新劇場版シリーズの完結作が公開され、話題となっているエヴァンゲリオン。
劇中に登場した楽曲が気になっているけど、タイトルやアーティストが分からないという人も多いのではないでしょうか?
エヴァの主題歌と言えば「残酷な天使のテーゼ」が有名ですが、他にも色々なアーティストが制作した曲、クラシックの有名曲なども使われていますよ。
この記事でわかること
新世紀エヴァンゲリオンのアニメ主題歌
テレビアニメ版「新世紀エヴァンゲリオン」は1995年から1996年にかけ、全26話で放送されました。
主題歌として使われたのはオープニングとエンディングが1曲ずつと少ないですが、どちらもシリーズを象徴するような名曲として知られていますよ。
まずはじめに、テレビアニメ版「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌を紹介します。
残酷な天使のテーゼ / 高橋洋子
高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」は、TVシリーズ版「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング主題歌として使用された楽曲です。
神秘的でスタイリッシュな曲調が話題となった歌で、今でも作品の人気曲ランキングやカラオケのアニソンランキングなどで上位にランクインしていますよ。
歌詞は14歳という若さでエヴァに乗って戦うキャラクターたちを、大人の視点から見守るような神秘的な内容になっています。
資料や映像が少ない状態で制作された曲ですが、エヴァンゲリオンの世界観にマッチしたシリーズを代表する神曲です。
FLY ME TO THE MOON / 高橋洋子
テレビアニメ版「新世紀エヴァンゲリオン」のED主題歌として使われた楽曲が「FLY ME TO THE MOON」です。
1954年に作られ、64年に有名ジャズ・シンガーのフランク・シナトラのカバーにより、有名になったジャズスタンダードで、多くのミュージシャンからカバーされています。
- 高橋洋子ver
- イギリスの歌手・CLAIREver
- アニメキャラの声優が歌うver
ボサノバから打ち込み風、ジャズ、ラテン風まで豊富なアレンジがあるので、気分に合わせて選んでみるのも楽しいですよ。
【新劇場版】エヴァンゲリオンの映画主題歌
新劇場版シリーズのエヴァンゲリオンは2007年の「序」からスタートし、2021年の「シン・エヴァンゲリオン劇場版?(?は音楽の反復記号)」で完結したシリーズです。
主題歌を担当したのは、テレビアニメ版のファンとしても知られる宇多田ヒカルで、全ての作品に楽曲を提供しています。
どの曲もハイクオリティで、エヴァの世界観にもマッチした名曲ですよ。
テレビアニメ版の次は、エヴァンゲリオン新劇場版シリーズの主題歌を紹介します。
【シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇】One Last Kiss / 宇多田ヒカル
宇多田ヒカルの「One Last Kiss」は、新劇場版シリーズの完結作となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」の主題歌です。
歌と打ち込みサウンドを中心とした哀愁がある、幻想的な雰囲気の楽曲に仕上がっています。
別れをテーマにした、切なさと未来への希望を歌った歌詞は、完結作にピッタリの内容になっていますよ。
配信直後に世界のさまざまな国のランキングで1位を獲得しました。
庵野秀明(エヴァの監督)が監督を務めたMVは、1日で100万回以上視聴されるなど大きな話題になっています。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q】桜流し / 宇多田ヒカル
新劇場版シリーズ3作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の主題歌に起用された曲が、宇多田ヒカルの「桜流し」です。
宇多田は庵野秀明の要望により台本を見ずに曲を作ったそうですが、作品の重いストーリーや登場人物たちの心情にマッチした、切なく歌詞と歌が光る名バラード曲になっています。
この曲の制作当時、宇多田ヒカルは無期限の活動休止期間でした。
しかし、映画製作スタッフからの熱烈なオファーによりタイアップが実現しています。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序・破】Beautiful World / 宇多田ヒカル
宇多田ヒカルの「Beautiful World」は新劇場版シリーズ1作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」と、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の主題歌として使用された曲です。
1作目は打ち込みと力強い歌声が印象的なオリジナル曲、2作目ではバンドサウンドを中心とした「Beautiful World (PLANiTb Acoustica Mix)」が使われていますよ。
インタビューでエヴァに関する内容を語ったことをきっかけに、庵野からオファーを受け作られた楽曲で、宇多田自身の作品に対する思いが詰まった曲になっています。
完結作の「シン」では初のセルフカバー曲「Beautiful World (Da Capo Version)」も使用されるなど、新劇場版シリーズと関わりが深い曲です。
【旧劇場版】新世紀エヴァンゲリオンの映画主題歌
旧劇場版とは「新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生」の前後編、後編の完全版となる「Air/まごころを、君に」の2作品を新劇場版と区別するために使われている名前です。
衝撃的な演出や表現が多く賛否両論が分かれる映画でしたが、主題歌はアニメ版に近い雰囲気を持った聴きやすい曲が揃っていますよ。
次は、アニメ映画の旧劇場版「新世紀エヴァンゲリオン」で使われ、今でもアニソンファンから支持されている主題歌を紹介します。
魂のルフラン / 高橋洋子
ラテン風のメロディ、幻想的でスタイリッシュなサウンドが人気の曲が、高橋洋子の「魂のルフラン」です。
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生」の後編「REBIRTH」の主題歌で、死と生まれ変わりの繰り返し(フランス語でルフラン)を意識して作られています。
「残酷な天使のテーゼ」と同様に大人視点で表現された歌詞で、「魂のルフラン」はより母性や情熱を表現した内容になっていますよ。
エヴァンゲリオンの主題歌の中でも根強い人気があり、今でもアニソンカラオケの定番曲になっています。
THANATOS -IF I CAN’T BE YOURS- / LOREN & MASH
「THANATOS -IF I CAN’T BE YOURS-」は「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」のエンディング主題歌として使用された楽曲です。
作曲はエヴァンゲリオンシリーズの音楽を手がける鷺巣詩郎が担当し、歌っているのは彼と親交のあるLOREN。
歌詞は全て英語で、別れの悲しみや生きる苦しみが女性視点で表現されています。
ピアノや打ち込み音が際立った静かなアレンジが印象的で、エヴァンゲリオンに登場するクラシックやジャズ風の歌が好きな人におすすめです。
エヴァンゲリオンの挿入歌
「エヴァの名シーンで流れる挿入歌が忘れられない」
という人も多いのではないでしょうか?
エヴァンゲリオンは音楽にもこだわられたアニメ作品で、重要な場面や衝撃的なシーンでは映像を引き立てるような印象的な曲が使われていますよ。
名曲が揃ったエヴァンゲリオンの挿入歌を紹介するので、アニメの映像を思い浮かべながら聴いてみてくださいね。
翼をください / 林原めぐみ
綾波レイの担当声優・林原めぐみが歌う「翼をください」は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」に登場した挿入歌です。
第10使徒との戦闘終盤から、初号機が覚醒しニアサードインパクトを引き起こしたシーンで使われました。
絶望や恐怖を感じさせる映像に、希望を感じさせる歌詞と明るい曲調が合わさり、エヴァンゲリオンの世界観を演出していますよ。
Komm,süsser Tod/甘き死よ、来たれ / ARIANNE
「Komm,süsser Tod/甘き死よ、来たれ」は「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」で使われた楽曲です。
映画終盤のサードインパクトと人類補完計画が発動し、世界の滅びが始まるシーンで流れました。
こちらも絶望的なシーンと明るく爽やかな曲調の組み合わせであったため、放映後には大きな反響を呼びました。
明るい曲調ですが、歌詞には主人公・碇シンジの悲しみや罪の意識をイメージさせる表現が登場する、映画にマッチした内容になっているのも印象的です。
You are the only one / 三石琴乃
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の挿入歌として使用された曲が、葛城ミサトの担当声優・三石琴乃が歌う「You are the only one」です。
もともとは、ゲームで有名なファルコムが手掛けるOVA「イース天空の神殿」のキャラクターソングとして1992年に発表されました。
ミサトとシンジがコンビニ「LAWSON」に行った際の店内BGMとして使われています。
アルバム「Lilia 〜from Ys〜」や「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のサウンドトラックに収録されているので、三石琴乃ファンの人は要チェックです。
エヴァンゲリオンのクラシック劇中歌
エヴァンゲリオンは、劇中にクラシックの名曲がたくさん登場することでも有名です。
劇中の重要シーンで使われることが多く、クラシックの壮大な雰囲気が映像をより味わい深くしています。
個性的な使われ方のため、クセが強いイメージもありますが、どれも歴史的な名曲ばかりなので、クラシック初心者でも気軽に楽しめますよ。
次はエヴァンゲリオンの劇中歌として使われたクラシックの名曲を紹介します。
メサイア / ヘンデル
テレビアニメ版「新世紀エヴァンゲリオン」の第22話に登場したクラシック曲が、バロック時代後期を代表する有名作曲家ヘンデルの「メサイア」です。
エヴァ弐号機とアスカが、第15使徒・アラエルの精神攻撃に苦しむシーンでは、ハレルヤという歌が印象的な第二部終曲「Hallelujah(ハレルヤ)」、
零号機がロンギヌスの槍を投げるシーンで第三部終曲の「Worthy is the Lamb…Amen」が使われました。
歓喜の歌 / ベートーヴェン
年末に良く歌われ「第九」の愛称で親しまれているベートーヴェンの「歓喜の歌」も「新世紀エヴァンゲリオン」に挿入歌として登場しています。
テレビアニメ版の24話「最後のシ者」。
最後の使徒である渚カヲルが弐号機を操り、基地の最下層へ向かうシーンで使われました。
また、渚カヲルが活躍する「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のプロモーション動画や、13号機の覚醒シーンにも使用されています。
シンジとカヲルが関わる、重要なシーンで壮大な雰囲気を演出している楽曲です。
G線上のアリア / バッハ
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」で使用された楽曲が、バッハの「G線上のアリア」です。
アスカが乗るエヴァ弐号機と、量産型エヴァが戦うシーンで使われました。
劇中ではピアノとバイオリン独奏の定番アレンジではなく、オーケストラ版の「管弦楽組曲第3番」の第2曲「エール(イタリア語読みでアリア)」という原曲が演奏されています。
メインの旋律はどちらも同じで、ヴァイオリンの一番低い弦・G線のみを使って演奏されていますよ。
激しい戦闘シーンと美しい旋律が印象的な、クラシックの有名曲です。
エヴァンゲリオンのパチンコ曲
エヴァンゲリオンとパチンコとのタイアップ曲はアップテンポで聴いたり、歌ったりしても気分が盛り上がる曲が多いです。
もちろん、エヴァンゲリオンに関わりが深いスタッフが制作し、キャラクターの声優が歌っているのでエヴァらしさも満載ですよ。
最後に隠れた名曲が揃っている、エヴァンゲリオンのパチンコタイアップ曲を紹介するので、アニメ版の曲しか知らない人はぜひ聴いてみてくださいね。
心よ原始に戻れ / 高橋洋子
「CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」で使用されたのが、高橋洋子が歌う「心よ原始に戻れ」です。
「魂のルフラン」のカップリング曲として発表された曲で、歌詞の世界観や曲調も表題曲に近いものになっています。
特にカッコよさが際立っているので、気分が盛り上がる歌が好きな人にピッタリの楽曲です。
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生」のイメージソングでしたが、劇中では使用されておらず、熱心なファンしか知らない隠れた名曲でした。
パチスロ版で使用され広く知られるようになったのです。
集結の園へ / 林原めぐみ
「CR新世紀エヴァンゲリオン 〜最後のシ者〜」のイメージテーマとして使われた曲が、林原めぐみが歌う「集結の園」です。
「魂のルフラン」や「心よ原始に帰れ」に似た、アップテンポでパワフルな曲調が特徴。
歌詞は林原めぐみが初号機の気持ちになって書きあげました。
「おかえりなさい」というフレーズがあるように、シンジへの愛情が詰まった温かい内容になっています。
アニメファンには馴染みが少ない曲かもしれませんが、クオリティも高くエヴァの世界観を上手く表現した曲なので、ぜひ聴いてみてくださいね。
集結の運命(さだめ) / 林原めぐみ
作曲を鷺巣詩郎、歌と作詞を林原めぐみという、エヴァンゲリオンと深い関わりを持つ2人が作った曲が「集結の運命」です。
「CRヱヴァンゲリオン~始まりの福音~」のイメージソングとして2009年に発売されました。
オーケストラや壮大なコーラスと、幻想的なメロディが組み合わさったエヴァのイメージにピッタリの曲調になっています。
詩的な歌詞にはエヴァパイロットや、人気キャラクターの名前がちりばめられているのもポイント。
「ペンペンはどうしても入らなかった」と林原めぐみが語っているように、全ての登場キャラクターへの愛が伝わってくる歌ですよ。
エヴァンゲリオンの主題歌は壮大な名曲揃い!TVアニメや映画の人気曲をカラオケで歌ってみよう
エヴァンゲリオンの主題歌は、作品の世界観をうまく表現した壮大で幻想的な名曲がたくさんあります。
テレビアニメ版や挿入歌、パチンコタイアップ曲はアップテンポが多く、盛り上がりたいときにピッタリです。
映画版の楽曲はおしゃれなナンバーや感動的なバラードが揃っているので、しっとりと歌いたい気分のときにおすすめですよ。
ぜひTVアニメや映画の人気曲をチェックして、カラオケで歌って盛り上がってみてくださいね。
この記事のまとめ!
- テレビアニメ版や旧劇場版の主題歌は「残酷な天使のテーゼなど」名曲揃い
- 新劇場版の主題歌はエヴァンゲリオンの世界観と宇多田ヒカルの魅力が楽しめる
- エヴァンゲリオンの名シーンには、クラシックの有名曲が使われているのでチェックしてみよう
- パチンコタイアップは初期のエヴァ作品をイメージさせるアップテンポな曲が多い