あみん

岡村孝子と加藤晴子の女性二人によるユニット。

名古屋の大学の同級生として出会った2人は、岡村が自作の曲を加藤に聞かせたことで、意気投合し、あみんを結成する。「あみん」の名称の由来は、さだまさしの曲の歌詞に出てくる喫茶店「安眠」である。

1982年、ヤマハポピュラーソングコンテストに昨年に続き2回目となる出場をし、代表曲「待つわ」を歌い、グランプリを勝ち取った。同年、この「待つわ」でレコードデビューを果たし、ミリオンセラーを記録。さらにNHK紅白歌合戦にも出場するなど、絶好調を極めていた。

翌1983年には、最初のアルバムをリリースし、ツアーも行ったが、加藤の学業に専念したいという意向を尊重し、同年12月のコンサートを最後に活動を休止した。

加藤は大学卒業したのち、テレビ局に就職、結婚し、一般人としての生活を送っていたが、岡村は1985年にソロデビューをし、87年にはシングル「夢をあきらめないで」が大ヒットとなり、その後も何枚ものアルバムをリリースし、「OLの教祖」と呼ばれるほど女性の支持を集めた。

解散後も2人の交流は途切れず続いており、2006年の岡村のコンサートで加藤が登場し、あみんがデビューしてから25周年となる翌07年から活動を再開させると発表した。また、岡村ソロとしては、15年に30周年を迎えたベストアルバムがリリースされている。

「待つわ」に見られるように、岡村が主旋律を歌い、加藤がハモるスタイルだが、清潔感溢れる美しいハーモニーが、あみんの魅力である。