「歌がうまい!」と言われる人は数人でカラオケに行くと、ひとりはいるのではないでしょうか。
そんな歌うまな人も、生まれつき歌がうまかったわけではなく、こっそり努力をしているのかもしれません。
この記事でわかること
歌が上手い人の5つ特徴
歌が上手い人の特徴は以下の5つです。
音程を外さない
歌が上手い人は音程を外さないですよね。
それは正しいメロディと音程を覚えて、それにのっとって歌っているからです。
原曲と違うと音痴認定されてしまうことがほとんどでしょう。
原曲を覚えていても音程を取るのが苦手な人は、ピアノなどで「ドレミファソラシド」を弾き、その後に声でその音階を再現する練習法を繰り返し行いましょう。
まずは、出したい音程を正しく再現できるようになることです。
地味な作業ですが、自分が発していると思っている音程と、実際に発している音程の認識の差をなくしていくことが歌うまを目指すには重要です。
それができるようになったら、歌いたい歌の音程を覚えて、それを再現できるように練習しましょう。
歌える音域が広い
歌える音域が広く安定していることも大きな特徴です。
低い音から高い音まで安定して出せれば、どんな音域のアーティストの曲でも無理なく歌えます。
注意したいのは、無理に高い音を出そうとして声帯を締めつけ、苦しい声になってしまうことです。
裏声を出すときに使う筋肉は高い声を地声で出すときの筋肉と直結しています。
そのため、「裏声を鍛える」ことも大切です。
声量がある
歌が上手い人は圧倒的に声量があります。
どんなに音程が取れていても、音域が広くても、声量がなければ歌が上手いとは早々言われないでしょう。
声量をUPさせるには、ボリュームアップしても息継ぎを足す必要のない量の空気をしっかり吸える腹式呼吸を習得すること。
さらに、口の形や姿勢を整えることが必須になります。
また、大きな声を出そうと全身に余計な力を入れて張り上げる歌い方をしてしまう人がいますが、脱力して口内で「声を共鳴」させる方が無理なく大きな声が出せますよ。
表現力がある
歌が上手い人はやはり「表現力」があります。
この表現力とはなにかというと、例えば「ありがとう」という言葉でも、シチュエーションに応じたいろんな言い方がありますよね?
友達から誕生日のサプライズをされたときの喜びと感動の「ありがとう」と、事故に遭いそうなところを助けてもらった時の安堵の「ありがとう」では全く違います。
また、歌の場合、日常会話レベルの表現では相手に伝わらないので、喜怒哀楽の感情を少々大げさかと思うくらい大きく表現しましょう。
気持ちを込めて歌っている
歌詞には、作詞をした人の思いや、登場人物のストーリー、感情が込められています。
作詞家の意図を読み取り、的確に表現することで、ほかの歌うまさんの一歩先に行けます。
心を揺さぶる歌が歌える人は、プロと同じ心持ちの人だといえるでしょう!
歌下手は必見!歌が上手い人がやってるボイトレ方法
ボイストレーニング ①口の開き方
歌が上手い人はきちんと口を開けて歌っています。
“口を開く”と聞くと「なんだ簡単じゃん!」なんて思うかもしれません。
しかし、自分では口を開けて歌っているつもりでも、実際にはほとんど開いていないことがよくあります。
口の中に空間を作らないと響きのある声を出すことはできません。
「口を開ける」というのは「上の歯と下の歯の間を開ける」ことです。
まずは口の中にしっかりと空間を作るイメージで練習してみましょう!
- 上の歯と下の歯の間に指を1本入れて「あー」と声を出す
- 慣れてきたら指を2本、3本と増やす
ボイストレーニング ➁発声方法
日本人は、あいうえおの母音をほとんど口を開かない「い」の形のまま、話したり歌ったりしがちです。
ですが、それぞれの母音をはっきり発音することで、きれいに響く声を出せるだけでなく、のどに負担をかけずに済みます。
- 手鏡を一枚用意する
- 「いえあおう」の順で発音する
- 自分の口が正しく開いているかチェック
歌の発声においては「い・え・あ・お・う」の順に発音が深くなるため、「あいうえお」ではなく「いえあおう」の順に発音しましょう
- 「い」と「え」の母音を発音するときのポイント
口をしっかり横に開くことが重要です。
「い」はニコッと笑ったときの口の形、「え」は「い」の口よりも下顎を少し下げて、縦に開けた状態にします。 - 「あ」の母音のポイント
指2本分、歯と歯の間が開くように、口を大きくあけます。
日常会話でここまで口を開けて話すことはありませんが、練習では大袈裟なくらい大きく開けましょう。 - 「お」の母音と「う」の母音のポイント
「う」は、タコのようなイメージで口先をしっかり尖らせます。
「お」は「う」よりも少々口のすぼめ具合をゆるめます。
いずれも、唇の両端は緩めないようにしましょう。
左右の人差し指をそれぞれ唇の端に当てて、唇がしっかり締まっているか確認しながら発音します。
「あお」「あう」と発音したとき、「お」と「う」で唇の端がうまく締まらないようなら、人差し指でちょっと押して、口がすぼまるようにしましょう。
腹式呼吸に効果的な筋トレ方法
肺から送り出された空気が声帯を振動させることで、「声」は発せられます。
そのため、声量をアップさせるためには、腹式呼吸で肺に多くの空気を取り込む必要があります。
腹式呼吸とは、息を吸うときに肺の下にある横隔膜を下げてお腹を膨らませる呼吸法を指します。
腹式呼吸で声量を出すためだけではなく、ボリュームの調整ができるようになるためにも、お腹周りの筋肉が必要になります。
身体の中心に位置する腹筋を鍛えることで、しっかりと立つことができ、安定した声を出せるようになります。
腹筋を鍛える方法のひとつに「レッグライズ」があります。
お腹の中央前面にある腹直筋とその奥にあるインナーマッスルを鍛えましょう。
- 床に寝て身体の両脇に手を置く
- 両足を揃えて、床から15度ほど浮かせる
- 45度の角度まで持ち上げて10秒キープ
- 15度のところまで足を下ろす
- 3に戻る
この動作を3セット繰り返します。
歌下手は必見!歌が上手い人がやっている厳選コツ・テクニック
歌が苦手な人におすすめの歌唱テクニックをご紹介します!
ビブラート
あらゆる歌唱テクニックの中で最も王道ではないでしょうか。
ビブラートとは、声を伸ばす際に声を揺らすことをいいます。
その揺れ幅、間隔、速さが一定であることが綺麗なビブラートの特徴です。
ビブラートのかけ方には以下3種類があります。
- 横隔膜でかけるビブラート
1番理想的なビブラート。速さや揺れ幅をコントロールしやすいので、安定感があります。 - 喉でかけるビブラート
非常に細かいビブラート。喉を使って音程を変えて出します。 - 口でかけるビブラート
声を出しつつ口を軽く開け閉めして、声を揺らします。
横隔膜を使ったビブラートができるようになれば歌うまに近づきます。
ロングトーン
サビの最後や曲の終わりに、声を長く伸ばすテクニックです。
ただ長く伸ばせばいいというわけではなく、同じ音程とボリュームをキープしながら発声するのがポイントです。
まずは30秒計ってキープできるよう練習してみましょう!
ファルセット
ファルセットとは、息漏れさせて出す裏声です。
バラード曲などで切なさや弱さを表現する時に使えます。
ミックスボイス
別名ミドルボイスとも呼ばれる、地声と裏声の中間の発声法です。
ミドルボイスを使えるようになると、裏声でなければ出せなかった高音に、地声のような力強さを持たせることができます。
カラオケが苦手な人も、ミックスボイスが出せるようになると、音域が飛躍的に広がり、歌える曲が一気に増えるのでおすすめです。
ポイントは、鼻の奥を響かせて裏声ではなく地声を出すようにすることです。
しゃくり
楽譜に書いてある音より少し下の音から、実際の音に持ち上げていくテクニックです。
低音から高音へ上がる部分で、ひとつ前の音程で子音を発し、母音は高音にのせる、というしゃくり方法もあります。
下の音から譜面上の音まで、なめらかにつなげて歌うことがポイントです。
演歌歌手がよく使う手法なので、演歌で練習してみるといいかもしれません。
歌が上手いアーティストランキング
歌が上手い男性アーティストランキング
まずは歌の上手い男性アーティストをご紹介します!
第3位 Taka(ONE OK ROCK)
第3位は、大人気ロックバンド「ONE OK ROCK」のTakaさんです。
父は森進一さん、母は森昌子さんと歌手としてこれ以上にないともいえるDNAを受け継ぎ、さらに、元ジャニーズ事務所所属でNEWSの初期メンバーだったという異例の経歴の持ち主。
その歌声の特徴は、男性がカラオケで歌うにはハードルが高すぎるほどのハイトーンボイス。
女性でも歌いこなすのが難しいアデルの『Hello』を完璧に歌いこなしてしまうほどの幅広い音域と歌唱力の持ち主です。
圧倒的な歌唱力に加え、抜群の英語力を持つイケメン男子Takaさんは、日本だけでなく、海外にも通じるアーティストです。
第2位 久保田利伸
第2位は、「彼にカバーさせたら、公開処刑されるようなもの」とまでいわれる実力派シンガー、久保田利伸さんです。
正確無比な音程の安定感に、圧倒的な表現力・・・さらに伸びのある歌声と歌だけでグルーヴを感じさせるリズム感の良さ。
どれをとっても人間離れした生ける伝説ともいえる歌手です。
第1位 玉置浩二
第1位は、渋い歌声が印象的な玉置浩二さんです。
音程の安定感、リズム感、歌詞の持つメッセージを伝える力・・・どれをとってもずば抜けています。
ONE OK ROCKのTakaさんや久保田利伸さんに比べると高音域が得意なわけではありません。
しかし、玉置浩二さんの生まれ持った声質や培われてきた表現力には他を寄せつけないオーラすら感じます。
歌が上手い女性アーティストランキング
歌の上手い女性アーティストをご紹介します!
第3位 AI
第3位は、ハスキーでパワフルな歌声が印象的なシンガーソングライターAIさんです。
AIさんはイタリア系アメリカ人のクオーターで、アメリカ・ロサンゼルスで育ち、小さい頃からゴスペルに親しんでいました。
ゴスペルの影響を強く受けたソウルフルな歌声で、AIさんならではの世界観を表現しています。
第2位 Superfly
第2位は、日本人離れしたソウルフルな歌声が印象的なSuperflyの越智志帆さんです。
「これこそまさにお腹から出す歌声!」というパワフルな高音は、同じ歌手でもなかなか再現できないレベル。
カラオケでSuperflyの楽曲を歌いこなせる女性がいたなら、プロになることをおすすめします。
第1位 宇多田ヒカル
第1位は、家族ユニットを経て、ソロデビューした当時、15歳の女子とは思えない大人っぽい歌声と抜群の表現力で世の人々を震撼させた宇多田ヒカルさんです。
伸びのある高音はもちろん、女性がはっきり発音するのが難しい低音まで操り、柔らかくもしっかりと歌い上げるアーティストです。
歌を志す人ならば一度は憧れる天性の「柔らかくて力強い歌声」、類まれなる表現力を持つのは宇多田ヒカルさんだけではないでしょうか。
歌が上手いアイドルランキング
歌の上手いアイドルをランキング形式でご紹介します!
第3位 櫻井翔(嵐)
第3位は、国民的アイドル・嵐の櫻井翔さんです。
嵐の歌うまというとリーダーの大野智さんをイメージしますが、櫻井さんの歌唱力にもぜひ注目して欲しいのです。
その魅力は、クールな曲では低い声を活かしてかっこよく、バラードや可愛らしい曲ではとことん甘い歌声を披露するという表現の幅にあります。
さらに、櫻井さんの歌を象徴するのが「サクラップ」ですよね。
自身がラップ部分の作詞を担当した『Theme of ARASHI』収録のアルバム(2002年リリース)以降、嵐の曲すべてのラップについて作詞を手がけています。
歌、ダンス、ラップ、ドラマ、ニュースキャスターなど、前世でどんな徳を積んだのだろうというくらいの多才ぶりを発揮しています。
第2位 アイナ・ジ・エンド(BiSH)
第2位は、今注目のアイドルグループ・BiSHのアイナ・ジ・エンドさんです。
楽器を持たないパンクバンドをコンセプトに、アイドルとは思えないアーティスト性を発揮するBiSH。
そんなグループの歌の要となっているのが、ハスキーボイスの歌姫と称されるアイナ・ジ・エンドさんです。
ただ歌が上手いというだけでなく、彼女にしか出せない圧倒的表現力と、唯一無二の歌声がファンの心を掴んで離しません。
第1位 堂本剛
第1位は、Kinki Kidsの堂本剛さんです。
独特な抑揚のある歌い回しと、ジャニーズとは思えないソウルフルな歌声が魅力的。
ソロプロジェクト「ENDRECHERI(エンドリケリー)」でソロの音楽活動も行い、彼の独特な世界観の詰まったオリジナル曲をリリースしています。
現在はアイドルよりもアーティストとしてのイメージが強いかもしれません。
歌が上手い声優ランキング
蒼井翔太さん、斉藤壮馬さん、鈴村健一さん、伊東健人さん、豊永利行さん、古川慎さん、鈴木達央さん、細谷佳正さん、谷山紀章さん、坂本真綾さんなど、今の声優界には歌唱力に定評のある声優が多く存在します。
ここでは歌の上手い声優のレジェンドをランキング形式でご紹介します!
第3位 宮野真守
第3位は、男性声優の人気ランキングで常に上位にランクインする宮野真守さんです。
イケメンから三枚目までさまざまなキャラを演じ分ける抜群の演技力と、持って生まれたイケメンボイス、声優離れした面白トークと、エンターテイナーとしての声優の完成系ともいえる存在です。
声優界の神・山寺宏一さんの次に業界を背負って立つといってもいい逸材です。
第2位 松本梨香
第2位は、ポケットモンスターの主人公サトシの声でおなじみの松本梨香さんです。
1997年発売のポケモン初代オープニング曲『めざせポケモンマスター』は、オリコン最高7位、アニメソングとしては異例の185万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
七色の声を持つ声優ならではの音域の広さと、舞台で培った声量を併せ持つ彼女の歌は聴く人の心にガツンと響きます。
第1位 水樹奈々
第1位は、声優界きっての歌唱力を持つ水樹奈々さんです。
人気アニメ「NARUTO-ナルト-」の日向ヒナタ役などで声優として活躍し、歌手としても紅白歌合戦に出場するほどの実力を持ちます。
テレビアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」のオープニングテーマ『Preserved Roses』でのT.M.Revolutionとのコラボレーションも話題になりました。
誰もが認める声量と歌唱力を持つシンガー界のモンスターT.M.Revolutionこと西川貴教さんと張り合える人は歌手メインで活動している人でもそうそういないのではないでしょうか。
歌が上手くなるには基礎が肝心
歌が上手くなるためには、腹式呼吸や母音の発音練習など、一見地味に思える基礎練習がとても重要になります。
今回ご紹介した情報も参考に基礎を完璧にした上で、ビブラートやロングトーンなどの歌唱テクニックをひとつずつ習得しましょう!
また、最短で歌の表現力を身につける方法は、今回ご紹介した歌唱力に定評がある歌手の真似をすることです。
息遣いや抑揚、どういう表情をしているのかなど、すべてを完コピするつもりで動画や映像、音源をチェックしてみましょう。
歌に自信が持てるようになれば、心からカラオケを楽しむことができますよ!
この記事のまとめ!
- 歌の上達には基礎が大事
- 基礎をクリアしたら歌唱テクニックを身につけていく
- 歌唱力のあるプロ歌手の真似で表現力を身につける
- 歌に自信が持てるとカラオケが楽しくなる