初のミニアルバムは新鮮さがあった
──現在、1st ミニアルバム『Ability』のリリースイベントを開催中ですね。各地でのイベントを通して、今、手応えは感じていますか？宮月優斗（以下 宮月）：段々とAXXX1Sが大きくなって、応援してくださるファンが、増えてきているのを感じています。立ち止まって観てくれる方も前より増えた印象があります。田中くんからも一言、どうぞ。
田中晋大郎（以下 田中）：僕たちはこれまでシングルしか出していなかったので、今回は初挑戦になりますが、それも新鮮さがあってよかったです。タイトル曲の『Ability』は、アニメの主題歌なんですが、今作で３作連続アニメの主題歌を務めさせていただいているんです。それって当たり前のことじゃなくて、スタッフさんや応援してくださるファンの人があってこそだと思うので、感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいなって思います。
──今回のビジュアルは、青を基調としたクールな衣装でかっこよかったです！衣装のこだわりも教えてください。
丸橋拓海（以下 丸橋）：衣装は、全員、形が違っていて、その人のキャラクター性にあったものになっています。
僕がこの衣装で気に入っているポイントは、ダブルのライダース。前開きの人もいるんですが、僕の衣装はシュッと締まってて、パンツもシュッとなっているんで、すごいスタイリッシュに見えて気に入っています。
──衣装も細かいところまで要チェックですね！では、ミニアルバムに収録されている楽曲について教えてください。まずは、先ほどもちょっとお話に上がった『Ability』。どなたにお願いしましょうか？
丸橋：じゃあ、僕が！ AXXX1Sは元気をもらえる曲が多いんですが、この曲はまさにそういう曲です。例えば、学校や仕事が大変な時に元気づけてもらって、エールをもらえる曲。誰しも1人じゃできないこともあるけど、周りに仲間がいればできることもあるという思いが込められている楽曲だと自分は思っています。2コーラス目の＜ほら手繋いだら散り散りに散らばるあの星を繋いで＞っていうところが僕はすごく好きで。
「いつでも仲間がいるんだよ。君は1人じゃないぜ」みたいな気持ちが読み取れて、僕は好きです。
宮月：丸橋はちょっと変わっているんで、＜散り散りに散らばる＞のところをあげましたけど、主題歌になっているアニメがゲームのアニメなので、＜デュエル＞とかそれにちなんだ単語も入っています。じゃあ、ただアニメに特化している曲なのかって言ったら、そういうわけではなくて。歌詞の内容も自分に照らし合わせられるものが多いので、両方のいい面を持っている楽曲だなって初めて聞いた時から感じています。その中でも、やっぱり＜散り散りに散らばるあの星を繋いで＞が一番ですけどね（笑）。
丸橋：聞きポイントですよね。2コーラス目になっちゃいますが、ぜひそこは聞いてもらいたいですね。
──『Forever my love』はいかがですか？
橋本夏椰斗（以下 橋本）：ミニアルバムを作るにあたって、エモい曲を作りたいという想いがあって、挑戦してみようとなったのがこの楽曲です。今までのAXXX1Sって元気な曲だったり、カッコいい系の曲が多かったので、また新しい感じになっています。
爽やかで、ピンク色をイメージするような曲調で、万人受けするフレーズなのかなと思います。歌詞に＜一期一会の出逢いを抱いて さぁ手を繋いで 側で笑って＞ってあるんですが、お客さんと僕たちの関係を歌っていると感じられると思います。振りもエモいので、お客さんたちが喜んでくれるような楽曲になっています。
宮月：まさにそうですね。本当にずっと前からこういったテイストの曲をやりたいって話していたので、今回、それがやっとできて、アルバムのいいエッセンスになっているなと思います。個人的にもグループとしてもすごく嬉しいですし、ファンの方が聞いた時にも入り込める楽曲に仕上がっていると思います。
──ありがとうございます。次に『Maincast』について教えてください！
遠藤幹也（以下 遠藤）：さっき丸橋が、『Ability』は学校とか仕事で大変な時に元気づけられる曲って言っていましたが、この曲もそんな元気を与えられる曲かなと思います。
歌詞の中にも、＜もしもひとりで負けそうな時は輪になって 輪になって手と手取り合って＞ってあるんですが、そんなふうにお客さんに寄り添って、聞いていて元気になってもらえる楽曲になっていると思います。今年、ツアーをやらせていただいたんですが、その時のリード曲でもあった曲です。
宮月：一ノ瀬もこの曲、結構好きだよね？
──ぜひ一ノ瀬さんからも一言。
丸橋：好きなんだ？
一ノ瀬瑞希（以下 一ノ瀬）：大好きですね（笑）。好きな歌詞があるんですが、＜散り散りに散らばる＞（笑）。
全員：あはは（笑）。
岡田勇輝（以下 岡田）：違うだろ（笑）。
一ノ瀬：ごめんなさい、間違えました（笑）。この曲は、「自分の人生のメインキャストは君だよ」っていうメッセージを伝えている曲だと思うので、元気がない時に聞くと自分も元気になれます。僕がメインキャストなんだって思える、元気付けられる曲です。
──『ファンファーレ』はいかがですか？
宮月：これはもう多村ですね。
丸橋：『ファンファーレ』イコール多村だからね（笑）。
多村：『ファンファーレ』は、AXXX1Sが出した夏ソングの中でも、一番新しいのがこの曲です。ライブでは、ワイワイと盛り上がる曲ですね。サビ前にセリフで＜君の隣にいたい＞って言うんですが、その言い方だったり、セリフ自体もその時々で変えたりするので、それが見どころです。
──『Passionate』は？
岡田：『Passionate』は、AXXX1Sの一番最初の曲なんです。今回のミニアルバムに入っているのは現メンバーで歌っているものになるのですが、１番最初の楽曲を、こうしてまたリリースできるのはすごく嬉しいです。僕も好きな歌詞があるんですが、＜散り散りに散らばる＞…
宮月：何回やるんだよ（笑）。
丸橋：それ、俺が言ったやつだから（笑）。
岡田：あはは（笑）。この曲もセミバラードで、今となってはあまりAXXX1Sっぽい楽曲ではないのかもしれないですが、僕としては思い出深い1曲です。
メンバーの胸に迫るフレーズは？
──先ほど、丸橋さんから好きなフレーズの話がありましたが、ほかのメンバーの皆さんからも、このミニアルバムの楽曲の中で好きなフレーズを教えていただきたいのですが、丸橋さんは…。丸橋：僕はもう＜散り散りに散らばる＞で。
──ですよね！ 他の皆さんはいかがですか？
多村：『Ability』で僕が歌うパートなんですけど、＜勝ち続ける事だけが全てじゃ無い＞というところですね。僕は、プライベートだと負けっぱなしなんですよ。
メンバーとマリオカートとかのゲームをするんですけど、それも負けてばっかりだったりするので、その歌詞がすごく刺さるんですよね。自分っぽいなと思って好きです。
宮月：僕はAXXX1Sが始動した時からのメンバーなので、『Passionate』はやっぱり思い入れがあります。なので、『Passionate』の歌詞からなんですが、＜思い出の中に傷ついたメモリー＞。思い出を振り返った時に、そこにあるのっていい思い出だけじゃないじゃないですか。傷ついたメモリーもあるけど、それも変えていける。
嫌な思い出ばっかり脳裏に焼きついているかもしれないけど、それを取っ払って、自分次第で新しい方向に進んでいけるというのがアツイなと思います。
田中：僕は『Forever my love』の＜君の当たり前になりたい＞にします。
このフレーズを見ると、僕たちがファンの人にとっての当たり前の存在になれたらいいなって思うので。当たり前にあるものって、そのことについてあまり考えないですけど、こういう歌詞を見た時に、当たり前のことこそ大切にしなくちゃいけないなって、そのありがたみを改めて感じられると思うので、そういう意味でもこの歌詞が好きです。
橋本：僕、『Maincast』の歌詞が好きですね。サビまでは、頑張って気持ちを振り立たせようとしているけど、曲が終わる頃には＜またひとつ強くなった自分を褒めてあげよう 昨日より少しだけ前へ＞ってなっていて、聞いている人を鼓舞したり、自分自身を褒めるきっかけになるような曲になっていると思います。
丸橋：ここの歌詞がツアーのタイトルにもなっているんですよ。『Maincast』のツアーのサブタイトルをこの歌詞から引用したんです。「みんなが主役だぜ」って。そういうエピソードです。
一ノ瀬：いいエピソードトークだね。
宮月：君は何なのよ（笑）？ 一ノ瀬は橋本とメインボーカルを務めているので、なおさら多いのかなと思うけど。
一ノ瀬：『ファンファーレ』の＜この熱帯夜 君がいないなら 夏はいらない つまりは欠かせない My lover＞というところかな。「この夏に君が必要だよ」というそのメッセージ性がたまらない。『ファンファーレ』は歌詞的に、夜の歌だと思うんですよ。
夏の夜に、例えばお酒をちょっと交わしながら聞くのも意外にいい曲なのかもしれないなと思います。
遠藤：僕も『Maincast』の歌詞はいいなって思うところが多くて。
<おろしたての靴履いて 慣れない街を進む>というのは、僕も上京してきたので、自分を照らし合わせてしまいますね。サビに＜必ずどこかで花が咲くから＞というフレーズがあるんですが、東京に夢を追いかけて出てきた自分と照らし合わせて聞いて、感慨深いなと思いました。
岡田：僕は『Ability』の＜明けない闇は世界に無いんだから＞って歌詞が、めちゃくちゃいいなと思います。人間みんな、嫌なことが続くと、どんどん悪い方向に考えちゃうじゃないですか。だけど、いつかは光が差していい方向にいくと思い続けたいというか。
すごく元気になるので、この部分が好きですね。
岡田勇輝の意外な“才能”
──ところで、『Ability』という言葉には、「能力、才能、力」という意味がありますが、それにちなんで、「実はこんな才能がある」「実はこんなことが得意だ」という隠れた才能を教えてください！
岡田：僕は、比較的、女性の年齢を当てられます。
宮月：じゃあ、ぜひ、ライターさんの年齢を当ててもらって（笑）。
──お願いします（笑）。
岡田：38？
──それは嬉しい！
岡田：ごめんなさい。あの、ちょっと気を使っちゃった。
──本当は（笑）？
岡田：本当は、43。
──おお、近い。45です。
岡田：ニアピンまではいくんですよ！
全員：ナイスアビリティ（笑）！
──では、次の質問に（笑）。『Forever my love』に〈一期一会の出会い〉と出てきますが、一期一会の出逢いをしたことがありますか？ものでもいいですし、ペットでも、どんな出逢いでもいいです。
一ノ瀬：このメンバーが一期一会ですね。
宮月：それはあるね。出身地もバラバラだし。それが今、東京でこうして集まっているという出会いはすごいよね。あとは、やっぱりSNSってデカイなって思います。SNSがあるから普段は絶対に出会えないような各地の人に知ってもらえるし、そこでファンになってくれる人もいますし、SNSはデカイ。一ノ瀬はペット飼ってるでしょ？
一ノ瀬：そうそう、一昨日1歳になったマルチーズを飼っているんですけど、その出会いも一期一会でした。ペットショップに行って、めっちゃ可愛い子がいたんで、抱っこしたんです。でも、生き物だし、一回、落ち着こうとスタバに行ったんですよ。で、カフェラテを飲んで、「ふ～」ってなったんだけど、その時に、例えば1週間後に同じペットショップに行って、それまでに他の人が飼っちゃってたら、多分、一生後悔するよなとか、「あの子、かわいかったな」って頭に残るよなと思って。それくらいドストライクで可愛かったんで、それで心を決めて、その日に契約して。
宮月：あんまり“契約”って言葉は聞きたくなかった（笑）。
全員：あはは（笑）。
一ノ瀬：“お迎え”ね。ペットは一期一会ですよね。月ごとにいるメンバーも違うんで。
宮月：メンバーって言うなよ（笑）。
──素敵な出逢いエピソードありがとうございます！あともう１問。『ファンファーレ』が夏の楽曲ということにちなんで、夏の思い出を教えてください。
宮月：橋本と遠藤は幼馴染で、小学生から一緒なんで、二人の思い出があるんじゃない？
橋本：夏は地元の祭りがあるんで、それには当時から一緒にいってたりしましたね。
夏も、もうずっと二人でいたよね。10年以上前の時に、夏休みは毎日、遠藤といて。
好きなラーメン屋に毎日通って。遠藤の家が湖に近いんで、そこに行って遊んだりして。
遠藤：地元がめちゃくちゃ田舎なんで建物も少ないんですよ。だから、遊ぶとなったら、虫取りに行ったり、湖に飛び込んだり、チャリで坂道登ったりみたいな遊びなんですよ（笑）。
チャリで下るのが楽しいんですよ。そんな現代っぽくない、田舎ならではの思い出です。
橋本：楽しかったです。
──最後に、結成から5年を迎えた今、改めてグループとしての想いを、リーダーの宮月さんからお願いします！
宮月：この5年間、色々と形は変わってきましたが、目標は変わらないので、そこに向けて、今、このメンバーで走れていることをすごく嬉しく思います。メンバーとの団結力を力にどんどん変えて、今年は規模感をもっと上げていきたいなって思います。
挑戦したいことに挑戦していき、動員も増やしていきたいです。
TEXT 嶋田真己
PHOTO Kei Sakuhara
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