テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」は、1990年の放送開始から今も続く国民的アニメ。
『おどるポンポコリン』を始めとした数々の主題歌の中で、あなたの記憶に残っている曲はどれですか?
この記事は、歴代のちびまる子ちゃんの主題歌を、オープニングとエンディングごとにまとめました。
この記事でわかること
【ちびまる子ちゃん主題歌】歴代オープニング曲
テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」のオープニング曲は『ゆめいっぱい』以外、全て漫画の原作者さくらももこが作詞を担当しました。
独特なニュアンスが漂う歌詞は、まる子の世界観にぴったり。
そして、ちびまる子ちゃんと言えば外せない『おどるポンポコリン』は、エンディング曲から後にオープニング曲に変わった、ユニークな経緯があります。
さまざまなミュージシャンにカバーされながら、現在も親しまれている人気の曲です。
ゆめいっぱい / 関ゆみ子
関ゆみ子が歌った『ゆめいっぱい』は、1990年から1992年の第一期「ちびまる子ちゃん」の初代オープニング曲。
作曲は織田哲郎、爽やかなムードで元気が出る曲です。
歌詞の内容も、友達を作って楽しい世界を広げていきたいという、未来への期待を込めた明るい内容になっています。
当時観ていた人は、日曜日になるとこの曲をワクワクしながら待っていたことを覚えているかもしれませんね。
うれしい予感 / 渡辺満里奈
1995年に放送を再開した「ちびまる子ちゃん」第二期の最初のオープニング曲は、渡辺満里奈が歌う『うれしい予感』。
この曲以降、作詞はさくらももこが担当しました。
作曲は大瀧詠一でミディアムテンポの温かみのある曲。
山下達郎による美しいコーラスワークも重なって、心がほっこりする心地よいオープニング曲でした。
ハミングがきこえる / カヒミ・カリィ
『ハミングがきこえる』は、カヒミ・カリィがウィスパーボイスで歌う、それまでにない大人っぽいムードのある主題歌です。
ジャズのような軽快なストリングスに、ポップなサウンドがミックスされた、とてもおしゃれなオープニング曲で1996年から使用されました。
ちびまる子ちゃんの懐かしいようで、どこかけだるい世界観にマッチした曲です。
おどるポンポコリン / ManaKana , 泉谷しげる
ちびまる子ちゃん放送開始時の第一期、エンディング曲だった『おどるポンポコリン』は1997年以降、オープニング曲へ。
当時、人気だった双子の少女デュオManaKanaと泉谷しげるのバージョンは、1998年から使用されました。
ManaKanaの可愛らしい歌声と、ワイルドな泉谷しげるの意外な組み合わせがユニークで、一度聴くとクセになる主題歌です。
KinKiのやる気まんまんソング / KinKi Kids
KinKi Kidsの『KinKiのやる気まんまんソング』は、2000年から使用された主題歌。
ラップから始まるスタイリッシュなオープニング曲ですが、歌詞の内容は日常の生活をユーモラスに描いたコミカルな内容でした。
この曲はKinKi Kidsの『好きになってく 愛してく』の両A面シングルとして発売され、大ヒットしました。
おどるポンポコリン / B.B.クィーンズ
2000年11月以降、現在に至るまでオープニング曲は『おどるポンポコリン』で、時期によって歌うアーティストやアレンジが変わっています。
2000年11月から2009年12月までの約10年は、オリジナルの B.B.クィーンズバージョンが主題歌として使用されました。
ちびまる子ちゃんと言えば、このバージョンを思い浮かべる人も多い定番曲ですね。
おどるポンポコリン / 木村カエラ
2010年1月からは、木村カエラが歌う、温かくて軽やかな『おどるポンポコリン』が登場。
石野卓球によるアレンジで、コーラスでスチャダラパーのボーズ&アニも参加しています。
B.B.クィーンズのイメージが強い『おどるポンポコリン』ですが、木村カエラらしく一緒に歌いたくなるような、親しみやすいオープニングテーマに変身しました。
おどるポンポコリン25周年ver. / B.B.クィーンズ
『おどるポンポコリン25周年ver.』は、ちびまる子ちゃん連載開始25周年を記念して再結成されたB.B.クィーンズのセルフカバー。
ちょっとゴージャスなバージョンにアレンジされています。
この曲は2011年放送分から一部の回でのみ使用され、オープニング映像にはB.B.クィーズの再結成メンバー4人がアニメキャラクターとして登場しました。
おどるポンポコリン / E-girls
2014年からは E-girlsによるダンサブルな『おどるポンポコリン』となり、ガールズグループらしい華やかなオープニング曲になりました。
アニメキャラクターとして、メンバーのAmi、藤井夏恋、鷲尾伶菜、武部柚那が、まる子と共演しています。
当時このバージョンの振り付けを覚えて、一緒に踊った思い出がある人も多いのではないでしょうか。
おどるポンポコリン / ゴールデンボンバー
2016年からは、ゴールデンボンバーのロックな『おどるポンポコリン』。
オープニングでは、アニメキャラクターとなったメンバーが登場しました。
ちびまる子ちゃんの世界で金爆のコンサートが開催されるという、ユニークな設定のオープニングでした。
ノリが良くて知名度も高い曲なので、ゴールデンボンバーファン以外の人でも、カラオケで歌うと盛り上がりそうです。
おどるポンポコリン / ももいろクローバーZ feat. まるちゃんと仲間たち
2019年からの主題歌は、ちびまる子ちゃん30周年アンバサダーのももいろクローバーZバージョン『おどるポンポコリン』。
世界のお祭りをテーマとした楽曲は、三味線やサンバなどを取り入れたワールドワイドなアレンジで、NARASAKIによる編曲です。
TARAKOを始めとした、まる子と仲間たちの声優陣もセリフで参加しており、賑やかで愉快なオープニングとなりました。
【ちびまる子ちゃん主題歌】歴代エンディング曲
ちびまるこちゃんの主題歌は、エンディングも豪華なアーティストが提供した名曲ばかりです。
エンディングテーマの作詞も『休日の歌(Viva La Vida)』と一部単発で使われた楽曲以外は、全てさくらももこが担当。
作品の面白さを印象づけ、番組を観た後の余韻を残してくれました。
次は、ちびまる子ちゃん主題歌の歴代エンディング曲をまとめて紹介します。
おどるポンポコリン / B.B.クィーンズ
1990年に放送開始したテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」第一期の初代エンディング曲は、B.B.クィーンズの『おどるポンポコリン』。
後にオープニング曲となり、今に至るまでずっと親しまれている曲です。
ナンセンスな歌詞とキャッチーなメロディは大人から子供まで大ヒットし、社会現象化するほどの話題曲となりました。
収録では、メインボーカルの坪倉唯子の声を早回しした音源を使って、少女のような声にしています。
走れ正直者 / 西城秀樹
西城秀樹が歌った『走れ正直者』は「ちびまる子ちゃん」第一期1991年からのエンディング曲で作曲は織田哲郎です。
さくらももこが、大の秀樹ファンだったことから実現した主題歌で、パンチのある歌声とユーモアたっぷりな歌詞の組み合わせが新鮮でした。
今でも西城秀樹の命日の前後の放送回で起用され、改めて曲の素晴らしさや歌唱力に感動する人が後を絶たない曲です。
針切じいさんのロケン・ロール / 植木等
昭和の大コメディアン植木等が歌った『針切じいさんのロケン・ロール』は「ちびまる子ちゃん」第二期1995年からのエンディングテーマ。
どこか懐かしい雰囲気のこの曲、実は1958年に全米でヒットした『The Purple People Eater(ロックを踊る宇宙人)』の替え歌です。
コーラスにさくらももこ、TARAKO、イルカが参加し、ギターは野村義男が参加しました。
あっけにとられた時のうた / たま
バンドブームでメジャーだった、たまの『あっけにとられた時のうた』が1996年からのエンディング曲となりました。
歌っているような、語っているような何とも言えない歌声と、さくらももこ作詞のシュールな世界がぴったりですが、実際に、たまとさくらももこは友達だったとか。
曲の途中で入る野口さんの「クックックック」と笑い声に、一瞬ゾクッとします。
じゃがバタコーンさん / ManaKana
1998年からはオープニング曲を歌った、当時の人気少女デュオ ManaKanaがエンディング曲の『じゃがバタコーンさん』も歌いました。
さくらももこは、作詞だけでなく作曲まで担当する多才ぶりを見せています。
サンプリングを多用した、今聴いてもかっこいい編曲は小山田圭吾。
アイダホ生まれのじゃがバタコーンさんの歌詞が耳に残る、中毒性のある曲でした。
ちびまる子音頭 / ManaKana
1999年から2001年の夏休み期間限定で使用されたエンディング曲は、ManaKanaの『ちびまる子音頭』です。
日本の夏の情緒あふれる正統派な盆踊りの曲で、ゆったりとしたテンポで振り付けがしやすい短めの曲になっています。
子供の頃、お祭りや学校の行事などで踊ったことがある人も多いのではないでしょうか。
休日の歌(Viva La Vida) / DELiGHTED MINT
『休日の歌(Viva La Vida) 』はヒップホップユニットのDELiGHTED MINTが歌った主題歌で、2001年から使用されました。
ラップから始まるレゲエ調の曲で、一瞬「これが、ちびまる子ちゃんの主題歌?」と不思議に感じた方も多いでしょう。
しかし、聴いているうちに歌詞の内容が休日の終わりを歌っていて、日曜の夕方放送のちびまる子ちゃんが終わったことを感じさせてくれる、というちょっと寂しい曲でした。
宇宙大シャッフル / LOVE JETS
2003年からは忌野清志郎作曲で、宇宙や未来をテーマにした壮大な曲『宇宙大シャッフル』がエンディングテーマとなりました。
歌っているのは謎のユニット LOVE JETS。
メンバーは忌野清志郎、KANAME、阿部耕作ではないかと言われましたが、今も明らかにされていません。
さくらももこのメッセージ性の高い歌詞と清志郎の熱いロックで、子供向けアニメの主題歌という枠を超越した、驚くべきエンディングでした。
アララの呪文 / ちびまる子ちゃんwith爆チュー問題
2004年から2012年と、ちびまる子ちゃんのエンディング曲として最も長く使用されたのが、ちびまる子ちゃんwith爆チュー問題の『アララの呪文』です。
爆笑問題は当時ネズミのコスチュームで爆チュー問題として活躍していました。
エンディングテーマですが、とてもポジティブな内容の歌詞が人気で、パパイヤ鈴木の振り付けとともに人々の記憶に残る主題歌でした。
100万年の幸せ!! / 桑田佳祐
桑田佳祐の『100万年の幸せ!!』も、2012年から2017年の5年間に渡り長く親しまれたエンディング曲です。
さくらももこが子供達の未来や世界の平和を願った詩を書いて、桑田佳祐に依頼したことがきっかけでできた曲で、日曜の夜にほっこりとした気持ちにさせてくれる曲でした。
スペシャル版では、桑田本人がアニメキャラクターとなって本編に出演しています。
すすめナンセンス / PUFFY
2017年からのエンディング曲は、PUFFYの『すすめナンセンス』。
さくらももこならではのナンセンスな歌詞とPUFFYの脱力系な歌で、ちびまる子ちゃんを観た後の、のんびりした空気が感じられる曲です。
作曲は『おどるポンポコリン』の織田哲郎で、さくらももこ作詞のユニークな歌詞との相性の良さが感じられるエンディングでした。
いつもの風景 / 斉藤和義
斉藤和義の『いつもの風景』は2019年からのエンディング曲で、作詞のさくらももこが放映前に亡くなったので、この曲が遺作となりました。
しかし、斉藤和義らしい伸びやかなギターと歌声で、そんな寂しさを吹き飛ばしてくれるような元気の出る曲に仕上がっています。
「ちびまる子ちゃん」の世界は、これからも変わらずに続くことを思わせてくれるような、心温まるエンディングです。
ちびまる子ちゃんの映画主題歌・挿入歌
映画ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」は、1992年公開の劇場版アニメ映画。
さくらももこのエッセイをもとにしたストーリーで、まる子と絵描きのお姉さんとの交流を描いた作品です。
また音楽シーンも見どころの一つとなっており、挿入歌には大瀧詠一や細野晴臣の歌が使用されました。
もちろん、はまじ、関口・ブー太郎など、おなじみのまる子のクラスメートたちの歌もあり、音楽的にも楽しめる作品です。
だいすき / 高橋由美子
映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」のエンディング主題歌は、高橋由美子の『だいすき』。
高橋由美子は、声優として映画の中でまる子と交流する画家のお姉さんの声も務めています。
作詞はさくらももこ、作曲は筒美京平で、疾走感のある爽やかな歌声が、映画のエンディングを飾りました。
「あなたがだいすきなの」と繰り返されるフレーズに、キュンとしてしまう曲です。
映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年
「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」は、TVアニメ「ちびまる子ちゃん」放送25周年を記念して作られた劇場版映画で、2015年に公開されました。
まる子の町にホームステイでやってきた子供たちと共に、まる子やクラスメートが初めての大阪・京都へ旅行するお話です。
主題歌と挿入歌はさくらももこのリクエストにより、男の子の元気なイメージのウルフルズと、まる子にちょっと似た雰囲気の大原櫻子のコラボとなりました。
おどるポンポコリン / 大原櫻子
映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のオープニング主題歌は、大原櫻子とトータス松本のコラボによる『おどるポンポコリン』スペシャルバージョンです。
映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」で見事な歌唱力を見せた大原櫻子は、本作ではトータス松本との息もぴったり。
大原は挿入歌の『キミを忘れないよ』も担当し、せつないまる子の気持ちを美しく歌い上げました。
おーい!! / ウルフルズ
映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のエンディング主題歌は、ウルフルズの『おーい!!』です。
さくらももこ作詞、トータス松本作曲で、ウルフルズらしい元気が出る楽しいエンディングテーマとなりました。
映画の内容に合わせて、インターナショナルな交流や今は離れてもまた会える予感を感じさせてくれる、ポジティブな内容の曲です。
ちびまる子ちゃんの主題歌といえば何を思い出す?みんなで歌って楽しもう!
テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」は1990年の放送開始以来、日曜夕方の番組としておなじみの国民的アニメ。
社会現象化した『おどるポンポコリン』をはじめとした数々の主題歌は、多くのアーティストによって今も歌われて続けています。
一口に「ちびまる子ちゃんの主題歌」と言っても、世代や番組を観た時期により、印象に残っている曲が違うのも面白いところ。
みんなで自分が好きな、ちびまる子ちゃんの歌を歌って楽しみましょう。
この記事のまとめ!
- ちびまる子ちゃんの主題歌のほとんどは、原作者のさくらももこが作詞
- 今はオープニング曲の『おどるポンポコリン』は最初はエンディング曲だった
- 『おどるポンポコリン』はオリジナルのB.B.クィーンズから現在のももクロまで、いろいろなバージョンがある
- エンディング曲は西城秀樹、忌野清志郎など懐かしいアーティストも参加
- ちびまる子ちゃんの主題歌は時代に合わせて、多くの名曲を生み出してきた