2017年に日本で公開されたディズニー映画「モアナと伝説の海」。
美しい島に住む少女モアナの冒険を描いたアニメーション映画で「リロ・アンド・スティッチ」に続いて南国を舞台にした人気作品です。
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「モアナと伝説の海」主題歌
美しく平和な南国の島、モトゥヌイ。
島の少女モアナは、幼い頃からずっと海に魅せられています。
父である村長には海に近づくことを禁止されていますが、モアナは海の向こうへ行ってみたくてたまりません。
この章では、主題歌「どこまでも〜How Far I’ll Go〜」の内容と、日本語版と英語版で歌っている人をそれぞれ紹介していきます。


どこまでも〜How Far I’ll Go〜
主題歌「どこまでも〜How Far I’ll Go〜」は明るく力強い歌ですが、モアナが海に惹かれつつも葛藤する様を描いている曲です。
父の跡を継いで島のリーダーになるべき責任感と、海への強い憧れ。
モアナは自分の思いと板挟みになりながら、ついに海へ船を漕ぎ出そうとします。
この曲は、聴いた後どこへでも行けそうな気がするほど強い気持ちにさせてくれる曲です。
つい自信をなくしてくよくよしてしまうときにカラオケで歌うと、心が晴れて前向きな気持ちになれるでしょう。
歌っている人
「どこまでも〜How Far I’ll Go〜」はオープニングとエンディングで歌われており、それぞれ別の人が担当しています。
日本語版ではモアナの声優である屋比久知奈、エンディングを加藤ミリヤが担当しました。
英語版では主題歌をアウリイ・クラヴァーリョ、エンディングはアレッシア・カーラが歌っています。
この章では、日本語版と英語版を歌った4人の女性について、それぞれ紹介していきましょう。
【日本版】主題歌:屋比久知奈
日本語版の声優を務める屋比久知奈(やびくともな)。
琉球大学在学中にモアナの声優として大抜擢され、ディズニープリンセス期待の新人として話題になりました。
現在は芸能プロダクションのビクターミュージックアーツに所属し、様々な舞台で活躍しています。
伸びの良い歌声と演技力で、モアナのイメージにピッタリの名演技も見逃せません。


【日本版】ED:加藤ミリヤ
エンディングテーマ「どこまでも」を歌っているのは、有名アーティストの加藤ミリヤ。
屋比久知奈が歌う主題歌と同じ楽曲ですが、加藤ミリヤならではの表現力によって、また違った良さが感じられる仕上がりです。
南国にいるような美しい自然に囲まれ、被り物と白いドレスに身を包んだPVもモアナの世界観に沿っています。
カラオケでは、ぜひPVを見ながら歌いたい曲です。
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【英語版】主題歌:Auliʻi Cravalho(アウリイ・クラヴァーリョ)
英語版の主題歌「Auliʻi Cravalho」を歌っているのは、当時高校一年生でデビューしたアウリイ・クラヴァーリョ。
ハワイ出身のアウリイは、まさに実写版モアナです。
当時の審査員は、見た瞬間に「彼女こそモアナ役にふさわしい」と確信し、キャスティングを決めたと言われています。
とても10代の少女が歌っていると思えないほど大人びた声が印象的です。
【英語版】ED:Alessia Cara(アレッシア・カーラ)
英語版のエンディング「Alessia Cara」を担当しているのが、全米ビルボードチャートでトップ10入りするなど輝かしい記録を持つシンガーソングライターのアレッシア・カーラ。
アウリイの真っ直ぐな歌い方とは一線を画し、優しくしゃくりあげるような個性ある歌い方が光っています。
このように、英語版と日本語版では歌っている人によって雰囲気が違うので、実際に聴き比べて楽しむのが良いでしょう。
「モアナと伝説の海」挿入歌
続いては、映画の名シーンで使われていた挿入歌について見ていきましょう。
「モアナと伝説の海」では主題歌以外にも、たくさんの名曲が各シーンに散りばめられています。
もちろん、聞くとびっくりしてしまうような有名俳優やアーティストが参加していることも忘れてはいけません。
「そういえばこんな曲もあったな」と懐かしみながら、ぜひカラオケで歌ってみてくださいね!


タガロア神への祈り
タガロア(タンガロア)神とは、ハワイ神話にて語り継がれる海の神です。
人々は、太古の昔から航海の安全や大漁をタガロア神に祈ったとされています。
「タガロア神への祈り」は映画のオープニングで流れ、不思議な雰囲気を醸し出す曲です。
民族音楽の流れを汲み、トケラウ語で歌われるこの曲はとても神秘的で、思わず南国の世界観に引き込まれてしまいます。
無垢な勇者
幼いモアナは、祖母タラが話してくれる不思議な伝説から海に興味を持つようになります。
ある日海辺でウミガメを助けると、海が彼女の前に道を開け、美しい石を渡してくれるという不思議な現象が起こりました。
このときに流れる「無垢な勇者」とは、小さなモアナへ向けた海からの賞賛の言葉です。
美しく壮大なメロディーで、映画の予告でも使われていた曲です。


いるべき場所
「いるべき場所」はモアナの父が主に歌っている曲です。
両親は優しいですが、一人娘を愛するあまり海へ近づくことを禁じています。
後に父の跡を継ぎ、島のリーダーになる必要性を説きますが、幼いモアナはどうも不服そうです。
しかし成長するにつれ、彼女は海への思いを胸にしまい込み、両親や島の人々の前で幸せそうなふりを演じるようになっていきます。
曲調こそ明るいですが、歌詞をよく聞くと外の新しい未来を拒絶し、内側に目を向けさせようとする何とも後ろ向きな内容です。
海岸で踊る祖母の背中を見ながらも、笑顔で振る舞う様子がなんとも切なく見えます。
もっと遠くへ
モアナは祖母タラに連れられ、普段は近づかない洞窟へ。
するとそこには、大勢の人が乗れるような大きな船がいくつもあったのです。
モアナはそこで、自分たちの祖先が別の島から海を渡り、居住エリアを広げてきた民族であると知りました。
船に乗った祖先たちは、幸せな未来へ向けて新しい島を目指しています。
民族音楽のような小刻みなリズムが心地よく、ポジティブな気持ちになれる歌です。
俺のおかげさ(日本語バージョン)
命の女神テ・フィティの心を盗んだとされる半神マウイ。
不思議な力を持つ彼は、モアナに自分の偉業を自慢し始めます。
明るくノリの良い歌で、歌っているとテンションが上がる曲です。
日本語バージョンでは歌舞伎俳優の尾上松也が歌っており、普段のイメージとあまりに異なると当時話題になりました。
カラオケで盛り上がりたいときにおすすめの歌です。


どこまでも ~How Far I’ll Go〜(リプライズ)
いつも優しく励ましてくれる祖母のタラ。
かつてタラが話してくれた伝説の通り、島には不吉な前兆が起こっていました。
タラはモアナに対し、島の危機を救うため旅立つように告げ、危篤状態に陥ってしまいます。
モアナは悲しみをこらえ、祖先の船に乗って海の向こうへ旅立ちました。
映画の冒頭で流れたときとは違い、迷いではなく強い意志が感じられます。
元は同じ曲でありながらも、伝わってくるメッセージが異なる壮大なアレンジが素晴らしいです。
決意を持って前向きになりたいときに歌いたい曲ですね。
俺のおかげさ(ジョーダン・フィッシャー/リン=マニュエル・ミランダ バージョン)
日本版では尾上松也が歌っていましたが、このバージョンはジョーダン・フィッシャーとリン=マニュエル・ミランダによるものです。
出だしの部分だけでは、とても同じ曲と思えないほどアレンジが加えられています。
ジョーダン・フィッシャーはアメリカの人気俳優で、歌手や作曲家としても活躍するマルチタレントです。
一方のリン=マニュエル・ミランダは「モアナと伝説の海」の楽曲を作詞作曲しており「俺のおかげさ」ではラップを披露する多彩ぶり。
才能溢れる二人が歌うバージョンも、尾上松也バージョンとともに聴き逃せない仕上がりです。
シャイニー
怪物たちが巣食う場所、ラロタイに住む巨大なヤシガニのタマトア。
テ・フィティの心を利用して島々を支配しようと企んでおり、マウイの釣り針をシンボルとして背中に飾っています。
金ピカの財宝を背負い、モアナとマウイをいたぶる残酷な性格です。
言動こそ完全に悪役ですが、かつては地味で自信がなく、着飾ることで幸せになれたと曲の中で語っています。
日本版では、ロックバンド・すかんちのギターボーカルであるROLLY(ローリー寺西)が歌っています。
色気と気だるさが共存する歌い方が非常に魅力的な曲です。


パーテー・ドラム・ダンス
釣り針を上手く使いこなせず落ち込むマウイは、自分の辛い過去を打ち明けます。
モアナの励ましによって自信を取り戻したマウイが、船の乗り方を伝授するシーンで使われたのが「パーテー・ドラム・ダンス」です。
小刻みなパーカッションとノリの良いコーラスで、航海に対して初心者だったモアナがどんどん成長していく様子が描かれています。
二人の旅が今後どうなるのか、映像を見ながらワクワクできる歌です。
モアナ
暗い海の上に一人取り残されるモアナ。
どうすれば良いのか戸惑うモアナの前に、大好きな祖母タラが現れます。
優しく語りかけるタラと祖先の魂に導かれ「私はモアナ」と力強く歌う場面は、とてもワクワクする気持ちにさせてくれるシーンです。
この曲では屋比久知奈と日本語のタラの声優、夏木マリが歌っています。
本作のテーマソングである「どこまでも〜How Far I’ll Go〜」の一部分が組み込まれていて、勇気をもらえる応援ソングです。
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自分をみつめて
マウイの協力もあり、炎の女神テ・カァの元へ向かうモアナ。
全身を炎に包まれ、悪魔のような恐ろしい形相を持つ彼女こそ、命の女神テ・フィティ本人だったのです。
心を無くし荒れ狂うテ・カァを前に怯むことなく、モアナが優しく語りかけるように歌うのが「自分を見つめて」。
この曲は、かつて海が初めて語りかけてきたときに流れた「無垢な勇者」と同じ曲です。
自分の心を見つめ直し、本当の思いに気付かされるきっかけとして、道に迷ったときに歌いたいですね。
もっと遠くへ(フィナーレ)
命の女神テ・フィティに心を返し、平穏な日々が戻ってきました。
モアナはマウイと深い友情で結ばれ、愛するモトゥヌイ島へ戻ります。
果たして彼女は、自分の思いをどのように答えとして出したのでしょうか?
物語のフィナーレは、かつて祖先たちが海へ旅立ったときに流れた「もっと遠くへ」で締めくくられます。
モアナと仲間たちが共に幸せを謳歌するラストシーンは見逃せません。
もう一度感動を思い出しながら熱唱したい曲です。
モアナと伝説の海の歌はパワフルであたたかい!色んな曲を聴いて大海原に飛び出そう
2017年に公開されたディズニー映画「モアナと伝説の海」は、南国を舞台にした壮大な物語と美しい映像が両方楽しめる話題作です。
作中で流れる曲はパワフルで明るく、聴いているだけで勇気づけられる名曲ばかりです。
もし自分の本心が分からなくなったときや、周りの意見に流されそうになったときは、ぜひモアナの曲を聴いてみてください。
カラオケで歌えば、きっと気持ちが楽になって、未知の世界へ飛び出すパワーをもらえますよ!
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この記事のまとめ!
- 「モアナと伝説の海」は、2017年に日本で公開されたディズニーのアニメーション映画である
- 海に憧れる少女が、島の危機を救うために大海原へ冒険に出かけるストーリー
- 英語版と日本語版において歌っている人が違うので、聴き比べて違いを堪能するのがおすすめ
- 挿入歌では俳優の尾上松也やミュージシャンのROLLYなどの有名人が声優として参加している
- 心に迷いが生じたときは、モアナの曲を聴いてパワフルに歌い上げよう