テレサ・テンは1970年代から1990年代にかけて、日本をはじめとしたアジアの多くの国々で活躍したアジアの歌姫です。
『つぐない』『別れの予感』など、たくさんのヒット曲があり、その可憐な歌声は今も愛され続けています。
この記事でわかること
テレサ・テンの名曲3選
テレサ・テンの歌は、しっとりした歌謡曲・演歌路線が多いのですが、素直な歌い方と愛らしい美声により、柔らかく女性らしい印象の名曲ばかりです。
特に1984年〜1986年に発売された荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲のコンビによる3曲は、彼女の声や雰囲気にマッチして大ヒットしました。
はじめに、テレサ・テンの名曲3選を紹介します。
時の流れに身をまかせ
『時の流れに身をまかせ』は1986年発売のシングル曲で、テレサ・テンの代表曲とも言えるヒットソングです。
荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲による三曲目の楽曲で、レコード大賞や日本有線大賞など多くの賞を受賞しました。
「今はあなたしか愛せない」という情熱的なサビに至るまで、自分の人生を静かに振り返りしみじみと歌う壮大な曲で、聴く人に感動を与えてくれます。
小林幸子や桑田佳祐など多くのアーティストにもカバーされていて、2010年の第61回NHK紅白歌合戦では徳永英明が歌いました。
つぐない
『つぐない』は、1984年にテレサ・テンが日本で再デビューを果たしたときのシングル曲で、自身初のオリコンチャート入りを果たした楽曲でもあります。
この曲は有線放送から火がついて、じわじわと人気が広がり、日本で150万枚のセールスを記録する大ヒット曲となりました。
「愛をつぐなえば別れになるけど、こんな女でも忘れないでね」という、せつない歌詞で、恋人と別れる女性の深い悲しみや、愛する人を気遣う優しさが描かれた名曲です。
愛人
『愛人』は1985年にリリースされたテレサ・テンの15枚目のシングル。
前作の『つぐない』、次作の『時の流れに身をまかせ』と並ぶ名曲です。
不倫をテーマとしたスキャンダルな内容の歌詞で、テレサ・テンの美しい声と優れた表現力により、許されない恋に悩む一途な女性像が思い浮かびます。
「尽くして 泣きぬれて そして愛されて」のサビは特に有名で、カラオケで熱唱したくなる人気曲です。
テレサ・テンのヒット代表曲
台湾生まれのテレサ・テンは14歳で歌手活動を始め、中国や香港、シンガポールなど多くのアジアの国でトップスターとなり、1974年から日本での活動を始めました。
日本では演歌・歌謡曲の歌手というイメージが強いですが、他にもいろいろなジャンルの曲を歌いこなしていて、どれも名曲ばかりです。
次は、テレサ・テンのヒット代表曲3選を紹介しましょう。
空港
『空港』は1974年発売のテレサ・テン2枚目のシングル曲です。
この曲の前に日本でのデビュー曲としてアイドル歌謡をリリースしていたのですが、あまりヒットしなかったので、この曲から演歌歌謡曲路線に転向しました。
雨降る空港での男女の別れを描いたドラマチックな内容の歌で、テレサ・テンの美しい高音が胸に響きます。
この曲のヒットによりテレサ・テンはレコード大賞新人賞を受賞し、日本でのトップスターの仲間入りをするきっかけとなりました。
別れの予感
『別れの予感』は1987年にリリースされたテレサ・テンのオリジナルアルバム『別れの予感』のタイトル曲です。
「あなたをこれ以上愛するなんて わたしには出来ない」という、情熱的なサビが有名なラブソング。
曲のタイトルは『別れの予感』ですが歌詞に「別れ」というワードは出てこず、曲調もポップで都会的なムードの不思議な名曲です。
愛する人への想いが高まり過ぎて不安になっている女性の心情が、痛いほど伝わってきます。
ふるさとはどこですか
『ふるさとはどこですか』は1977年に発売されたテレサ・テンのシングル曲。
当時24歳のテレサ・テンのみずみずしい声と歌い方が、今もファンから支持されている彼女の代表曲の1つ。
男女が出会った時に交わした会話を、女性が思い出している内容の歌詞です。
彼女の恋は結局叶いませんでしたが、遠いふるさとの話をしたことや幼い日の思い出を語り合った瞬間は「今では思い出ね」と振り返っているのです。
この曲を聴くと、自分の体験と重ね合わせて思い出に浸りたくなるでしょう。
テレサ・テンの名カバー曲
テレサ・テンはオリジナル曲だけでなく、他の歌手が歌った曲のカバーも多く歌っており、カバーアルバムも何枚かリリースしています。
テレサ・テンが歌うカバー曲は、独特な甘い歌声と抜群の表現力によって、もとの歌に新しい魅力を与えているので、オリジナルと聴き比べてみるのも面白いでしょう。
最後はテレサ・テンがカバーした、名カバー曲4選を紹介します。
夜来香
夜になると甘い香りを放つ花を歌った『夜来香(イェライシャン)』は、中国の古い歌謡曲で1944年に李香蘭(山口淑子)がヒットさせた歌です。
テレサ・テンは1994年に日本語バージョンのシングルをリリースしており、B面には中国語バージョンが収録されています。
女性の恋と花を歌った詩のような曲で、中高年層の方に多く知られている有名な曲ですが、今の若い人が聴いても心に響く名曲です。
人生いろいろ
島倉千代子の1987年のヒット曲『人生いろいろ』のテレサ・テンによるカバーは、テレサ・テンのカバーアルバムや配信サイトで聴くことができます。
この曲は八代亜紀、伍代夏子など多くの歌手にカバーされている人気曲です。
軽快な歌い方をするオリジナル版とは雰囲気が異なるので、聴き比べてみるのもおすすめ。
「人生いろいろ 男もいろいろ 女だっていろいろ 咲き乱れるの」のサビは意味深ですが、カラオケで歌うと盛り上がる人気カバー曲です。
何日君再來
『何日君再來(ホーリージュンザイライ)』は1993年に発売のテレサ・テンのシングル曲。
もともとは1937年に中国で作られた映画の挿入歌で、中華圏の歌手をはじめとした多くの歌手にカバーされています。
「あなたはまたいつ来てくれるの?」と歌うロマンチックな内容の歌ですが、中国では政治や思想に影響を与える歌として抑圧されていた時代もありました。
そんな『何日君再来』の人気を世界的に復活させたのが、テレサ・テンによるカバーだと言われており、今では世界中で歌われる人気曲です。
生涯を通じて平和と故郷の中国を愛したテレサ・テンの清らかな歌声は、今も人々の心に響いています。
ウナ・セラ・ディ東京
1964年発売のザ・ピーナッツの『ウナ・セラ・ディ東京』は、井上陽水や矢野顕子など多くのアーティストにカバーされているムーディーな昭和歌謡です。
前年にリリースされたザ・ピーナッツの『東京たそがれ』をアレンジして作られた楽曲で、タイトル名はイタリア語で「東京のある一夜」の意味を持ちます。
ラテンテイストのしっとりした曲で、テレサ・テンのバージョンにはオリジナルや他のカバーと違った華やかな雰囲気があって素敵です。
テレサ・テンの人気は美しい歌声にあり!アジアの歌姫に酔いしれよう
テレサ・テンは、日本だけでなく世界中のアジア人に今も愛され続けている、アジアの歌姫。
日本でも『時の流れに身をまかせ』などの多くのヒット曲があり、甘い美声と柔らかい雰囲気のカバー曲も人気が高いです。
演歌のイメージがありますが、どんなジャンルも歌いこなす優れた歌唱力や、親しみやすい雰囲気の名曲を数多く残しています。
美しい歌声を聴いて、テレサ・テンの世界に酔いしれてみませんか?
\いつでも解約OK!/
この記事のまとめ!
- テレサ・テンは日本など多くの国々で、長く愛されているアジアの歌姫
- 日本では『別れの予感』など多くのヒット曲があり、カバー曲も人気がある
- 独特な甘い美声と優れた表現力により、人々の胸に響く名曲をたくさん歌っている
- ヒット曲やカバー曲を聴いて、テレサ・テンの世界観を味わおう