男性の音域は、女性に比べて狭く、歌える曲が限られてしまいますよね。
特に、好きなアーティストが女性の場合、原曲キーが高すぎて諦めてしまう人がほとんどでしょう。
「女声が出せたら、もっとカラオケを楽しめるのに」そんな悩みを持っている人も多いのでは。
この記事でわかること
女声(両生類)とは
女声とは文字通り、女性の声のことを言います。
男性の声帯は短いので、女声を出すためには根気よく練習をする必要があります。
しかし、女声がだせるようになれば、カラオケのレパートリーが一気に増えるでしょう。
また、女声には「ナチュラル女声」「アニメ声」「ロリ声」などの種類があり、どれも使いこなせると、表現力が格段と上がります。
また、女声が出せる男性は非常にまれなので、カラオケで人の目を引くことができますよ。
女声とミックスボイスの違い
女声とミックスボイスの違いは「声質が男の声に聞こえるか、女の声に聞こえるか」です。
ミックスボイスとは、換声点という地声と裏声が切り替わるポイントを無くすことにより、裏声の音域でも地声に聞こえさせることができます。
女声は声質が柔らかく、女性の声に似ている声のことを言います。
そのため、男らしく、パワフルに歌いたい人は、ミックスボイスを練習して,
女性のような可愛い声を出したい人は女声を練習するのがおすすめです。
女声の出し方のコツ
女声を出すためには、喉の状態を女性に近づけることが重要です。
男性と女性は喉仏や、声帯の長さに違いがあるため声の高さに違いが生じます。
男性の声帯は短く声帯の振動数が少ないため声が低くなり、女性の声帯は長いため声帯の振動数が多く、高い声になります。
声帯を上手くコントロールすることによって、きれいな女声が出せるようになりますよ。
喉仏を出さない
男性には変声期がありますよね。
変声期によって声が低くなりますが、変声期を迎えると喉仏が出てきます。
つまり、高い声を出すには、喉仏を出さずに発声することがポイントです。
喉仏を出さないとは、喉仏を上げることと捉えてください。
喉仏が上がる歌い方は、声楽の視点から見ると、良い歌い方ではありません。
しかし、女声を出すときには喉仏を上げて喉仏が見えない状態で歌います。
喉仏を上げた状態で歌うのは、喉に負担がかかるため長時間の練習は控えましょう。
地声を保つ
高音になるにつれて地声のまま発声するのは難しく、弱々しい声になります。
きれいな女声を出すには、喉仏を上げた状態で、地声を保つことが重要です。
最初は、声が裏返ってしまうことや、割れてしまうことがありますが、誰もが通る道なので、最初は上手くいかなくても気にせず練習しましょう。
裏声を使う
女声を出すには裏声も鍛える必要があります。
裏声を出しているときは、声帯が伸びているため、女性の喉の状態に近いです。
裏声から女声にアプローチすると、アニメのような声になります。
そのため、アニメのような女声が出したい人は、裏声から練習するのがおすすめです。
エッジボイスを意識する
エッジボイスとは声帯を閉じながら発声する方法で、あ゛・あ゛・あ゛という声のことを言います。
エッジボイスには高音を出す練習方法に最適で、声帯を閉じる筋肉のトレーニングには必須の練習方法です。
エッジボイスを限界まで高くすると動物の鳴き声のような声になります。
その声をうまく出すことができれば、徐々に女声に近づくでしょう。
喉を鍛える
女声を出すには、喉を鍛えることも忘れてはいけません。
普段から高めの声で話すなどしているうちに、声帯が徐々に伸びて、女声に近づきます。
しかし、無理な発声は喉を痛める原因になるので、無理のない範囲で練習をしましょう。
特に起きた直後は、喉の状態が万全でないため、喉を痛める原因になります。
喉の筋肉がほぐれている夕方以降に練習を重ねることで、声帯の筋肉が自由にコントロールすることができるようになるでしょう。
女性らしく歌う
上手く女声が出せなくても、女性らしく歌うことによって、女性のように聞こえさせることは可能です。
男性に比べて、女性の方が抑揚がはっきりしています。
色んな女性の歌い方を真似することが、自分の声を女声に近づける練習になりますよ。
また「自分は今は女だ」と気分は女性になりきることも、女声を出すためには大切です。
自然な女声を出すための練習方法
女声を出すにはかなりの時間がかかる人もいます。
練習方法は様々ですが、紹介する練習法は女声を出すためだけでなく、発声の基礎を作るための必須の練習方法です。
女声を出すには、基礎を作る事が最も重要になります。
女声を出せるようになるのは時間がかかりますが、根気よく続けましょう。
ハミング
ハミングは、ボイストレーニングの代表的な練習方法です。
ハミングとは鼻歌のことで、高音でしんどくならずに、声の響きを良くする効果があります。
舌の先を下の前歯につけながら、ハミングをすることで、女声に聞こえるために必要なハリのあるきれいな高音を出すことが可能です。
喉に力を入れずに、腹式呼吸を意識しながらハミングすることを意識しましょう。
腹式呼吸
腹式呼吸はどの発声でも必要な呼吸法です。
腹式呼吸で発声することにより、伸びのある高音を出すことができます。
また、喉を痛めにくい発声方法につながるため、一曲で疲れてしまうということもなくなります。
鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいることを意識して、その状態のまま発声することがポイントです。
仰向けで歌うと、自然と腹式呼吸になっているので、腹式呼吸をマスターしやすいでしょう。
メラニー法
メラニー法とは、女声を出すことに特化した練習方法です。
高音を出すための練習ではなく、女性のような声の響きを作るための練習になります。
喉仏を使わず、発声することがポイントで、鼻に響かせるように発声しましょう。
メラニー法が上手くできていると、喉仏の下のみが震えるような感覚になります。
喉仏を触りながら、練習するのがおすすめです。
ささやき法
ささやき法とは、ロリ声を出すために有効な練習方法です。
小さな声で、喉仏を使わないことを意識しながら声を出しましょう。
そのまま、音程を上下させながら、少しずつ声量を増やしていきます。
繰り返しているうちに、女性のような声に聞こえる音が聞こえたら成功です。
ささやき法をマスターすると、アニメ声のような可愛い声を出すことができますよ。
濁り抽出法
濁り抽出法とは、声帯を極限まで細くした状態で声を出す練習方法です。
高い声を出すためには、声帯を閉じた状態で、声を出せるようになることが必須になります。
ホラー映画のゾンビが出しているようなうめき声を出しながら、声帯を閉じていき、声が出なくなる直前の状態をキープしましょう。
その状態で安定に発声することができれば、女性のような声を作ることができます。
女声を出すための練習曲
女声のコツがつかめてきたら、歌でも使えるように練習をしましょう。
女声を出しながら音程を上下させるのは難しく、普段の発声に戻ってしまうことがあります。
最初は上手くいかないかもしれませんが、練習を続けているうちに女声を出しながら、楽に歌えるようになりますよ。
女声を出すのは喉に負担がかかってしまうので、長時間の練習は避けましょう。
粉雪 / レミオロメン
粉雪はテンポがゆっくりなので、1音1音を丁寧に発声することができます。
また、AメロBメロでは低音が続きますが、サビでは男性が難関とする「ラ」の音程が多く出てきます。
細い声で優しく歌うことを意識しながら、練習しましょう。
低音部分は、息を多く吐くことを意識して、声量は小さめになってしまっても大丈夫なので、ささやくように発声すると上手くいきますよ。
LOVE ~Destiny~ / 浜崎あゆみ
浜崎あゆみのLOVE ~Destiny~は、音域もそこまで広くないので、練習しやすい曲と言えるでしょう。
いきなり音域の広い曲の練習をすると喉に負担がかかったり、癖がついてしまう可能性があります。
そのため、音域が広くない曲から少しずつ音域を伸ばしていく練習をすると良いでしょう。
モノマネをしながら、練習すると効果的ですよ。
白日 / King Gnu
白日は音程が広くテンポが早いので、難易度が低い曲が完成してから練習しましょう。
King Gnuのボーカルの井口のファルセットは、女声に近く良いお手本になります。
女性でも発声するのが難しい音域も楽々と発声できるようになると、安定した女声が出せるようになるでしょう。
女声の出し方はコツを押さえれば意外と簡単!練習して両生類になろう
女声が出せるようになるには時間がかかりますが、コツを押さえれば意外と簡単に発声することができるようになります。
自分の歌っている姿を動画で撮りながら練習すると効果的です。
また、女声は喉に負担をかける発声方法なので、喉に異常を感じたときは、無理をせずに喉を休めることも忘れてはいけませんよ。
「独学の限界を感じた…」という方は、ボイトレを検討してみてもいいかもしれません。
自分一人で練習するのと、プロに直接教えてもらうのとでは成長スピードに差が出ます。
「早く歌が上手くなりたい」「一皮むけたい」という方は、ボイトレに挑戦してみてはいかがでしょうか。
\プロに教えてもらおう/
この記事のまとめ!
- 女声とは男性が女性のような声を出す発声方法
- 喉仏を使わず、声帯を閉じて鼻に響かせることがポイント
- アーティストのマネをしながら練習すると効果的