ギタリストにとって、エフェクターは必要不可欠なものですよね。
しかし、エフェクターを揃えていくと、いつの間にかギターケースのポケットには入りきらないぐらいの量になっていることもあるでしょう。
そんな時はギターケースとは別に、エフェクターを入れて持ち運ぶ専用のエフェクターボードを買うことをおすすめします。
ココがおすすめ
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この記事のもくじ
エフェクターボードとは
ライブハウスや練習スタジオに行くと、ギタリストがギターケースとは別に、ケースを持っているのを見たことがある人は多いでしょう。
あれはエフェクターボードというもので、自分好みのセッティングやレイアウトでエフェクターを収納しているのです。
では、なぜわざわざエフェクター専用のケースがあるのでしょうか。
ここではまず、エフェクターボードを使うメリットを紹介します。
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エフェクターが壊れにくい
エフェクターボードは、エフェクターを守る役割を果たしています。
エフェクターをバッグやギターケースの中に直接入れてしまうと、衝撃に耐えられず壊れてしまうかもしれません。
また、バッグが雨に濡れてしまうと、中のエフェクターまで濡れてしまうこともあるでしょう。
エフェクターボードは、そんな危険からエフェクターを守ってくれます。
エフェクターを長く大事に使いたいのなら、きちんとしたエフェクターボードに入れて運ぶのがおすすめですよ。
セッティングが早い
エフェクターボードを使うと、スタジオやライブハウスでのセッティングの時間を短縮できます。
たくさんのエフェクターを持ち歩くギタリストにとって、ひとつひとつのエフェクターをバッグから出して、ケーブルやシールドを繋いで作業するのは、非常に面倒で時間がかかりますよね。
エフェクターボードの中でパッチケーブルやエフェクターの並び順をあらかじめセッティングしておけば、あとはケースを広げて電源を繋ぎ、アンプにシールドをさせば良いだけです。
音質が良くなる
エフェクターボードを使うと、音質も良くなります。
エフェクターボードを使うとエフェクターの配列が整えやすくなり、配線がごちゃごちゃしづらくなります。
配線が整うと、配線どうしが干渉しなくなり、ノイズが低減するのです。
また、配線が干渉し合うことによりギターの音が出なくなったり、いつの間にかケーブルが抜けるなどのトラブルも防ぎやすくなります。
エフェクターボードの選び方
エフェクターボードは便利なものですが、選び方によっては後悔する場合もあります。
エフェクターボードはサイズや材質がさまざまななので、エフェクターが入りきらなかったり、重たすぎて運ぶのが苦痛になってしまうかもしれません。
そうならないためにも、エフェクターボードの選び方をしっかり理解して、自分にぴったり合った商品を買いましょう。
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種類で選ぶ
エフェクターボードには、大きく分けて「ハードケース」と「ソフトケース」の2種類があります。
プロの現場ではほとんどハードケースが使われているため、基本的にはハードケースがおすすめです。
しかし、耐久性以外にも重量や利便性などを重視したい人もいるでしょう。
そんな人のために、種類によってどんな特徴があるのかを解説します。
ハードケース
ハードケースのメリットは、耐久性に優れていることです。
ソフトケースとは比べ物にならないぐらい頑丈なので、移動時の様々な衝撃からエフェクターを守ってくれます。
運搬時の故障を最大限防げるため、ミュージシャンや音響のプロの現場でもほとんどハードケースが使われています。
その反面、かなり重量があるため、運搬時は大変です。
体力に自信のない人や近くの練習スタジオに持っていくだけに使いたい人は、ハードケースは不向きかもしれません。
ソフトケース
ソフトケースのメリットは、軽くて持ち運びやすいことです。
ソフトケースには手持ちの取っ手の他、肩から斜めがけできるショルダーストラップが付いているため、持ち運びに便利です。
ケース本体の重量も軽いので、手持ちで運ぶ際もあまり力はいりません。
ケースの横にポケットがついているため、シールドやちょっとした工具、ピックなどを収納できるのも魅力です。
しかし、ハードケースに比べると耐久性は劣ります。
長距離移動や強い衝撃が加わるかもしれない場面では、避けたほうが良いかもしれません。
大きさで選ぶ
エフェクターボードにはさまざまなサイズがあります。
たくさんのエフェクターを使う人は注意が必要で、自分の持っているエフェクターが余裕で収まるサイズを選ばなければいけません。
また、必要以上に大きいサイズを買ってしまうと運搬が大変になりますが、後でエフェクターシステムを増設したい場合に対応できるというメリットがあります。
今後のことも考えながら、サイズを慎重に選びましょう。
価格で選ぶ
エフェクターボードの中には安価な製品もありますが、購入の際は注意が必要です。
安すぎる製品は耐久性に問題があるかもしれません。
ハードケースで頑丈そうに見えても、ペラペラの板で実際は衝撃に弱いモデルもあります。
価格が安い分、留め具や取っ手など、細かい部分の品質もそれなりに落ちるため、あまりにも安すぎるエフェクターボードは避けるのがおすすめです。
エフェクターボード選びの注意点
エフェクターボードの選び方を説明しましたが、最初は良い商品を買えたと思っていても、後悔することもあります。
種類・価格以外に注意すべき3点
- 留め具の有無
- 耐久性と重量のバランス
- 大きさに余裕があるか
これからエフェクターボード選びで失敗しやすい注意点を紹介するので、エフェクターボードを購入する前にしっかりと頭に入れておきましょう。
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留め具を確認する
エフェクターボードの内部には、エフェクターボードを固定するための留め具が付いているものもあります。
留め具によって、ケースの中でエフェクターが動いてしまうことを防ぎ、故障を予防することができるのです。
また、エフェクターが固定されるためライブや練習をする時の、セッティング時間も短縮できます。
ケースの底面がマジックテープでできているものもあり、その場合はエフェクターの底面にもマジックテープを付ける必要があるので注意しましょう。
耐久性と重量のバランスを考える
どんな場面で使うかにもよりますが、耐久性と重量のバランスを考えるのも重要です。
一般的に耐久性と重量は比例し、耐久性のある製品ほど重量は重くなります。
耐久性を求めて重たいものを選んでしまうと、持ち運びが面倒になり、軽いものは耐久性に欠けるため、耐久性はそこそこであって持ち運びやすいものを選びましょう。
余裕のある大きさを選ぶ
エフェクターボードを選ぶ時は、現在使っているエフェクターとは別に、1~2つぶんほど余裕のあるものを選びましょう。
ギターを続けているうちに、新しいエフェクターが増える可能性があるためです。
エフェクターボードにはエフェクター以外にも、アダプターやパッチケーブルなどさまざまなものが入ります。
ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうとトラブルにも繋がるので、エフェクター以外のものも入ることを想定してサイズを選びましょう。
エフェクターボード(ハードケースおすすめ)
サイズや耐久性、価格などエフェクターの選び方、注意点についてはわかったでしょう。
しかし、エフェクターボードは非常にたくさんの商品があるため、どれを買えば良いか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな人のために、まずは耐久性が魅力のハードケースのおすすめ商品を5つピックアップしました。
耐久性があって安心できるケースを探している人は参考にしてみてくださいね。
KC エフェクターケース EC-70
エフェクターボードはサイズに比例して価格も上がっていくのですが、「KC(キョーリツコーポレーション)EC-70」は、大容量で5000円以下という圧倒的なコスパを実現しています。
重量は3.4kgとやや重めですが耐久性に優れているので、エフェクターが壊れる心配がありません。
エフェクターはたくさん使うけど、費用はできるだけ抑えたい人におすすめです。
KC EC-45
「KC EC-45」はEC-70のコンパクトなバージョンで、価格はなんと3000円以下です。
価格は安いですがハードケースで作りもしっかりしているため、安心してエフェクターを運ぶことができます。
ギターやベースを始めたばかりで、エフェクターの種類も少ない初心者でも気軽に購入できるのが魅力です。
容量は小さいですが非常に安価なので、将来買い替えることも視野にいれている人におすすめですよ。
SKB 1-SC2111
「SKB 1-SC2111」は、ハードケースとソフトケースの中間のセミハードタイプのエフェクターボードです。
肩掛けと手持ち両方に対応でき、フットペダル付きのエフェクターでも楽々入るサイズながら重量も軽く、運搬も苦になりません。
中にはクッションが入っており、衝撃もしっかりと吸収してくれます。
まさにハードケースとソフトケースの良いとこ取りをしたようなエフェクターボードです。
BOSS ペダル・ボード Pedal Board BCB-60
エフェクターを製造している「BOSS」からでた「ペダル・ボード Pedal Board BCB-60」は、内蔵されたパットを使って固定できるようになっているなど、エフェクターが使いやすい工夫がたくさんあります。
他にも、BOSSのチューナーがぴったり入る収納スペースや、電源供給のパワーサプライも搭載しているのです。
ギタリストのあらゆる要望に応えた、使い勝手の良いエフェクターボードと言えるでしょう。
アルモア PS-2C
「アルモア PS-2C」のハードケースは非常に頑丈なハードケースとして有名で、多くのプロミュージシャンやエンジニアが使っています。
FRP(繊維強化プラスチック)を使っているため外部からの衝撃に強く、内部のスポンジはエフェクターをしっかりと包み込んでくれるのです。
エフェクターを置く面はテープが付きやすいレザーでできており、使い心地も良好。
ライブで長距離の移動が多い人でも、このエフェクターボードなら安心して運搬できますよ。
エフェクターボード(ソフトケースおすすめ)
耐久性に優れたハードケースに対し、ソフトケースは軽さや便利さが魅力です。
あまり長距離の移動をしない人や重たい荷物を持って移動するのが嫌な人は、無理にハードケースを選ばずにソフトケースを買うのがおすすめです。
軽くて運びやすく、ポケットや小物ケースがついた便利なソフトケースを5つ選んだので、何を買えば良いか迷っている人はこの中から検討してみてください。
MUSIC WORKS エフェクター・ボード&ケース ・バッグンボード EBB2-S/BK
「エフェクター・ボード&ケース ・バッグンボード EBB2-S/BK」は、エフェクターボードが付属したソフトケースなので、ハードケースのように取り出してすぐエフェクターをセッティングすることが可能です。
スーツケースの持ち手に通して使える便利なサポーターや、縦方向に持ち替えられる取っ手があり、さまざまな場所や持ち方に対応できます。
ファスナーテープも付属しており、エフェクターを固定できるのも魅力です。
GATOR エフェクターケース Guitar Pedal Totes Series ペダルボード&キャリーバッグ
「エフェクターケース Guitar Pedal Totes Series ペダルボード&キャリーバッグ」は、エフェクターを固定できるボードと持ち運びできるペダルボード用ケースが一体となっています。
そのため、ケースからボードを取り出すことで、すぐにエフェクターをセッティングできるようになっているのです。
ボードは床に置いた時に斜めになるので踏みやすく、重量も軽いので使い勝手が良いのが魅力です。
キャリーバッグもしっかりとしているので、耐久性も問題ありません。
GATOR ゲーター エフェクターケース Guitar Pedal Totes Series ペダルボード&キャリーバッグ GPT-BLACK 【...
Donner ギターエフェクターケース ペダルボード
「Donner ギターエフェクターケース ペダルボード」は、ペダルボードが入ったエフェクターケースで、大容量かつ軽量なのが魅力です。
ボードはそのまま使えるので、セッティング時間も短縮できます。
ボードにはベルクロがついており、ケース内でエフェクターが動かないように固定できるのもポイントです。
価格は4000円台とお手ごろなので、エフェクターをたくさん使うけど、高くて重いエフェクターボードは嫌という人におすすめですよ。
Diago ペダルボード&ソフトケース Sprinter
「Diago ペダルボード&ソフトケース Sprinter」は、キャリーケースの中にボード本体のみがついており、ソフトタイプの本体ケースにショルダーストラップが付属してるシンプルなセットです。
標準サイズのエフェクターなら4つ、コンパクトタイプなら6つほど組込めます。
さまざまな機能や特徴を持っている他の製品と比べて非常にシンプルなので、必要最低限のものだけを揃えたい人におすすめです。
Palmer PEDALBAY 40
アルミでできたすのこ状のエフェクターボードがセットになった「Palmer PEDALBAY 40」は、ケースにポケットが付いていて使い勝手の良い商品です。
ボードには面ファスナーが貼られており、エフェクターの裏にテープを貼れば簡単に配置可能です。
ねじを回すことでボードの角度を調整できるので、自分好みの角度で快適に演奏できるのも便利なポイントと言えるでしょう。
サイズ展開もいくつかあるので、エフェクターの数やボードの組み方によって好きなサイズを選んでくださいね。
エフェクターボードはアーティストの個性のかたまり!自分だけのこだわりのボードを作ってみよう
エフェクターにはギタリストの個性が出ますが、エフェクターボードにもプレイヤーの個性が出ます。
エフェクターボードは単純にエフェクターを運ぶだけのものではありません。
耐久性や重量はもちろん、さまざまなデザインや機能を持った製品が存在します。
今回紹介したことを参考にしながら自分に合ったエフェクターボードを選び、自分のこだわりを詰め込んだエフェクターボードにしてみてくださいね。
この記事のまとめ!
- エフェクターボードはエフェクターを保護するだけでなく、セッティングの時短や音質の改善にも繋がる
- 耐久性があるが重いハードケースと、軽いが耐久性が劣るソフトケースの2種類がある
- 安すぎる製品はそのぶん耐久性が劣るので、避けたほうが良い
- エフェクターボードを固定する留め具に注意しよう
- 耐久性と重量のバランスを考え、余裕のある大きさのものを選ぼう