人生は出会いと別れの連続です。
その中で別れを強く感じる瞬間といえば、「卒業」ではないでしょうか。
卒業は同時に、新たな人生のスタートでもあります。
とはいえ、たくさんの思い出を作った友達と離れ離れになってしまうのは悲しいものです。
別れの歌の定番ソング
ここでは、卒業式でみんなが一度は耳にしたことのある定番ソングを音楽一覧特集として企画してみました。
さて、あなたのお気に入りはあるでしょうか?
おすすめの曲が入っているか確認してみてください。
仰げば尊し
あおげばとうとし わが師の恩
教えの庭にも はやいくとせ
思えばいと疾し この年月
今こそわかれめ いざさらば
「仰げば尊し」は別れの歌の代名詞ともいえます。
J-POPが主流となった今でも、歌われる曲です。
趣のある歌詞が胸をあつくし、身にしみて卒業を感じることができます。
大人になってからも曲の一番「仰げば尊し・・・いざさらば」を、歌詞表示なく歌える方はけっこういるはずです。
想い出がいっぱい
古いアルバムの中に隠れて 想い出がいっぱい
無邪気な笑顔の下の
日付けは遥かなメモリー
「想い出がいっぱい」は日本のデュオH2Oによってリリースされた曲です。
フジテレビ系アニメ「みゆき」のエンディングテーマに起用されヒットしました。
卒業式だけでなく、合唱コンクールなどでも課題曲として馴染みがあります。
大人になりきれないあどけなさの残る少女の様子が描かれています。
旅立ちの日に
いま 別れのとき
飛び立とう 未来を信じて
弾む若い力信じて
このひろい
このひろい 大空に
卒業式で「旅立ちの日に」を歌った方も少なくないのではないでしょうか。
学生生活のさまざまな出来事が思い出されるような歌詞が聴く人の心を打ちます。
未来を信じて飛び立つ若者の背中を押す歌です。
ありがとうさようなら
ありがとう さようなら 友だち
ひとつずつの笑顔 はずむ声
NHKみんなのうたで放送された「ありがとうさようなら」は、歌詞がシンプルで分かりやすく子供にも歌いやすい歌になっています。
新たな未来に羽ばたくために「ともだち 教室 先生」に感謝と別れを告げている歌です。
曲の抑揚が少なく、淡々とした曲調がなんとも物悲しく胸にしみます。
贈る言葉
暮れなずむ町の 光と影の中
去りゆくあなたへ 贈る言葉
フォークグループ「海援隊」のヒット曲で、ボーカルである武田鉄也主演の「3年B組金八先生」第一シリーズの主題歌として有名です。
ドラマのなかの名言もさることながら、「贈る言葉」の歌詞も心に響くものばかり。
これから新しい生活を迎える「あなた」にささげる応援ソングです。
別れの歌の人気邦楽
最近では、最新のJ-POPを別れの歌に使うことが主流になっています。
合唱の様子を無料動画投稿サイトに掲載することもめずらしくありません。
そのようななかで、一体どんな歌が定番になっているのでしょうか。
別れの歌としてではなく、流行の歌として良く耳にする歌もあります。
一つずつ確認してみましょう。
3月9日 / レミオロメン
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい
レミオロメンの「3月9日」は恋愛ソングとして発売されたにもかかわらず、卒業式ソングとしても定着しています。
メンバー共通の友人が結婚するのを記念して作られたものです。
オリジナル曲はTVドラマ「1リットルの涙」の挿入歌に起用されています。
かつて自分が勇気を与えられたように、自分も大切な人に勇気を与えられるような存在になりたい…
そんな思いが込められた歌詞は、別れの歌にピッタリです。
SAKURA / いきものがかり
さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 揺れる 想いのたけを 抱きしめた
君と 春に 願いし あの夢は 今も見えているよ さくら舞い散る
桜は卒業を連想させるシンボルです。
いきものがかりの「SAKURA」は、桜を見ると大切な人を思い出さずにはいられない自分の心に決着をつけ、前を向いて進もうとする若者の葛藤を爽やかに歌っています。
大切なことは胸にしまい、新たな道へと進む人へ向けた別れの歌です。
栄光の架橋 / ゆず
いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架橋へと…
ゆずの「栄光の架橋」はNHKアテネオリンピック放送の公式テーマ曲です。
国民に愛される邦楽曲といえますが、別れの歌としても人気があります。
たくさんの人の支えでつらく困難なことにも立ち向かえた感謝の気持ちと、これから進むべき道への決意が込められた歌です。
カラオケソング特集などでも必ずといっていいほどランクインする名曲です。
桜 / コブクロ
桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることの無い 無くさないで 君の中に 咲く Love…
コブクロの「桜」は、は切なさや潔さを歌った歌詞と、ふたりの織り成す美しいハーモニーが卒業式に合うと支持を集めています。
大人になって忘れてしまう純粋さや夢を持ち続け、強く生きていこうという思いが込められた歌詞です。
「悲しみもあるけれど、それは時として人を癒すやさしさになる…人生に無駄なことはない」と、聴いている側の背中をそっと押してくれます。
卒業を迎えた生徒の気持ちに寄り添った優しさ溢れる歌です。
道 / EXILE
『思い出が 時間を止めた』
今日の日を忘れるなと
見慣れた景色 二度と並べない
思い出の道
旅立ちをテーマにした「道」はEXILEのバラード曲です。
別れだけではなく、新しい出会いもあるという希望を歌った、卒業にピッタリの旅立ちソングです。
歌詞のなかの「君」には、友達・家族・恩師・恋人など大切な人があてはまります。
別れの歌の懐かしい名曲
学校を卒業して大人になると、それぞれに自分の生活があり忙しい社会生活のなかで昔の思い出や大切な“なにか”を忘れていくものです。
そんな時に、ふと昔の仲間や友達を思い出すような名曲があります。
ここでは、「懐かしい青春を思い出す名曲」を集めてみました。
さっそくご覧ください。
忘れらんねえよ / 忘れらんねえよ
バンドと同名曲の「忘れらんねえよ」は、青春のあの1ページをまっすぐに歌っています。
誰もが経験したことのある失恋の情景が切なく胸によみがえります。
嗚呼、青春の日々 / ゆず
嗚呼嗚呼青春の日々よ
嗚呼嗚呼青春の日々よ
「嗚呼、青春の日々」は、ゆずのメンバーが亡くなった友達に贈ったとされている歌です。
当時の自分たちがどんな大人になったかを、天国にいる友達に伝えています。
「初恋の人」「馬鹿やった仲間」「お似合いの友達カップル」登場人物のすべてに感情移入できます。
Ya Ya (あの時代を忘れない) / サザンオールスターズ
SugerSugerYa Ya petit choux
美しすぎるほど
PleasurePleasurela la voulez vous
忘られぬ日々よ
サザンオールスターズ16枚目のシングルです。
慣れ親しんだ人たちとの別れ、がむしゃらだった青春の日々…
「Ya Ya (あの時代を忘れない)」は、そんな若い頃を懐かしむ大人の歌です。
楽しかった思い出を桑田佳祐がセンチメンタルに歌いあげています。
アイスクリームシンドローム / スキマスイッチ
関係はいたってフラットだ 何でも話せるくらいかな
付き合いは長いが 何も変わらないよな
スキマスイッチの「アイスクリームシンドローム」は、片思いの彼女に親友として接していた悲しみを切なく歌っています。
ひさびさに片思いしていた“あの人”に会いたくなるような青春の友情ソングです。
出会いは成長の種 / ケツメイシ
思えば これだけ生きてきて
俺は何人の人に出会えたろう?
願ったような 出会いだろうか?
良い奴ばかりでないだろう
思えば これだけ生きてきて
俺は何人の人に出会えたろう?
描いたような 出会いだろうか?
嫌な奴ばかりでないだろう
人生にはさまざまな出会いがあり、友情や愛情を積み重ねて成長してきたんだと考えさせられる1曲。
それが「出会いは成長の種」です。
「出会いから学び」「なにかを受け取り」「次に会う人に受け継いでいく」という前向きな歌詞が、懐かしい友達にもう一度会いたいと思わせてくれます。
いい人も悪い人も、その存在があったからこそ“今の自分がいる”と感じさせてくれる歌です。
別れの歌の泣けるバラードソング
生活のなかで辛いことがあると、なんとなく感傷に浸りたい気分になることがありますよね。
そんなときはお別れの歌を聴いて、思いっきり泣いてみるのはいかがでしょうか?
大切な人との別れを経験したことがある方は、思わず涙が溢れてしまうでしょう。
誰もいない台所 / 高橋優
名前を呼ばれた気がしてさ 不意に振り向いた一人の部屋
誰もいない台所を見て 急に苦しくなる
邦楽男性アーティストの高橋優さんといえば、辛いことがあっても前を向いていこうというメッセージ性の強い楽曲が多い印象があります。
しかし『誰もいない台所』は、これまで前向きにリスナーの背中を押してきた高橋優さんとは違った表情をみせています。
自分のなかで終わってしまった恋愛に対して、引きずった気持ちと後悔をさらけ出した楽曲で、そのストレートな歌詞が胸を刺すでしょう。
YELL / いきものがかり
サヨナラは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと僕らを繋ぐ YELL
ともに過ごした日々を胸に抱いて
飛び立つよ 独りで 未来(つぎ)の 空へ
いきものがかりの代表曲『YELL』は、カラオケランキング曲で常に上位に入り、今や卒業・応援ソングとして、数々の中学校・高校の卒業式で歌われています。
NHK全国中学校合唱コンクールのテーマ曲にも選ばれました。
今記事を読んでいる方のなかにも、卒業式や送別会で泣きながら歌った!なんて方もいるのではないでしょうか。
「さよなら」を前向きな言葉へと変えてくれる『YELL』は、老若男女から支持される素敵な旅立ちソングです。
me me she / RADWIMPS
僕を光らせて君を曇らせた
この恋に僕らの夢をのせるのは重荷すぎたかな
RADWIMPSといえば『前前前世』などのロックチューンが定番で有名ですが、しっとり聴かせる楽曲もファンの間では定評があります。
RADWIMPSの本当の魅力はその歌詞にあり、なかでもとくに切なくて泣ける楽曲が『me me she』です。
未練タラタラの女々しい(me me she)男の気持ちを歌っているのですが
「さよならだけじゃなく、次に進むための方法も教えて欲しかった。でも本当は知りたくない。」
という、着眼点と言葉選びが多くのリスナーの心をつかんでいます。
ぜひ歌詞を味わいながら聴いてほしい名曲です。
今度までには / aiko
きっとそうだあたしはあなたの言う事全てに答えてきたつもりよ
いつもあたし素直に心の底から幸せな笑顔をしてきたはずなのに
邦楽女性アーティストでシンガーソングライターaikoさんの失恋ソング『今度までには』。
aikoさんならではの日本語表現がこの曲でも生きています。
実はこの楽曲のなかに「今度までには」という歌詞は一度も出てきません。
しかし、歌詞を通して読んでみると「今度までには〜する・したい」と共感できる内容になっています。
大好きだった彼にたくさん尽くしてきた女の子の苦しさが伝わる楽曲です。
別れた相手の記憶は時間とともに薄れゆくものですが、それをわかっていながらも温もりを忘れてしまうことを思うのは胸にグッとくるものがあります。
Twilight / コブクロ
離れ離れになってからの方が
ずっと君をそばに強く感じてる
君の事考えずに過ぎた日など 思い出せない
心配かけるのが 君の何よりの得意技で
安心させ なだめるのが 僕の返し技だった
コブクロの『Twillght 』は2014年に公開された、女優新垣結衣さん主演映画「トワイライト ささらさや」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
コブクロ史上、最も泣ける楽曲として話題になりました。
作品中で家族を残してこの世を去る大泉洋さん演じる男性目線で、愛する人への届かぬ思いが描かれています。
その切ないメロディーにも注目の楽曲です。
映画を観たうえでじっくり聴くと、よりいっそう感傷に浸れること間違いなしです。
別れの歌は歌詞が良い曲が多い!人気の泣ける名曲を歌って盛り上がろう
歌詞のよさに涙があふれてしまう「別れの歌」に焦点をあてて邦楽曲をご紹介しました。
昔から馴染みのある歌はもちろん、最新曲までJ-POPには別れの歌がたくさん歌われています。
卒業や死別などの別れは、辛いものですがあの頃の思い出は「心」と「歌」に生きつづけています。
別れの歌の名曲を聴いて思い出がよみがえったら、昔の仲間に久しぶりに連絡を取ってみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ!
- 卒業から連想されることは、学校以外にも「親からの卒業」などがある
- J-POPには多くの別れの歌がある
- 「仰げば尊し」など、卒業の定番ソングは今も使われている
- 昔の仲間との思い出は色あせない