Leo/need(レオニード)とは、リズムゲーム「プロセカ」内に登場する女子バンドです。
ボーカロイド曲の知名度を高め、バーチャル・シンガーの略称「バチャシン」の認知も広めているプロセカは、さまざまな人気バンドを生み出しています。
そんな中でも、メインユニットと呼ばれているのがLeo/need(レオニード)なのです。
この記事でわかること
Leo/need(レオニード)とはどんなユニット?
Leo/need(レオニード)とは、リズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」通称「プロセカ」に登場する女子4人組のバンドグループ。
ユニット紹介で最初に登場したり、イベントのメインキャラクターに選ばれたりするなど、ゲーム内でも中心的なユニットです。
メンバーの星野一歌・天馬咲希・望月穂波・日野森志歩は、もともと幼馴染でしたが、いろいろな事情が重なり疎遠になっていました。
しかし、療養生活を終えた天馬咲希が学校に戻ってきたことで、4人の距離が縮まっていきます。
そして、4人の「みんなと一緒にいたい」という想いから、Leo/needが結成されたのです。
それからのLeo/needは、幼馴染同士の関係を繋ぎ直すという目的で活動を続けていましたが、いつしか日野森志歩の夢である「プロデビュー」を追いかけるようになります。
Leo/needが歌う人気のボカロソング
Leo/need(レオニード)は、人気のボカロソングを数多くカバーしています。
ここでは、Leo/need(レオニード)が歌っているボカロソングの中から、特に人気の楽曲を5つピックアップしました。
ボーカロイドが歌っている原曲とは異なる魅力を楽しみましょう。


アスノヨゾラ哨戒班
「アスノヨゾラ哨戒班(しょうかいはん)」は、ボカロP「Orangestar」が2014年8月19日にリリースしたボカロ曲です。
ニコニコ動画に公開されたこの楽曲は1000万再生以上され、多くのアーティストがカバーしている人気曲。
一番の特徴はやはり、スピード感があるサウンドに乗った、左右に揺れるシンセサイザーの音色でしょう。
あえて立体感を抑えることで爽快感を高めた音色には、未来に怯えながらも「君」を失うことに抗う少年の心境が語られています。
別れに対する恐怖を乗り越え、明日に向かって進んでいく彼の感情を描いた歌詞は、一度は離れ離れになっても再びバンドという絆で結ばれたLeo/need(レオニード)にぴったりですね。
ウミユリ海底譚
「ウミユリ海底譚(かいていたん)」は、2014年2月24日にリリースされたボカロP「n-buna」の楽曲で、ミリオン達成2曲目として多くの人に愛されています。
バラードロックのメロディに乗せられた歌詞の主人公は、海洋生物のウミユリです。
かつては人に期待され自由に生きていたウミユリは、いつの日か自分を押し殺して、海底に沈むような日々を過ごすようになっています。
何かを諦めて自分をごまかし生きる姿を描く歌詞は、多くの人の繊細な部分に刺さるでしょう。
しかし、歌詞の中でウミユリは大切な誰かの存在を支えに、泣くことをやめて前を向き生きていきます。
幼馴染との離別、そして再会に重なる歌詞に、Leo/need(レオニード)の深い想いが重なっているようですね。
六兆年と一夜物語
「六兆年と一夜物語(ろくちょうねんといちやものがたり)」は、ボカロP「kemu」が2012年4月11日にリリースしたボカロ曲です。
Kemuが公開しているKEMU VOXXの楽曲は全て共通する世界観の元で作られており、この曲は4作目にあたります。
この楽曲で語られているのは、忌み子と呼ばれ暴力に晒されていた少年が、同じように忌み子として生きてきた少女と出会う物語。
ハイテンポなメロディとは対照的に、どこまでも逃げて「二人きりになりたい」と願う2人の切実な想いが胸を打ちます。
歌詞の中で少年少女が味わった苦痛や悲しみを、Leo/need(レオニード)の少女らしい歌声が奏でる様子が臨場感を更に増している名カバーですね。
ドラマツルギー
「ドラマツルギー」は2017年10月10日にリリースされたボカロP「Eve」の楽曲です。
2019年にはabema TVのドラマ「フォローされたら終わり」の主題歌に起用され、2021年6月にYoutubeに投稿されたMVは1億回再生を突破しています。
この曲は、タイトルの意味を知るとより深いメッセージ性を感じられます。タイトル「ドラマツルギー」とは、戯曲の創作方法論や社会学の一つ。簡単にまとめると、「この世界の人間は、みんな何かの役になりきっている」という意味です。
歌詞の中でも、この解釈はさまざまな形で訴えられています。
この楽曲の主人公は、「何者にもなれない」という苦悩を抱え、役を演じつつも、この世界から逃げ出したいと感じている少年です。
しかし、「アンタ」と呼ばれる誰かに出会ったことで、彼は前を向いて必死に生きていくことを選び取ります。
少年のモラトリアムが、中性的なLeo/need(レオニード)の歌声にマッチして、リアルな心情を味わえるカバー曲です。
ロストワンの号哭
「ロストワンの号哭(ごうこく)」は、2013年3月6日にボカロP「Neru」がメジャーデビューを果たしたアルバム「世界征服」の収録曲です。
ダークな世界観を描いたこの曲は、大人になった「僕」が大人になりきれず諦めながらも苦しんでいる様子が描かれています。
少年時代に追った傷やトラウマで、自身を無個性で大人になれない人間だと感じている様子は、大小なり、共感を誘う描写でしょう。
焦りや苦しみを感じる歌詞ですが、疾走感があるメロディが重すぎないメッセージ性を演出しています。
Leo/need(レオニード)のメンバーたちは現役の学生なので、彼女たちも少なからず焦燥や悩みを抱えているはず。
そんな気持ちが、感情で切りつけるような強くクールな歌い方に表れているようですね。
Leo/needで人気の書き下ろし楽曲
プロセカでは、世界観やゲーム内のストーリーにマッチした書き下ろし楽曲が多く発表されています。
Leo/need(レオニード)の物語をリアルに感じられる書き下ろし楽曲を3つ紹介するので、彼女たちの魅力を堪能しましょう。


てらてら
「てらてら」は、ゲーム内イベント「No seek No find」にマッチした内容となっていて、Leo/need(レオニード)メンバーそれぞれが抱える心の闇や、悩み、焦りを歌詞に乗せたダークな雰囲気が魅力。
自分がやりたいバンドと求められている姿に対する悩みや、療養から戻って自分だけが感じる疎外感、あるいは、全てがレビュー評価で決められてしまう音楽業界への不満など、さまざまなメッセージが歌詞に込められています。
最後には「自分たちらしい曲を作りたい」という新たな決意も感じられ、Leo/need(レオニード)が苦悩を乗り越え進んでいく姿を味わえる名曲です。
Flyway
「Flyway(フライウェイ)」は、Leo/need(レオニード)のドラム担当である望月穂波のイベントストーリーに合わせた書き下ろし楽曲です。
歌詞で描かれている鳥は、雛鳥と成鳥で羽毛の色が全く異なる白鳥がモチーフ。
一人だけ雛鳥のまま療養生活を送るメンバーに対し、「本当は一緒にいたいのに、違う生活を選ばなければいけない」とする穂波の心情がダイレクトに伝わってくる楽曲です。
しかし、穂波は寄り添い合うという自分なりの優しさの形を見出しました。
イベントストーリーにマッチしたこの楽曲は、Leo/need(レオニード)メンバーを感じられる名曲です。
purpose
「purpose(パーパス)」は、2024年にリリースされた、書き下ろし楽曲。
今後、プロとして活動していく中でも、「人の心に響く楽曲を4人で届け続けたい」そんな想いが込められた、前向きな歌詞と爽やかなメロディが印象的。
タイトルのpurpose(パーパス)という単語は、目的や目標といった意味を持ちます。
また、それ以外に存在意義という意味合いで使われることもあり、まさにLer/need(レオニード)がこれから目指す目標や、バンドを続ける存在意義を歌った楽曲といえるでしょう。
Leo/need書き下ろし楽曲や人気ボカロ歌詞の考察が深い!
Leo/need(レオニード)には、さまざまなボカロPが書き下ろし楽曲を提供しています。
そのどれもが、ゲーム内のストーリーに合わせたもので、歌詞には深い意味やメッセージ性が込められています。
メロディや歌声だけでなく、歌詞の考察を楽しめるのもLeo/need(レオニード)の曲を聞く楽しさの一つでしょう。
UtaTenでは、Leo/need(レオニード)の楽曲に込められたメッセージを、さまざまな視点で考察しています。
名曲をより深く楽しめるように、ぜひ、考察を参考にしてください。


Leo/needは青春時代を映し出す爽やかな曲が人気!純粋な気持ちでセカイに浸ろう
女子学生4人組のバンドLeo/need(レオニード)は、離れ離れになった幼馴染が再び再会し、プロデビューするという夢を追いかける姿が眩しいガールズバンドです。
彼女たちの青春を象徴するような爽やかで躍動感あふれる楽曲が多く、聞いているだけで同じ学生時代に戻れるような気持ちになるでしょう。
Leo/need(レオニード)のメンバーと青春時代を一緒に過ごして、彼女たちが迎える未来を見守りましょう。
この記事のまとめ!
- Leo/need(レオニード)はリズムゲーム「プロセカ」に登場する女子4人組のバンド
- 離れ離れになった幼馴染たちが、同じ夢を目指してバンドを結成した
- いろいろなボカロソングをカバーして、原曲とは異なる魅力を生み出している
- ゲーム内のストーリーに合わせた書き下ろし曲も多数リリースされている