冬の歌が街に流れ始めると、寒い季節の訪れを感じますよね。
懐かしい冬ソングを聴くと、その歌が流行っていた頃の心境がよみがえったり、誰かのことを思い出したりすることもあるでしょう。
この記事は懐かしい冬の歌25曲を、昭和、90年代、2000年代の世代別に紹介しています。
この記事でわかること
昭和の懐かしい冬歌8選
歌謡曲やレトロな演歌、フォークソングなど、さまざまなスタイルの名曲が流行し、近頃改めて注目を集めている昭和の歌。
その中には、定番の冬のヒットソングや、昭和世代に刺さる思い出深い曲もたくさんあります。
はじめに、昭和の懐かしい冬歌からおすすめの8選を紹介していきましょう。
クリスマス・イブ / 山下達郎
クリスマスが近づくと必ず耳にする、山下達郎の『クリスマス・イブ』は1983年発売のシングル。
JRのCMソングに起用されて、大ヒットしました。
毎年クリスマスシーズンになると売上を伸ばし、30年連続オリコンチャート・インしたことでギネス世界記録に認定されるほど、日本のクリスマスの定番曲になっています。
伸びやかな山下達郎の声とクラシック音楽のような美しいメロディーが、クリスマスシーズンのロマンチックな風景にマッチする定番ウィンターソングです。
津軽海峡・冬景色 / 石川さゆり
石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』は、冬が似合う演歌の中でも特に人気が高い、代表的な日本の冬の歌です。
1977年に発売されると日本レコード大賞など多くの賞を受賞し、その後もNHK紅白歌合戦で何度も歌われました。
東京から北海道へ飛行機や新幹線の移動がなかった時代背景と、北の冬の厳しさを強調するような「夜行列車」や「青函連絡船」といった言葉が、いっそう寒さを感じさせます。
この曲は多くのアーティストにカバーされ、広い世代から愛されている冬ソングです。
恋人がサンタクロース / 松任谷由実
1980年発売の松任谷由実の『恋人がサンタクロース』は、アルバム『SURF&SNOW』に収録された冬の歌。
シングルカットされていませんが、J-POPの定番クリスマスソングとなっている冬の名曲の1つです。
映画『私をスキーに連れてって』の挿入歌に起用され、バブルな時代を思わせるキラキラした雰囲気が気分をアゲてくれます。
この曲は、それまでは子供向けのイベントだったクリスマスを、恋人たちのイベントの日に変えたきっかけになった曲とも言われています。
さよなら / オフコース
小田和正の高音ボイスで「さよなら さよなら さよなら」と繰り返すサビが印象的な『さよなら』。
オフコースの1979年発売のシングル曲で、寒い冬の情景が別れの悲しさを盛り上げる、せつない冬の失恋ソングです。
ドラマ『3年B組金八先生』の挿入歌に起用されるなど、メディアにも多く使われました。
1番の冒頭部分「(僕は思わず) 君を 抱きしめたくなる」の歌詞は、本当は「君を 抱きしめそうになる」だったのですが、間違えて録音してしまったとか。
なごり雪 / イルカ
1975年発売のイルカの『なごり雪』は、冬から春へと変化する季節に恋人との別れを重ねた叙情的な冬のフォークソング。
卒業ソングとしても人気の歌で、最初はフォークバンドのかぐや姫が1974年に発売しました。
その後、イルカのカバーにより大ヒットを記録した曲です。
「なごり雪」は、作詞の伊勢正三が創造した言葉ですが、現在は日本気象協会が選定する「季節のことば」で3月の言葉に選ばれるほど、日本語に定着しました。
雪國 / 吉幾三
冬の寒さと別れた恋人への未練を歌う、吉幾三の『雪國』は1986年発売のシングル曲。
作詞作曲も吉幾三自身で、ミリオンセラーとなった冬の名曲です。
好きな人を追いかける女性のイメージは、雪煙をあげて走る奥羽本線の列車から着想を得たとか。
吉幾三は『俺ら東京さ行ぐだ』などコミックソング歌手のイメージを払拭するため、あえて正統派の演歌を歌い、この曲のヒットで演歌歌手として認められるようになりました。
越冬つばめ / 森昌子
森昌子の『越冬つばめ』は、1983年発売でサビの「ヒュルリ ヒュルリララ」が有名な、懐かしい冬の演歌。
令和世代の間でも人気があり、今もカラオケでよく歌われる冬ソングです。
作曲は篠原義彦こと円広志で、季節外れの「冬のつばめ」とは不倫の恋をして逆境に耐えている女性の情念を表現しており、悲しくも情熱的な恋の曲です。
森昌子は悲しみを抑えたように静かに歌っていますが、聴く人をいつの間にか歌の世界観にひきこんでしまう高い歌唱力に圧倒されます。
サーフ天国、スキー天国 / 松任谷由実
1987年公開の映画『私をスキーに連れてって』の主題歌となった、松任谷由美の『サーフ天国、スキー天国』は、1980年発売のアルバム『SURF&SNOW』の収録曲。
失恋ソングなど悲しい雰囲気の曲が多い冬の歌の中で、異色の明るく楽しいウィンターソングです。
苗場プリンスホテルのタイアップ曲にも起用されました。
この曲は川崎龍介の「サマー・ブリーズ」を松任谷由実がセルフカバーしたものですが、オリジナルの曲は完全に夏をテーマにした曲になっています。
90年代の懐かしい冬歌10選
平成を迎えた90年代は、人気アイドルの歌やシンガーソングライターの曲が大ヒットして、ウィンターソングのヒット曲が数多く誕生しました。
CMソングやタイアップソングなどとしてメディアでよく使われて、超有名なサビをもつ歌も多いです。
次は90年代の懐かしい冬の歌を紹介します。
冬がはじまるよ / 槇原敬之
槇原敬之の『冬がはじまるよ』は1991年発売のシングルで、ビールのCMソングとしても有名な曲です。
冬の訪れをワクワクとした気持ちで迎えるカップルの歌ですが、歌の始まりが「8月の君の誕生日」なので、2人の一緒に歩んできた時間の流れが感じられます。
槇原敬之はベストアルバム「秋うた、冬うた。」をリリースするほど、冬の名曲を多く発表しているアーティストなので、冬になると彼の歌を聴きたくなる人も多いでしょう。
DEPARTURES / globe
90年代は小室哲哉が創るTKサウンドから、多くのヒット曲が誕生しました。
globeの『DEPARTURES』もその代表曲の1つで、雪の季節の恋人たちがテーマとなったウィンターソングです。
JRのCMソングやコカ・コーラのキャンペーンなどに起用されて、大ヒットを記録しました。
KEIKOの伸びやかな高音ボイスが歌うサビの「どこまでも〜」を聴けば、冬のムードが高まり思わずテンションが上がる曲です。
ロマンスの神様 / 広瀬香美
2022年上半期のTikTokトレンドで1位を獲得した広瀬香美の『ロマンスの神様』は、1993年発売の懐かしい冬ソング。
Z世代の間では、この曲で踊る動画をSNSにアップするのが流行しており、世代を超えて愛されている曲です。
リリース当時は、スキー用品のCMソングとして大ヒットしました。
今では、ゲレンデのテーマソング的な歌なのですが、実は歌詞には冬を感じさせる内容が全くありません。
しかし、歌手のイメージや流行した経緯から、ウィンターソングとして有名になっていったのはおもしろいですよね。
夜空ノムコウ / SMAP
SMAPの『夜空ノムコウ』は1998年発売のシングルで、SMAP初のミリオンセラーとなった大ヒット曲。
発売以来、全てのSMAPのコンサートで披露された人気曲です。
歌詞に登場する「冬の風のにおい」など冬の冷たい空気感や、歌っている人の気持ちが伝わる繊細な歌詞、ミディアムテンポのしみじみとメロディーが心に残る冬の歌。
人気テレビ番組『SMAP×SMAP』テーマソングに起用されたほか、音楽の教科書に掲載されるなど、国民的アイドルSMAPらしい有名なウィンターソングです。
サイレント・イヴ / 辛島美登里
1990年発売の辛島美登里の『サイレント・イヴ』は、テレビドラマ『クリスマス・イブ』の主題歌となった冬の歌。
クリスマスの時期、別れを決心した女性の悲しい失恋ソングで、辛島美登里の澄んだ声が冬の荘厳な世界観を盛り上げ、オリコン週間1位の大ヒットを記録しました。
作詞作曲も辛島美登里自身が担当しており、多くのアーティストにカバーされている名曲で、クリスマス時期になるとよく流れる冬の定番ソングの1つにもなっている曲です。
Winter,again / GLAY
国民的な人気をほこるロックバンドGLAYの『Winter,again』は、1999年発売のシングルでGLAY最大の売上を記録したウィンターソング。
北海道出身のGLAYらしい冬の情景を取り入れた歌詞には、作詞を担当したTAKUROの当時の恋人への想いが込められているとか。
真冬の北海道の美瑛町で撮影された最初のPVには、ほとんどTERUしか映っていなかったため、後にメンバーが全員映っている新しいバージョンが作られました。
寒い夜だから… / TRF
TRFの『寒い夜だから…』は、1993年発売でtrfと小文字で表記されていた頃のヒット曲です。
イントロがなく、いきなりサビから始まる歌なので、カラオケでは難易度が高い曲。
この曲は、小室哲哉が寒い夜にスタジオまで自転車を走らせているたった5分でメロディーができたというエピソードがあります。
冬の冷たい空気感とポジティブな歌詞がクセになる、TKサウンドらしいウィンターソングです。
White Love / SPEED
1990年代に大活躍したダンス&ボーカルグループSPEEDの最大のヒット曲が、1997年発売の『White Love』。
化粧品のCMソングに起用され、この曲でNHK紅白歌合戦に初出場するなどSPEEDの代表曲の1つとなりました。
SPEED本人たちもいろいろなバージョンを発表していますが、JUJUやBABYMETALなどいくつかのカバーバージョンも楽しめます。
当時、振り付けやハモリを練習した思い出がある人も多いのではないでしょうか。
いつかのメリークリスマス / B’z
B’zのバラードの名曲の中でも特に人気の高い『いつかのメリークリスマス』。
CMソングやテレビ番組のオープニングテーマとしても有名で、カラオケではクリスマスシーズン以外でも歌われることが多い曲です。
この曲は1992年発売のミニアルバム『FREIENDS』に収録された曲で、シングルカットされていませんがいろいろなバージョンが作られました。
歌詞は幸せだった頃のクリスマスを回想する寂しい内容ですが、胸が熱くなるような臨場感あふれる冬の歌です。
クリスマスキャロルの頃には / 稲垣潤一
稲垣潤一の『クリスマスキャロルの頃には』は1992年発売のシングル曲。
テレビドラマ『ホームワーク』の主題歌に起用されたり、広瀬香美とのデュエットバージョンが作られたりした、冬の歌のヒット曲です。
印象的なタイトルと曲調からクリスマスソングとされることが多いですが、歌詞は倦怠期のカップルが距離を置こうとしている微妙な内容。
作詞の秋元康が描くやるせない恋人たちの気持ちと、稲垣潤一の透き通った声がエモーショナルなウィンターソングです。
2000年代の懐かしい冬ソング7選
2000年代にはアーティストの代表曲となるような芸術性の高い曲や、タイアップなどにより大ヒットした冬ソングが多く誕生しました。
カラオケで「冬の歌と言えばこれ!」と言われる、定番のウィンターソングも多いです。
最後は、2000年代に発売された懐かしい冬ソングを紹介します。
粉雪 / レミオロメン
2012年に活動休止したレミオロメンの『粉雪』は2005年発売のシングルで、テレビドラマ『1リットルの涙』の挿入歌に起用されたヒット曲。
悲しいドラマの内容を思わせる、粉雪がはかなく舞うようなエピソードや、サビへと盛り上がっていくせつないメロディーが感動的な冬の歌です。
第一興商が調べた「冬」「雪」「寒」「氷」「winter」をキーワードにした、カラオケリクエストランキングで1位を記録しました。
白い恋人たち / 桑田佳祐
桑田佳祐の『白い恋人たち』は自身最大のヒットとなったソロシングルで、2001年に発売され同年のレコード大賞金賞を受賞した人気ウィンターソング。
歌詞にクリスマスは入っていませんが、クリスマスシーズンになると必ずと言っていいほど耳にする冬の歌なので、クリスマスや年末の訪れを感じさせてくれます。
せつない失恋を思い出す内容の歌詞と優しい雰囲気のメロディーは、広い世代から愛される名曲で、2022年にはユニクロのCMソングに起用されて再び注目を集めました。
雪の華 / 中島美嘉
チョコレートのCMソングにも起用された、中島美嘉の『雪の華』は2003年発売のシングル曲で、ロングヒットとなったウィンターソング。
降り続く雪を溶かすような真摯な愛が伝わる美しい歌詞と、ピュアなメロディーはドラマ性が高く、2019年にはこの曲をモチーフとした映画も作られました。
多くのアーティストにカバーされている人気曲ですが、特にパク・ヒョシンによるカバーは韓国ドラマ『ごめん、愛してる』の主題歌として大ヒットしました。
もしも雪なら / DREAMS COME TRUE
2006年に発売されたDREAMS COME TRUEの『もしも雪なら』は、『WINTER SONG』に並ぶドリカムの冬をテーマにした曲。
パートナーがいる相手を密かに好きになった女性が、クリスマスに1人で過ごす日の寂しい気持ちを描いた、悲しいクリスマスソングです。
叶わない恋を経験したことがある人にとっては、「もしも雪になったら」と祈るような気持ちで雪を待つ歌詞が心にしみるでしょう。
クリスマスソング / back number
クリスマスシーズンを前にして、まだ好きな人に気持ちが伝えられない人の焦るような気持ちを描いたback numberの『クリスマスソング』は2015年のシングル曲。
テレビドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』の主題歌に起用されて、back number最大のヒットを記録しました。
歌詞にクリスマスは出てきませんが、聖夜やトナカイなどクリスマスをイメージするフレーズが散りばめられ、ミディアムテンポの曲調が耳に残るクリスマスソングです。
ただ…逢いたくて / EXILE
しっとりした冬のムードがあふれるEXILEの『ただ…逢いたくて』は2005年に発売され、CMソングに起用されたウィンターソング。
作詞は元メンバーのSHUNこと清木場俊介で、ソロ活動のためEXILEを脱退する前の最後の作詞曲となりました。
EXILE第二章以降に発売されたベストアルバムにはATSUSHI、TAKAHIROによって再録されたバージョンが収録され、EXILEの冬の歌として人気曲となっています。
スノーマジックファンタジー / SEKAI NO OWARI
SEKAI NO OWARIの『スノーマジックファンタジー』は、JR東日本『JR SKISKI』のCMソングとして書き下ろされた冬の歌です。
違う世界に住む男女の恋を描いた、セカオワらしい夢のある不思議な世界観に満ちた曲。
ポップなメロディーを荘厳なアレンジに仕上げるために、クラシック音楽で使われる楽器の音を加工して使用しています。
この曲は、初動売り上げのみで10万枚超えを記録し、シングルアルバムを通じて自身初の首位を獲得しました。
懐かしい冬歌を聴くと心が躍る!お気に入りの懐かしウィンターソングをプレイリストにまとめよう
クリスマスや冬休みなどイベントが多く、人恋しくて物寂しさを感じる冬をテーマにした冬の歌は名曲が数多くあります。
昭和から90年代、2000年代と、世代ごとに、さまざまなスタイルの懐かしいウィンターソングが誕生しました。
CMソングやドラマ、映画の主題歌として親しまれた曲や、聴く人の想い出をよみがえらせたりして、キュンとする曲も多いですよね。
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懐メロから2000年代の曲まで、冬をテーマにした名曲はたくさんありますよね。
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この記事のまとめ!
- 冬の歌にはバラードやワクワクする曲、懐メロなどさまざまなヒット曲がある
- ウィンターソングは世代を超えて愛されている名曲がたくさんある
- 寒さを忘れるような感動を与えてくれる、懐かしい冬の歌を聴こう