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EXILE「ただ…逢いたくて」歌詞の意味は?切なすぎる冬の失恋ソングを考察

2005年リリースのEXILEの名曲『ただ…逢いたくて』は、愛する人を失った男性の想いが綴られたラブソングです。もう逢えない恋人への後悔と愛情が詰まった切ない歌詞の意味を考察します。

EXILEの大ヒットバラード「ただ…逢いたくて」

EXILEの19枚目のシングルであり、オリコンチャート1位を記録した2005年冬の大ヒット曲『ただ…逢いたくて』。

KDDI・沖縄セルラー電話「au×EXILE」キャンペーンソングに起用された楽曲です。

それまでダンスナンバーを中心としていたEXILEが、純粋に歌唱力で勝負したいと挑戦した渾身のバラード曲となっています

▲EXILE - 『ただ…逢いたくて-Short version-』【OfficialMusicVideo】

リリース時には初代のボーカリストで現在ソロ活動をしているSHUNこと清木場俊介のパワフルな歌声とATSUSHIの美声のハーモニーに、感動したファンは多いでしょう。

ライブでは現在のボーカリストである優しい歌声が持ち味のTAKAHIROも歌唱しており、それぞれのボーカルで違う魅力を持つ『ただ…逢いたくて』を披露してきました。

EXILEを代表する曲のひとつとして愛されてきた歌詞の意味を考察します。

切ない歌詞の意味を考察


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ただ 逢いたくて… もう逢えなくて
くちびるかみしめて 泣いてた。
今 逢いたくて… 忘れられないまま
過ごした時間だけが また一人にさせる。
≪ただ…逢いたくて 歌詞より抜粋≫
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タイトルの「ただ…逢いたくて」は、愛する女性との別れを経験した男性主人公の胸に残る強い気持ちを物語っています。

サビには「もう逢えなくて」とあるので、ただの失恋ではなく二度と逢えない関係になってしまったことが分かりますね。

また「くちびるかみしめて泣いてた」の歌詞で、主人公が声も出さずに必死にこらえようとしながらも、自然とこみ上げる涙を止められない様子が垣間見えるでしょう。

自分ではどうにもならない状況へのやるせなさに苦しんでいることを表現している言葉です。

そして「忘れられないまま過ごした時間だけがまた一人にさせる」という歌詞は、彼女の記憶を思い返す度に一人になってしまったことを思い知らされて孤独感に打ちのめされている様子を伝えてきます。

愛する人と別れてしまった経験がある人なら、きっと共感できる切ない想いが綴られています。

幸せだったあの頃は戻らない


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悲しい過去も 若過ぎた日々の過ちさえ
キミに出会えて 深い海に沈められたのに。
あの頃の僕と言えば 愛し方さえも知らず…ただ…
不器用にキミを傷つけて 優しさ忘れていた。
≪ただ…逢いたくて 歌詞より抜粋≫
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主人公は後に恋人となる「キミ」と出会うまでは、「悲しい過去」や「若過ぎた日々の過ち」に悩まされていました。

しかし、彼女と出会ったことでつらい気持ちを忘れることができたようです。

「深い海に沈められた」というフレーズから、彼女と時間を過ごしている時だけは悪い記憶が見えないところに追いやられたように、穏やかな気持ちになれたのでしょう。

ところが「あの頃の僕」は未熟で、あまりに不器用だったことを振り返っています。

愛しているのにどうすれば自分の想いが伝わるのか分からず、優しくすることもできずにいたのです

その後悔が余計に主人公の心をあの頃に縛りつけています。

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最終電車 僕の肩に顔をうずめたまま
寝息を立てる 何よりも幸せだったよ…。
今ならば叫ぶ事も キミを守り抜く事も出来る。
もう戻らない時間だけを 悔んでしまうのは…何故?
≪ただ…逢いたくて 歌詞より抜粋≫
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この部分では交際中の出来事を具体的に思い出しています。

デートの帰りに「最終電車」に乗っているふたり。

「僕の肩に顔をうずめたまま寝息を立てる」彼女を見つめる主人公の愛おしい眼差しが想像できるでしょう。

「何よりも幸せだったよ…。」の一言で、その時感じていた温かい気持ちと今抱えている寂しさとの落差が表れています。

主人公が伝えたいのは「今ならば叫ぶ事もキミを守り抜く事も出来る」ということです。

当時はきちんと伝えられなかったこと、彼女を守るために行動できなかったことがあったと考察できます。

しかし、今の自分なら同じ過ちは犯さない自信があります。

それでも彼女との時間はもう戻ってきません。

どうすることもできないと分かっているのに、後悔の気持ちばかりが募るのはどうしてなのかと、複雑な想いで悩んでいる様子に胸が締めつけられます。

キミの居ない世界で孤独に生きる


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ただ…愛しくて…涙も枯れて
キミの居ない世界をさまよう。
忘れたくない… キミの香りをまだ
抱き締め眠る夜がAh~孤独にさせる…。
≪ただ…逢いたくて 歌詞より抜粋≫
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戻らないと分かっているのに彼女のことを想って後悔している理由が「ただ…愛しくて…」の言葉に示されています。

今も変わらず、むしろあの頃以上に愛情が強くなっているのでしょう。

これまで涙も枯れるほどに何度も泣いてきました。

今では「キミの居ない世界をさまよう」ようなぼんやりとした日々を送っています。

その日々には楽しさも喜びもないはずですが、それでも彼女のことを「忘れたくない」とこぼしているところに自身でも止められない深い愛が込められています。

それでも時間とともに消えていきそうな彼女の存在を刻み込むように、部屋に残る「キミの香りをまだ抱き締め眠る夜」。

心には愛しさと寂しさが共存し、逃れられない孤独に沈んでいく主人公の暗い気持ちが伝わってきます。

ストーリーが泣けるMVも必見!

EXILEの『ただ…逢いたくて』は愛する人を失った苦しさと消えない愛情が詰まった切ないラブソングです

9分間にも及ぶストーリー仕立てのMVは様々な解釈ができると話題で、より歌詞のメッセージに深みを持たせています。

繊細な音楽に乗せて歌われる冬の名曲で、EXILEの幅広い魅力を堪能してください。

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