『呪術廻戦』第3期OPはKing Gnuが担当!物語の核心をえぐる一曲に
King Gnuの『AIZO』は、2026年1月8日(木)より放送されるTVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」のオープニング主題歌として書き下ろされました。これまでも第2期「渋谷事変」の「SPECIALZ」や、『劇場版 呪術廻戦 0』の「一途」「逆夢」など、作品世界の本質を鋭くすくい取った楽曲を送り出してきたKing Gnu。
今回もまた、死滅回游という物語の核心に踏み込む一曲となることが期待されます。
タイトルの「AIZO」は、「愛」と「憎しみ」が入り混じった状態を意味する言葉。
この相反する感情が、物語とどのように絡み合っていくのか。
歌詞を手がかりに、その意味を紐解いていきます。
King Gnuが手がける主題歌「AIZO」の歌詞の一部が明らかに
King Gnuによる主題歌「AIZO」の歌詞の一部が、TOHO animation公式YouTubeチャンネルで公開されたPV内で明らかになりました。LUV ME LUV ME(愛してくれ)
HATE ME HATE ME(憎んでくれ)
LUV ME LUV ME(愛してくれ)
KILL ME KILL ME(殺してくれ)
「愛してくれ」「憎んでくれ」「殺してくれ」と、相反する感情が立て続けに突きつけられるフレーズ。
そこには、誰かに必要とされたい、理解されたいという切実な願いや、消えない自己否定が同時に存在しています。
この矛盾は、虎杖悠仁と両面宿儺の関係性、あるいは禪院真希と真依の姿にも重なります。
愛と憎しみが表裏一体であることを、強烈に印象づける冒頭です。
AIZO AIZO 渦巻いて
大東京狂騒謳って
回れ回れ時代の
生き恥にずぶ濡れで
東京は、死滅回游の舞台の一つとなる都市そのものです。
殺し合いのゲームが始まった街では、秩序は崩れ落ち、愛や恐怖、憎しみや焦燥といった感情が激しく渦巻いています。
「生き恥にずぶ濡れで」という表現から浮かび上がるのは、理想も誇りも踏みにじられながら、それでも生き延びるために、目的のために戦う呪術師たちの過酷な現実。
死滅回游の残酷さを、強烈に象徴する一節です。
AIZO AIZOを喰らって
参ろう大層な様で
離れ離れで仕舞よ
さらばまた逢いましょう
「愛憎を喰らって進む」という言葉は、愛、憎しみ、喪失、後悔などの感情を抱え込まなければ、前に進めない世界を表しています。
「離れ離れで仕舞よ さらばまた逢いましょう」という一節も、虎杖と宿儺、そして真希と真依の関係性を想起させます。
共に在り続けることができず、訪れる別れが淡々とした言葉で描かれているのが印象的です。
『劇場版 呪術廻戦 0』のエンディングテーマ「逆夢」には、「愛と憎を聢と繋ぎ合わせて」という歌詞がありました。
「AIZO」は、その言葉をさらに過酷な形で引き継いだ楽曲だと感じられます。
切り離せない愛と憎しみ。
それでも人は、その矛盾を抱えたまま生き、戦い続けるしかない。
そんな呪術廻戦の核心が、「AIZO」という言葉に凝縮されています。
King Gnu「AIZO」が映し出す愛憎の行方
「AIZO」は、死滅回游編の極限状況の中で、人が抱える感情を鋭く表現したような楽曲です。愛してしまうからこそ生まれる憎しみと、憎しみの先に生まれる愛。
その矛盾を抱えたまま進む姿は、登場人物たちと深く重なります。
King Gnuの鋭利なサウンドと言葉選びが、『呪術廻戦』の世界観をさらに研ぎ澄まし、物語を強烈に印象づける「AIZO」。
フルバージョンが公開された際には、より詳しく歌詞を考察します。
