「歌ってみた」の動画を投稿するには、まずはマイクが必要です。
しかし種類がたくさんあるため、どれがレコーディングに適しているのかいまいち分かりづらいですよね。
せっかく「歌ってみた」を作るなら、自分に合ったモデルを選びましょう。
この記事でわかること
歌ってみたで使われるマイク
「歌ってみた」を録音するためのマイクにはさまざまな種類があります。
マイクの種類によって録音した音は大きく違ってくるので、自分に合ったタイプを選ぶことが「歌ってみた」成功の第一歩といってもいいでしょう。
機材を買う時は、それぞれの特徴や取り扱いの注意点、価格などをよくチェックしてから選んでくださいね。
単一指向性マイク
単一指向性マイクとは、正面からの音に対して感度が高いタイプを指します。
マイクの周りの音を全て拾うことができる無指向性や、マイクの前と後ろの音を拾うことができる双指向性などマイクによって音を拾える範囲が変わります。
「歌ってみた」の場合はマイクを使ってレコーディングする人の声を拾うことが重要なので、初心者の方は単一指向性を選んでおくといいでしょう。
ダイナミックマイク
ダイナミックマイクは、主にライブやスピーチの場で使われています。
コンデンサーマイクに比べるとやや感度が低いですが、ノイズや雑音を拾いにくく、ハウリングも少ないマイクです。
ダイナミックマイクはボーカルの歌声やマイクに向かって話す人の声をキャッチするために単一指向性が多くなっています。
正面からの声をしっかり集音できるので、自身の歌声を鮮明に録音できるでしょう。
また、耐久性が高い割に価格がリーズナブルなのもおすすめの理由です。
初めて「歌ってみた」に挑戦する時、まずはコスパ重視で機材を揃えたいならダイナミックマイクを選びましょう。
コンデンサーマイク
コンデンサーマイクはレコーディングによく使われる種類です。
とてもデリケートで、落としたりぶつけたりすると壊れやすいので取り扱いには十分注意しましょう。
コンデンサーマイクは感度がとても広く、幅広い周波数の音を拾うことができます。
高品質な音源を録音したい場合にはうってつけのマイクといえますよ。
ただし、高性能だからこそ環境音やノイズを拾いやすいので、コンデンサーマイクでの収録は防音がされている場所で行いましょう。
iPhoneマイク
iPhoneマイクはスマホだけで「歌ってみた」を録音することができます。
タイプは2つあり、iPhoneに直接接続できるものとオーディオインターフェースが必要なものです。
iPhoneにもマイクやスピーカーはついていますが、それだけでレコーディングすると音質が悪く、MIXの仕上がりもイマイチになるでしょう。
iPhoneマイクを使うことで音質を高め、iPhoneレコーディングでも高いレベルの「歌ってみた」を作れるのです。
歌ってみたのマイクおすすめ12選
「歌ってみた」で使うマイクのタイプは、求める機能によって選ぶ必要があります。
しかし、どのタイプを使うか決まっても「値段はいくらくらいなんだろう」「どのモデルを変えばいいのだろう」と、悩んでしまいますよね。
次に、
- ダイナミックマイク
- コンデンサーマイク
- iPhoneマイク
【ダイナミックマイク】
KC / CUSTOMTRY CM-2000
KC社の「CUSTOMTRY CM-2000」はコスパ抜群のダイナミックマイクです。
約1,000円前後で購入できるモデルですが、マイクケーブルもセットになっており、お手頃価格で「歌ってみた」を録音したいという人にうってつけでしょう。
ただし、付属のケーブルはXLRとPhone端なので注意が必要です。
オーディオインターフェースに繋ぐ場合は、XLRとXLR端の方が安定するので慣れてきたらケーブルの買い替えも検討しましょう。
Behringer / Ultravoice XM8500
Behringer社の「Ultravoice XM8500」は約2,000円程度の低価格帯ダイナミックマイクです。
多くのスタジオやライブ会場で使われている定番モデルSM58に似せた作りになっているので、安定した品質で録音が行えます。
いずれは別のマイクを買いたいけれど、それなりに品質が良いマイクを使ってみたいという人は「Ultravoice XM8500」を試してみましょう。
SHURE / SM58
SHURE社の「SM58」はレコーディング業界やライブハウスで最も多く使われているダイナミックマイクで、超定番的存在といわれています。
価格相場は10,000円~と少し高くなりますが、音質、使いやすさ、耐久性も値段以上の一押し品です。
他のダイナミックマイクを紹介する時に「SM58と比べると」といった例えが出されるほどメジャーなモデルなので、本格的に「歌ってみた」を続けたくなったら一度使ってみましょう。
Sennheiser / e945
Sennheiser社の「e945」はボーカル用として高い人気を誇るダイナックマイクです。
価格相場は18,000円〜20,000円とダイナミックマイクの中ではやや高額ですが、それでもも納得できるほどの音質の良さを兼ね備えています。
音抜けが良く、輪郭がはっきりとしたサウンドが特徴です。
「e945」を通した声はワントーン明るくなり、艶感が増して聞こえるのでまろやかさが生まれるという評価もあります。
「歌ってみた」の経験を重ねて実力がついた人におすすめのモデルですよ。
【コンデンサーマイク】
Audio-Technica / AT2020
Audio-Technica社の「AT2020」は初めてコンデンサーマイクを使う人におすすめのモデルです。
癖が無く、単一指向性で周囲の音を拾いにくいため扱いが簡単ですよ。
安定した音質を生み出してくれるので、コンデンサーに慣れていない人もきれいな音で録音できるでしょう。
また、価格も相場1万円前後とリーズナブルなので、まさに入門編というにふさわしい製品といえます。
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Audio-Technica / AT4040
Audio-Technica社の「AT4040」はプロも使っている高品質なコンデンサーマイクです。
立ち位置としてはAT2020の機能性を高めたモデルとなります。
レンジが広く高音も低音もバランスよく拾えるため「歌ってみた」でも人気の製品です。
音に癖が無いので自然でクリアな声が録音でき、「男女問わず美しい音源を録れる」と多くの中堅歌手やベテラン歌手がメインマイクにしています。
価格相場は約35,000円とやや高めですが、この価格帯のマイクの中ではトップクラスの機能性といえるでしょう。
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BLUE / Bluebird SL
BLUE社の「Bluebird SL」は女性の歌い手を中心に人気を集めているコンデンサーマイクです。
中高音がふっくらとする癖があり、やや特徴的な音になります。
声とマッチすれば独特な魅力を生み出せるでしょう。
声が前に出やすくはっきりとした音源を録れるので、ボーカル特化型マイクといえます。
また、レトロな見た目が特徴的で画面映えもしやすいのでレコーディング風景を動画で配信するときに映えやすいモデルです。
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Aston Microphones / AST-ORIGIN
Aston Microphones社の「AST-ORIGIN」はポップガードと簡単なショックマウントが内蔵されている新世代コンデンサーマイクです。
直接マイクスタンドに設置できる利便性の高さから、Perfumeのプロデューサーで有名な中田ヤスタカもモバイル機材として使用しているそうです。
他のコンデンサーマイクに比べてややフラットな音が録音できるので、音を聴き比べながらどの曲に使うか選んでも楽しいですね。
予算相場は35,000円前後ですが、ポップガードなどのアクセサリー機材を別に用意する必要が無いため、コスパは良いといえるでしょう。
【iPhone用マイク】
IK Multimedia / iRig Mic
IK Multimedia社の「iRig Mic」はiPhone対応のコンデンサーマイクです。
「iRic Mic」にはIK Multimediaの純正の録音ソフトアプリが付属しているので、スムーズな操作感でレコーディングが行えますよ。
ヘッドフォン・マイク端子を使用してマイクから集音し、同時にアプリから再生される音源をヘッドフォンに出力できます。
ボーカル録音、楽器、スピーチなど音源に合わせて音割れ感を3段階で調節できるので「歌ってみた」で歌う曲調に合った音色で録音できますよ。
ロック系の曲は音割れ感を強くすると迫力が出るので、どの段階が曲に合うか試してみてください。
値段は約7,000円前後なので、コスパ的にも十分なモデルでしょう。
IK Multimedia / iRig Voice
IK Multimedia社の「iRig Voice」はiPhoneで使用できるダイナミックマイクのモデルです。
「iRig Mic」の機能を簡易的にしたモデルで、価格も5,000円前後とかなりリーズナブルな設定になっています。
はっきりとクリアな音を録音でき、品質的にも十分なので、まずはコストをかけずに「歌ってみた」を作りたいという人におすすめです。
また、価格の安さから考えれば「他のマイクを既に持っているけれどモバイル機材を用意しておきたい」という場合にも最適でしょう。
SHURE / MOTIV MV88A-A
SHURE社の「MOTIV MV88A-A」はiPhoneで使用できるステレオ入力マイクです。
このモデルは正面の音を拾う単一指向性と、左右の音を拾う双指向性の2種類が搭載されているので、立体的でダイナミックな音源を録音できますよ。
価格は約2万円程度とiPhoneマイクの中では高価格帯ですが、iPhoneでも高音質でハイクオリティな「歌ってみた」を作りたいと思っている人にはぜひおすすめしたいモデルです。
ZOOM / iQ7
ZOOM社の「iQ7」は多くのYoutuberが愛用するiPhoneマイクです。
このモデルも単一指向性と双指向性の2つを搭載しているため、臨場感あふれる音源が録音できます。
また、マイクについている双指向性のダイヤルを調節することでステレオ音声の広がりを変えられるようになっているのも特徴です。
「iQ7」も約2万円程度の高価格帯モデルですが、「歌ってみた」のクオリティを上げられるモデルといえるでしょう。
マイクと一緒に揃えたいアイテム
「歌ってみた」はマイクとパソコンかiPhoneがあれば作れます。
しかし、いくつかのアイテムを揃えてレコーディングを行うだけで音のクオリティをワンランクアップさせ、MIXしやすい音源を作り出すことができます。
最初からフル装備でレコーディングに挑むのは難しいですが、重要なものから少しずつ集めて自分だけの最高の録音環境を作りましょう。
最後に、音源の品質を高めるためにマイクと一緒に揃えておきたいアイテムを紹介します。
リフレクションフィルター
リフレクションフィルターは、部屋鳴りという現象を防ぐアイテムです。
部屋鳴りとは、音が部屋の壁などで反響する現象を指し、マイクが反響音を拾うと音源が全体的にぼんやりした仕上がりになってしまいます。
防音や吸音の対策をしていない部屋で「歌ってみた」を宅録する時は、リフレクションフィルターを活用して、クオリティが高い音源を録音しましょう。
ポップガード
コンデンサーマイクを使うなら、ポップガードを用意しましょう。
ポップガードとはマイクの前にある丸い網のようなアイテムで、ノイズを防止することができます。
ポップガードがあると息遣いの音も防いでくれるので、ノイズのない高品質な音源が録音できますよ。
また、コンデンサーマイクは湿気にとても弱く、録音中の唾や息の湿気で不具合が発生する可能性があります。
それらが直接当たるのを避けるというのもポップガードの重要な役割です。
マイクスタンド
「歌ってみた」の録音をする時はマイクスタンドを使いましょう。
人の身体は座っているよりも立っている方がきれいな声が出せるようになっています。
立っている時の方が筋肉をスムーズに動かせて、肺活量も多くなるので歌声が伸びやかに響くのです。
しかし、長時間立って歌っているとマイクを持つ手が疲れて下がってしまったり手ぶれで音質に歪みが出てしまいます。
常に一定の距離から録音できるようにマイクスタンドを設置して、安定した環境を作りましょう。
歌ってみたのマイクは用途や環境に合わせて選ぼう!音質重視ならコンデンサーがおすすめ
「歌ってみた」で使うマイクにはさまざまな種類が存在します。
それらを選ぶ時には、自分が曲を録音する時の環境や何を録音するかの用途によって、機能性を比較しながら一番合うものを探すことが大切です。
「歌ってみた」の場合は、MIXしやすい音質が高い音源が重要となります。
高音質のデータを録音したいなら、コンデンサーマイクを使用してみましょう。
まずはコスパの良いタイプを試して、技術が上がってきたら高価格帯のモデルに移行する方法がおすすめです。
色々なモデルを試して、自分にぴったりの機材を見つけましょう。
この記事のまとめ!
- 「歌ってみた」の録音には正面の音を集める単一指向性マイクがおすすめ
- ダイナミックマイクは感度が低い分、ノイズや雑音、ハウリングが起こりにくい
- コンデンサーマイクは高音質の音源を録音ができるが、雑音やノイズに注意
- iPhoneマイクを使えばパソコンを使わなくてもiPhoneに接続して音源を録れる
- 「歌ってみた」を録る時はマイク以外にも音質を高めるアイテムを揃えよう