若者を中心に人気を集めているロックバンド「サカナクション」。
数年前人気に火がつき、メジャーデビュー以来数々のヒット曲を生み出しています。
サカナクションが製作する楽曲の特徴は、完成度の高さと独特な世界観を発揮する歌詞やメロディ。
技術力の高さに裏付けされた楽曲のレベルの高さは、ファンだけでなく他のアーティストからも折り紙付きで、日々人々を魅了し続けています。
また映画・CMソングとしての起用も多いので、若者だけに限らず知名度も高いです。
この記事でわかること
サカナクションとは
「サカナクション」とは2005年に結成されたロックバンドです。
- ボーカル・ギター担当:山口一郎
- 高校の同級生でギター:岩寺基晴
- 音楽仲間だったベース:草刈愛美
- 仕事の同僚だったキーボード:岡崎英実
- 知人の知り合いだったドラムス:江島啓一
2007年にメジャーデビューし、数々のヒット曲を生み続けています。
比較的スタンダードな楽器を使用してはいるものの、確かな技術力と最先端の音を取り入れ、常に進化を続けているのが特徴です。
またバンド名の「サカナクション」は「魚」と「アクション」を混合した造語で、変化を恐れない彼らの思いが込められています。
そんな彼らの想いが体現された楽曲の数々を紹介します。
サカナクションの盛り上がり必至のおすすめ曲
ヒット曲が多いサカナクションですが、そのなかでもライブ映えする「盛り上がり必至の曲」がたくさんあります。
ダンスにぴったりの楽曲が多いので、ライブでの盛り上がりはひとしおです。
また今回ご紹介する曲は、カラオケでもよく歌われるナンバーなので、ぜひ聴いてみてください。
新宝島
2015年にリリースされた楽曲「新宝島」。
原作漫画・アニメで人気を博した『バクマン。』の映画版主題歌に起用されており、人気を集めた1曲です。
一度聴くと耳から離れないイントロが特徴のおすすめのナンバーです。
新鮮なサウンドが目立つサカナクションにしては、異色のレトロ感が漂っていますが、そのギャップがファンの人気を集めています。
ポップでキャッチーな歌詞がアニメらしい1曲。
アイデンティティ
2010年にリリースされた楽曲「アイデンティティ」。
リリース当時から大変な人気を集めてたので、「アイデンティティが生まれない」というフレーズを聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
ライブでは定番の1曲で、映画の主題歌としても起用されました。
サカナクションの代表曲のひとつといえる楽曲で、幅広い層からの支持を集めています。
アルクアラウンド
2010年にリリースされた楽曲「アルクアラウンド」。
疾走感溢れるサウンドが魅力で、サカナクションの世界観を楽しめるMVは必見です。
また、詩的な歌詞とリフレインされたフレーズが際立っており、独特の世界観を楽しむことができます。
夜の踊り子
2012年にリリースされた7thシングル曲「夜の踊り子」。
サカナクションを代表するヒットナンバーです。
サウンドの盛り上がりと、詩的で切なさを感じさせる歌詞とのギャップにも注目です。
多分、風
2016年にリリースされた楽曲「多分、風」。
複雑なリズム構成でありながら、テンポやノリが良く思わず踊りだしたくなるような1曲です。
ライブでの披露も多く、ファンにとっては欠かせない楽曲といえるでしょう。
青春の甘酸っぱさを詰め込んだ、サカナクションにはちょっと珍しいテイストのナンバーです。
言葉選びがハイセンスなサカナクションおすすめ曲
サカナクションの特徴といえば、個性的で独特の「言葉選び」です。
他には真似できない個性が発揮され、オリジナリティ溢れる世界観を持った楽曲の制作を可能にしています。
そのなかでもおすすめの曲を紹介します。
作り込まれた歌詞と、耳に馴染む心地の良いフレーズにご注目ください。
セントレイ
2008年にリリースされた楽曲「セントレイ」。
ポップな印象が強く、シンセサイザーの音が全体を通して使われています。
一見すると哀愁を漂わせるような歌詞ですが、その奥には前に進む力強さがあり、テンポの良さをさらに盛り上げています。
気になった方は、ぜひ通しで聴いてみてください。
エンドレス
2011年にリリースされた楽曲「エンドレス」。
5thアルバムに収録されており、リリース当初から人気を集めています。
歌詞は人間の心理に深く切り込んだもので、サカナクションならではの言葉選びが光ります。
気づいてはいるけどなかなか口には出せない、そんなシーンをストレートに表現してしまう圧倒的な言葉のパワーを感じることができます。
ナイトフィッシングイズグッド
2007年にリリースされた楽曲「ナイトフィッシングイズグッド」。
約6分とやや長めの曲で、2つの曲の合体によって誕生しました。
サカナクション独自のサウンドが色濃く表れています。
このような独特の楽曲がきっかけで、サカナクションにハマる人も少なくはありません。
約2曲分が1曲に集約された世界観を、贅沢に味わい尽くしましょう。
グッドバイ
2014年にリリースされた楽曲「グッドバイ」。
鮮烈なメロディラインに乗せた複雑な言葉の集まりが、若者の心をつかむポップソングです。
大人になりきれない若者の「どうだろう」という問いが、胸に刺さります。
人の心の中にある不安や焦りを、見事に表現した歌詞は圧巻のクオリティです。
目が明く藍色
2010年にリリースされた楽曲「目が明く藍色」。
シングル曲ではありませんが、約9年という年月をかけて作成された渾身の1曲です。
その制作エピソードからもファンの間で人気を集めています。
「知りたいけど知りたくないことを知って泣いた」という、子供から大人への転換期を表すような歌詞に、かつての青春を重ねる方も多いのではないでしょうか。
サカナクションの有名CM曲
サカナクションが気になっている人の中には、「CMで流れている曲がきっかけ」という人も多いでしょう。
CM中の短い時間でも印象に残るように、キャッチーなメロディで親しみやすいことが特徴です。
また、CMで流れていた部分以外を聴いてみるとガラッと印象が変わることもあるので、ぜひ聴いてみてくださいね。
ここでは、サカナクションのCMソングを5曲紹介します。
忘れられないの / ソフトバンク「速度制限マン」篇
「忘れられないの」は、ソフトバンク「速度制限マン」篇のCMソングに起用されました。
2019年にリリースされた「834.194」のリードトラックであり、ベースの心地よいグルーブが特徴です。
80年代のシティポップのような洗練された曲で、おしゃれな雰囲気に酔いしれることができます。
音数が少ないシンプルなバンドサウンドなので、バンド好きにおすすめですよ。
『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』 / 東進「16歳の転機」篇
2011年にリリースされた『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』は、東進「16歳の転機」篇のCMソングとしても知られています。
ダンスミュージックのノリの良さと文学的な歌詞の組み合わせは、他のバンドにはなかなか真似できないでしょう。
山口一郎と人形が踊るMVは、シュールさと奥ゆかしさを同時に感じられ、不思議な中毒性がありますよ。
さよならはエモーション / 東進 「2013全国統一高校生テスト 全国統一中学生テスト」篇
「さよならはエモーション」は、東進の「2013全国統一高校生テスト 全国統一中学生テスト」篇のCMソングとなりました。
落ち着いたロック調の曲で、タイトル通りのエモーショナルな歌唱も聴きごたえ十分です。
曲調は正反対ですが、さきほど紹介した「グッドバイ」と同じ時期に制作され、歌詞も似たような心境が歌われています。
ボーカルの山口一郎は、「このようなロックは最後にする」と語っており、サカナクションにとって大きな転機となった曲です。
years / Honda「INSIGHT」
「years」は『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』に収録されており、Honda「INSIGHT」のCMソングとなりました。
東日本大震災で人々が抱えた不安を歌った曲ですが、暗い雰囲気の中にも優しさが感じられます。
東日本大震災が起きた時刻は2時46分で、この曲が大サビへと向かう起点も2分46秒。
その前には子供たちの笑い声も入っており、震災で人々の生活や気持ちが変わったことを表現する演出も見事です。
ナイロンの糸 / 大塚製薬 カロリーメイト「考えつづける人」篇・「考えつづける液体」篇
大塚製薬「カロリーメイト」のCMソングとなった「ナイロンの糸」は、7thアルバム「834.194」に収録されました。
ゆったりとしたテンポに浮遊感のあるサウンドで、全体的に幻想的な世界観をまとっています。
CMでは砂漠をさまよう姿が印象的でしたが、「水と都市」をテーマとした対照的なMVも必見ですよ。
新曲 / TOYOTAヤリスクロス「CROSS for」篇
2020年9月に放送されたTOYOTAヤリスクロス「CROSS for」篇のCMに、サカナクションの新曲が起用されました。
サカナクションの新曲は、2019年リリースのアルバム「834.194」以来で、ファンからの期待は高まっています。
CMの30秒だけでも、軽快でポップなメロディと洗練されたサウンドが耳に残りますね。
最先端を走るサカナクションの今後にも注目です。
ファンがおすすめするサカナクションの隠れた名曲
シングル曲はタイアップ起用がもっとも多いため、代表曲になる傾向があります。
しかし、アルバム収録曲のなかにも名曲がたくさんあります。
ひとつひとつクオリティにこだわって制作されたアルバム曲は、シングル曲にも引けを取らない出来栄えです。
とくにこれだけは聴いてほしいオススメの隠れた名曲をピックアップしました。
代表曲は一通り聴き終えてしまったというあなたにおススメの、サカナクション珠玉のアルバム曲です。
雨は気まぐれ
2ndアルバムに収録された楽曲「雨は気まぐれ」。
サカナクションならではの独特の歌詞が光る1曲で、この曲からサカナクションの世界観にハマる人も少なくありません。
抽象的かつ象徴的な歌詞は、一体何を訴えかけているのかとつい頭を悩ませてしまう、サカナクションワールド全開の人気ソングです。
インナーワールド
1stアルバムに収録された楽曲「インナーワールド」。
アルバム曲ではありますがライブでの披露も多く、ファン必聴の1曲です。
歌詞もサカナクションらしく、人の内面の薄暗い部分について掘り下げられています。
白波トップウォーター
1stアルバムに収録された楽曲「白波トップウォーター」。
シングル曲ではありませんがMVが制作されており、話題を呼んだナンバーです。
ポップさが目立つアニメーションと歌詞のリンクに注目です。
気になった方はぜひMVもチェックしてみてください。
フクロウ
1stアルバムに収録された楽曲「フクロウ」。
メンバーの1人が「1番好きな曲」にあげるほど、魅力たっぷりなナンバーです。
ひたすら切ない歌詞が心に突き刺さります。
夜の東側
1stアルバムに収録された楽曲「夜の東側」。
サカナクションらしい文学的な言葉選び、比喩表現が面白い1曲です。
「月と僕との秘密を話しておきたいんだ」など詩的な表現が魅力的で、ファンからも高い人気を獲得しています。
中毒性高めな曲多し!聴けば聴くほどハマるサカナクションの楽曲
サカナクションはデビュー以来、人気曲ランキングや売り上げランキングなどのミュージックシーンで、高記録をあげているロックバンドです。
また、カラオケランキングでも上位にランクインしており、不動の人気を誇っています。
緻密に組み上げられた繊細な楽曲と、詩的で独特な雰囲気と味わいをそなえ持った歌詞は、真似できない力強い個性を放っています。
そして、新たな試みを取り入れ続ける姿勢にも、音楽を進化させ続けるセンスと才能を感じさせます。
今回紹介していない「ネイティブダンサー」や「三日月サンセット」など、他にもおすすめの魅力的なナンバーが多数あります。
サカナクションの人気楽曲を一度に網羅したい!という方には、ベストアルバム「魚図鑑」がおすすめです。
近年の活躍がめざましいサカナクションの楽曲を、ぜひ聴いてください。
こだわりのMV、動画も必見です。
この記事のまとめ!
- サカナクションは、若者に人気のロックバンド
- サカナクションの楽曲は、幅広い技術や最先端のサウンドで作られている
- サカナクションの独特な言葉選びには世界観がある