申し訳ない。そういうのもあるのでライブではもうず〜っとアニメのことを意識しながらやらせていただいています。


──ライブでどんなにテンション上がっても、ここは絶対テンション上げちゃいけない部分ですもんね(笑)。

秋本帆華:そうなんですよ〜。

全員:確かに!(笑)

大黒柚姫:私は2番のサビの前の「果てなく儚く今日は何になる?  僕らは何度も生まれ変わる」っていうところなんですけど。
全体的に好きな歌詞なんですけど、何だろうな、ここはすごいグッとくるというか。「何度も生まれ変わる」って何度も何があっても立ち上がってまた立ち向かうみたいな、そういう部分はけっこうシャチの昔からある部分だったりもするのですごく共感するんです。すごいなんていうかグッとくるし背中を押されるような気がして。

しかも『ドールズフロントライン』のアニメにも通ずるなって思いますし、本当に好きです、ここの部分が。
「果てなく儚く今日は何になる?」があってからの「僕らは何度も生まれ変わる」っていうこの感じ、表現の仕方も素敵だなって思いますし、何か覚悟みたいなものも感じられてすごくカッコいいなと思います。


『HORIZON』から連想されるものは、視力検査……??

──『HORIZON』って地平線とか水平線とかっていう意味だと思うんですけど、皆さんの中でHORIZONって聞いて浮かぶのってどういう情景ですか?

大黒柚姫:私はあれを思い浮かべました、あの視力検査の時にヒュッて空気かけられるやつ。

秋本帆華:あーわかった! 気球のやつ?(笑)

大黒柚姫:そうそう気球の!

坂本遥奈:あるある! 空気我慢するやつね(笑)。

咲良菜緒:ベンチのもあるよね!(笑)

秋本帆華:私、ベンチタイプだった!


──地平線で最初にそこ思い浮かべますか(笑)。

全員:確かに!(爆笑)

大黒柚姫:でも一番最初にめっちゃそれが思い浮かんで(笑)。

秋本帆華:柚姫はあれを思い浮かべながら歌ってたのかぁ〜。

大黒柚姫:そうそう。あの景色の中にいるような感じで歌っているから。

坂本遥奈:あそこで歌ってんの!?

大黒柚姫:あ、でもその中でも戦っているから。

咲良菜緒:さらにあそこで戦ってんの!?(笑)

秋本帆華:柚姫は空中戦だったんだね〜、『HORIZON』の中の戦いは。

咲良菜緒:おもしろすぎる(笑)。私の『HORIZON』のイメージは、割と戦場に近い茶色の世界で、砂漠ではないですけどもう本当に何にもない砂ぼこりだけが舞っている系の地平線でした。

坂本遥奈:私も菜緒と一緒です。戦場で薄暗くて風がピューみたいな風景が浮かびます。

秋本帆華:私は海だな。夕方の海。『HORIZON』っていう単語だけ聞いたらそれを思い浮かべます。夕方で太陽が海に沈んでいくみたいな。あ、そっか、でもこれ水平線だ(笑)。


──あ、意味合い的には地平線も水平線もあるので間違ってないですよ。

秋本帆華:あ、そうなんですか。でも私だけ水平線を思い浮かべながら歌ってたんだ。

坂本遥奈:そうだね〜。でも横っちょに陸もあるしいいんじゃない?

咲良菜緒:いいと思うよ? 水平線でも。

大黒柚姫:想像する景色、イメージだからね。大丈夫大丈夫!


──先ほど、この曲はみなさんにとって新しい挑戦の曲というお話が出てきましたが、このアルバムを機にTEAM SHACHIに変化などはあったりするのですか?

坂本遥奈:変化というほど大きなものではないんですけど、実際に私たちがこの曲の音源をもらったときには、“この曲ちょっと頑張らなきゃな”と思いましたし、ちょっと不安もありましたけど、それを乗り越えて曲が完成したときにはすごく自分たちの自信にはなりました。
メンバーの歌唱とかも聴いてカッコいいなと思うことも多いので、これをきっかけにこういう楽曲もやってみたいですね。

大黒柚姫:確かに、表現の振り幅がすごい広がったなとは思います。
MusicVideoも今までの私たちが撮ってきたMVとはまた違った雰囲気なんですけど、本当に、このメンバーのこういう一面あるんだとか、こういう顔もできるんだとか思う部分が多いんです。
そういう意味では本当にこの曲のおかげで表現方法の幅がすごい広がったなとも思うので、ハルが言ったみたいに今後もこういう曲も含めいろいろな曲にどんどん挑戦していきたいです。
でも逆に『こだま』みたいなバラエティーぽいものもたくさんやっていきたいんですよ。そこは変わらずやっていって、いい意味でギャップのあるグループになりたいです(笑)。
いろんなシャチの七変化みたいな感じでみんなでいけたらいいなって思っています。


──そういう意味ではこのアルバムが集大成でもありスタートでもありという感じになりそうですね。

全員:そうですね。

秋本帆華:そうできたらいいなって思います。
今までのものをぎゅっと詰め込んだ集大成ではあるんですけど、そこから本当に未来を感じられるようなアルバムができたなって思います。今後が楽しみになるような。
次のシングルを出すときに、“どこを? シャチのどの部分を出していくの!?”みたいな感じで楽しんでもらえたらいいなって思います。


2年越しのリベンジで全国ツアーを完走する!

──そしてこのアルバムを引っ提げてのツアーも始まりました。内容などはいつも皆さんで考えてらっしゃるんですか?

咲良菜緒:やりたいことだったりとかを、みんなで出し合って演出家さんにまとめてもらって、またそれを見てみんなで話し合ってっていう感じですね。


──このインタビューが出る頃はちょうど1〜2公演終わったくらいだと思うのですが、現時点で明かせることをさわりだけでもいいので教えてもらえますか?

坂本遥奈:では、さわりだけ(笑)。と言っても演出とかセットリストはベースとしてのものがいくつかあって、それを公演ごとにいろいろミックスさせて組み合わせていくって感じなんです。
去年の10月にパシフィコ横浜でさせていただいたのが、改名してから一番大きな会場でのライブだったんですけど、その時の大きなテーマというとしゃちほこ時代の楽曲をチームシャチとして見せる、というチームシャチとしゃちほこの融合みたいな感じだったんですね。
そこに今のシャチになってからの強みであるいろいろな演出を盛り込んで。例えば『こだま』だったらスキャットの時、口元にライトを照らしてみるとかってチャレンジをしてたりとか。

シャチになってからの演出のライブと、しゃちほこの頃の私たちの強みであるライブをミックスした集大成的なものがパシフィコでできたということと、やっと私たちの見せたいものがたくさんの方に見せられたというのがすごく自信にも繋がったんです。
今回はそれを終えてからのツアーですし、久しぶりにいろいろな場所を回れるんですよ!
もう何年ぶりかな? 前回のツアーも途中でコロナで中止になってしまったので。今回はぜひいろんな地方で、シャチとしゃちほこの融合を見せられたらいいなと思っています。


──そうですよね。この3年3ヵ月ってなかなかハードというか、いろいろあって改名したのに改名してからもいろいろあるという…。

咲良菜緒:そうなんですよ! ホントそうです。

秋本帆華:いろいろありました(笑)。

坂本遥奈:ありすぎたね(笑)。

大黒柚姫:こう、ガーって行こうとすると毎回毎回なにかしら困難が降りかかって来るっていうね。

秋本帆華:そうだねぇ〜。

全員:うんうん(全員で大きくうなづく)

坂本遥奈:まあでもそんな中でこうしてそれを乗り越えてきて、ライブできない中でもお家の中からみんながカメラで撮って配信するとか考えながらやってきて、そういうのがいろいろ強みの部分にはなっているのかなとは思います。
だから今回のツアーは自分自身も楽しみですね。

大黒柚姫:あとは路上デビューして10周年でもあるので。


──そうですよね! 名古屋で記念公演があるんですよね。

大黒柚姫:そうなんです。ほんとにめちゃめちゃ気合入っています。
やっぱり10周年に向けて今までやってきたものや作り上げてきたものを全部見せたいし、逆に今まだ見せていなかったこんな一面もあるよっていうのも見せていきたいので、本当にこのツアーはすごい私たちにとって大切だし楽しみです。
なのでぜひ! 無事完走できることを願っています!

咲良菜緒:ホントにそう!まずは完走したい。前回中止になっちゃったツアーがちょうど同じ時期というか、冬から春にかけてやってたライブだったから。でもその時は3月を迎えられなかったので、今回は3月を迎えたい!

秋本帆華:全国に行きたいし3月を迎えたい!!

咲良菜緒:ね。何事もなく3月が見えてきたら嬉しすぎるなあ。すごい覚えてるもん2月末の札幌。

大黒柚姫:あ〜覚えてる。あの時の気持ち、今でも忘れられないよ。

坂本遥奈:本当に完走したいです。今回も最後の中野サンプラザに向けてツアーの構成とかセトリもみんなで作り上げているんですよ。それぞれ各地のツアーを見ていただいてからのサンプラザが楽しみになるように。

秋本帆華:そうなんです! そこに向けて全国のタフ民さんたちとパワーを蓄えて、さらに10周年おめでとうをやってからのサンプラザなんです。
ちなみに日程的には名古屋はツアーの中に入っているんですけど、この公演はアニバーサリー公演になってるので、他のツアーの会場とはちょっと違った内容を実施させていただきます。
10周年のこの日だからこその曲だったりを、やります!


──おおー! なるほど楽しみです。でもここって10周年ということで来る方もものすごくハードルを上げてくる所ですよね。

秋本帆華:めいっぱい上げてきていただきましょう。

坂本遥奈:全力でお見せするよね。皆さんの期待を超えて差し上げましょう!

秋本帆華:はい!

咲良菜緒:でも超えれそうなこと考えられているよね。シャチになってから演出とか音によりすごく細かくなっていて、何か想定外のこととか自分も想像がつかないようなことをやらせてもらえているんです。おかげでタフ民も毎回新しいものを見ていると思うんですけど、今回も“へえ!こういうのやるんだ!?”と思わせられるものをお届けしますので、よりハードルを上げてきていただければ。


──さらにハードルを上げました(笑)。

咲良菜緒:上げていきます!

大黒柚姫:うん、大丈夫。上げてもらっても全然大丈夫です。



それぞれのこだわりと想いがつまったソロ曲たち。咲良菜緒ソロ曲『One way LOVE...?』

──では最後にそれぞれのソロバージョンに収録されているソロ曲ついてご自身で紹介をお願いします。

咲良菜緒:私のソロ曲は『One way LOVE... ?』という曲なんですけど、歌詞的には片想いなんですけど、明るめの恋愛の話になっています。
実は今回最初にお願いしたのが、“打ち込みの曲を作りたい”っていうことだったんです。曲にピコピコ音とか機械音とか、自分の声もオートチューンをかけたりとかしたくて。
あとはしゃちほこのときに頂いたソロ曲が、もう“ザ・バンド!”な感じの生音の楽曲だったのでそれと真逆のイメージにしたかったんです。

あとは明るい曲にしたいとか何か明るめなラップみたいなのを入れたいとか、そういう感じでけっこう曲に関しての構成をこだわって注文した曲です。
Aメロは音数少なくしたいとか、サビに向かって開放感欲しいだとか、キラキラが欲しいだとかサビ前に転調が欲しいとか、今考えると注文をつけまくりました(笑)。
なんかけっこう自分の中で曲の流れのブロックみたいなのがあったので、それを形にしていただけるようお願いしましたね。


──これはアレンジの部分も相当こだわりありそうですね。

咲良菜緒:そうなんです。このアルバムに収録される前にライブで初披露したんですけど、その時の音とこのアルバムに収録される音で、ホントわずかな違いなんですけど“サビの開放感の具合どっちがいい”って相談してもらったりとか(笑)、そういうホントに細かいところまで決めさせていただいています。


秋本帆華ソロ曲『まってるね』


秋本帆華:これは私が作詞して、作曲を川嶋あいさんにお願いさせていただいた曲になります。
作詞自体は、去年の3月にフルマラソンを走ったその経験から自分が思ったこと練習中に思ったこと本番中に思ったこと走り終わって思ったことなどを書かせていただきました。なぜこういう曲にしようと思ったかというと、私、応援ソングを作りたかったんです。

タイトルの『まってるね』っていうのはメンバーからもらった言葉です。フルマラソン前日にみんなでメッセージをやりとりしている中で言ってもらった“ゴールで待ってるね”っていう言葉が、すごく走ってる最中もずっと背中を押してくれていたので、そこからタイトルを付けさせていただきました。
作曲は、作詞をしてからどなたに願いするかを決めたんですけど、フルマラソンを何度も完走されている川嶋あいさんにお願いしよう、と。
それでお願いさせていただいたら、もう! 本当に私の気持ちを汲み取って作ってくださっているメロディーで、素敵です!! って感じでした。


──さわやか疾走感な感じでしかも可愛い曲ですよね。

秋本帆華:そうなんです♡ 最後にできた詞がDメロなんですけど、「頑張りたい時ほど頑張れるのはきっと 当たり前じゃないよ 笑っちゃうほど 私ここで今を生きている」っていう歌詞で。私は、頑張りたいときに頑張れないっていうのをコロナ禍の中ですごく経験したんです。
そういうのも踏まえて、準備バッチリしているのに頑張れないこともある、だから頑張れるのはホントは当たり前じゃないよ、今を楽しんでっていう意味で作詞させていただきました。


──マラソンに対する思いだけではなく、いろいろな思いを込めての歌詞であり曲なんですね。

秋本帆華:はい。マラソンだけじゃなくてどんな人にも届く、どんな人の背中も押せるような応援ソングにしたつもりです。


坂本遥奈ソロ曲『Bunny』


坂本遥奈:私のソロ曲は『Bunny』という曲なんですけど、この曲は初めにお願いするときに、バンドサウンドの楽曲でというのと、私がアウトドア派なので焚き火してるときに聴きたくなるような楽曲をとお願いしました(笑)。

秋本帆華:具体的!

坂本遥奈:そうそう。焚き火を前にあったかい気持ちになれるような曲で、打ち込みとかじゃなくバンドサウンドでゆるやかな感じで聴けてそのまま横になれるような楽曲がいいなと思ってお願いしました。
あとは“サビから始めたいです!”っと。楽曲として最初にサビで始まる楽曲が好きなので、AメロBメロっていうよりもサビを最初に持っていきたいですっていうのをお願いました。

あと、この曲はもう一番は歌詞に注目してほしくて! 歌詞自体は恋愛ソングなんですけど、もう本当に相手の男性に対して“かわいいね〜”って思ってる女の子の歌詞なんですよ。
ただ、その中に私の趣味である“釣り用語”をちりばめたいですっていうムチャなお願いをしまして(笑)。


──あ、もしかして「落とす針」とか「蒔いた幸せ」とかそうことですか!?

坂本遥奈:そうですそうです! 「愛の仕掛け」とか「キャスティング」とか。ラスサビに「愛の仕掛けはバレやしない」ってあるんですけど、それも釣り用語で魚が途中まで釣り上げられそうだったけど途中で逃げられちゃうことだったりとか。


──なるほど! 芸が細かいですね〜。

坂本遥奈:そうなんですよ! 釣りを好きな方とか知ってる方がなんかクスって笑ってしまうような感じで、恋愛ソングとしても釣りソングとしてもどっちにもとれるダブルミーニングな感じにしてくれませんかって(作詞作曲の)岩崎さんにお願いしたところ、こんなにきれいに要望通りの曲をあげてきてくださいました。
もう、岩崎さん釣り好きなのかな?って思ったくらい(笑)。

咲良菜緒:話、合うかもね(笑)。

坂本遥奈:絶対合う! もうそんな感じで本当に期待をはるかに超えてきてくださったおかげで、この曲を聴いた釣り好きの関係者の方からも“用語入れすぎだよ”って言われました。全部わかってくれていて(笑)。
でもそうやって作ってくれたおかげで、普通の恋愛ソングとは違うソロ曲ならでは自分らしさが出せたのかなって思いますし、すごくお気に入りの曲です。


大黒柚姫ソロ曲『One-One-Love』


大黒柚姫:私のソロ曲は『浅野EP』の時の話にも登場した浅野尚志さんに作っていただきました。私の前のソロ曲も浅野さんに作っていただいていたので、今回も浅野さんにお願いしようと。
私からは、まず曲のテーマをサンバ調にしたいということと、歌詞は細かい描写とかじゃなくてとにかく大きく“愛!”をテーマにさせていただきたいですというお話をお伝えしました。

そして実はこの曲、私の大好きな愛犬に向けた歌詞になっているんです。だからよく見ると「引っ張り合いっこしよう」とか「キャッチボールしよう」とか、ワンラブとワンワンをかけてたりとかしてるんです。
サビ前の「Wow wow wow」をちょっと“ワンワン”に聞こえるように歌ったりとかもしています(笑)。
でも愛犬への想いを伝える曲にしたいわけではなく、テーマが大きい「愛」ということで、聴いている人がそれぞれ大切な人に当てはめて聴いていただける曲にしていただければなと思います。そのために、どちらにも当てはまるように作っていただいたので。
だから恋人だったり友達だったり家族を思い浮かべて当てはめても共感してもらえるような、そんな楽曲になってるんじゃないかなって思います。

歌詞に関しては制作前に浅野さんとヒアリングをして、“愛犬の好きなところ”とか“どういう気持ちで接しているのか”とか、そういうことをたくさんお話しさせていただきました。
でも私、けっこう基本的に人に対しても動物に対してもすごい溢れちゃうんですよ、愛情が。けっこう愛情が重めのタイプで(笑)。
いつだって“好きだよ〜かわいいね〜♡”みたいな感じなので、逆にそれが私のソロ曲の色になるんじゃないかなということで、そのまま愛の中でもかなり重々しい、愛情ダダ漏れな感じのドストレートな歌詞になっています(笑)。


──確かに! 相手が犬だと思えば可愛らしい曲だな〜って思えますけど、相手が人間だとしたらベッタベタのあまあまですもんね(笑)。

大黒柚姫:そうなんです!(笑) ベタベタのあまあまのラブラブなんです。
「生きててくれて 本当に ありがとう」とか「生まれてくれて 本当に ありがとう」とかって、ホントに好きの最上級だし感謝の最上級だと思うんです。
なので、そういうのがあって歌詞も曲調もすごくこだわって作ったので、たくさんの方に愛情を持ってそれぞれの大切な人を想って聴いていただいたらいいなって思います。



TEXT 川畑貴美代(マイリブズ)
PHOTO Kei Sakuhara

スターダストプロモーション内スターダストプラネット所属。 愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈 からなる女性グループ。前身グループである「チームしゃちほこ」から2018年10月23日に改名。 「super tough strong energy positive exciting soul from nagoya」を掲げ、Zepp···

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