ギターはピッキングの細かい動きが難しくて挫折してしまう初心者は多いです。
そんなピック演奏にはいくつかの種類があり、その中に「オルタネイトピッキング」という演奏方法があります。
この演奏方法を習得することで、楽に演奏をすることができますよ。

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オルタネイトピッキングとは?
ピッキングは右手を動かす向きや、弦を弾くか弾かないかによっても呼び方が違います。
また、様々な種類の奏法を習得することで、無駄な力が入らなくなり表現力の幅も広がりますよ。
以下ではピッキングの種類について紹介します。
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ダウンピッキング
ダウンピッキングとは右手を振り下ろして弦を弾く奏法のことであり、ダウンストロークともいわれている基本の動きです。
音の粒がそろいやすく、テンポが遅い曲であればダウンピッキングのみでも弾くことができます。
アップピッキング
ダウンピッキングとは反対に、右手を下から上に動かして弦を弾く奏法をアップピッキングといいます。
アップストロークともいい、ほとんどの場合ダウンピッキングと組み合わせて使います。
オルタネイトピッキング
オルタネイトピッキングとはアップ・ダウンを交互に繰り返すピッキングであり、これを習得すればテンポの速い曲でも無理なく演奏をすることができるようになります。
基本的にはダウンピッキングから弾き始めますが、アップピッキングが苦手な人は、アップから入るオルタネイトピッキングを練習すると、手首の動きの習得に効果的ですよ。
空ピッキング
空ピッキングとは、わざと弦に触れずにピックを空振りする動きのことです。
8ビートに1拍だけ休符がある時などに取り入れることでリズムキープがしやすくなり、難しいフレーズにも対応できるようになります。
基本の動きなので、初心者は早い段階で体に覚え込ませておくといいでしょう。
オルタネイトピッキングの必要性
オルタネイトピッキングはギタリストにとって必須のテクニックです。
左手は弦を抑えたり弦移動があったりするため、重視されやすいですが、右手も同じくらい重要な役割を持っているのです。
次にオルタネイトピッキングの必要性について紹介します。
最小限の力で弾ける
オルタネイトピッキングを使えば、最小限の力で演奏することができます。
ダウンピッキングのみで演奏しようとすると、動きが多くなってしまいます。
音色やニュアンスが微妙に違うため、あえて全てをダウンピッキングやアップピッキングで弾く上級者もいますが、初心者はまず最小限の力で弾けるように練習することが大切です。
後からの矯正が難しい
右手のピッキングは体でリズムを覚えるため、癖がついてしまった後では、動きを矯正するのが難しくなってしまいます。
そのため、初心者のうちから正しいフォームで練習することが大切です。
難易度が高いリズムにも対応できる
オルタネイトピッキングを使うと、複雑なリズムにも対応しやすくなり、休符の混ざったリズムでも、空ピッキングを組み合わせることで右手の動きは一定になります。
右手でテンポをキープすることができれば、自然とリズムも安定しますよ。
使い分けられるのがベスト
オルタネイトピッキングの習得は必須ですが、使い分けられるのがベストです。
ダウンピッキングは低音から始まるため、パワフルで迫力のある音になり、特にメタルなどの力強いテンポを刻む曲に使用されます。
オルタネイトピッキングのきらびやかな音と組み合わせることで、表現力を身につけることができるでしょう。
オルタネイトピッキングの練習のコツ
オルタネイトピッキングはダウン・アップの両方を使うことでリズムがぶれたり、音量がバラバラになってしまうこともあるため、初心者が最初につまずくポイントとして知られています。
ここからは、オルタネイトピッキング習得に効果的な練習方法について紹介します。
まずは右手だけで練習する
初めから左手でコードを押さえながら練習すると、混乱してしまうため、まずは右手だけで練習することをおすすめします。
ダウン・アップをひたすら繰り返しながら、右手の動きをしっかりと体に叩き込みましょう。
メトロノームを使う
右手はリズムが重要なので、練習の時はメトロノームを使用しましょう。
一定のテンポで右手を動かし続けることで、リズムが安定するようになりますよ。
市販のメトロノームやスマートフォンアプリのメトロノームを使い、初めはゆっくめのBPM80程度に設定し、遅いテンポから始めてみましょう。
人差し指で弾くイメージを持つ
初心者はアップピッキングに難しさを感じることが多いでしょう。
アップピッキングのコツは「人差し指で弾くイメージを持つ」ことです。
ダウンピッキングでは力を入れるのが親指側なのに対し、アップピッキングは人差し指側に力が必要になります。
アップピッキングが上手くいかない場合は、人差し指の位置や力の入れ具合に注意して練習してみましょう。
弦移動のピッキング
右手の練習で最も難しいのは弦移動のピッキングです。
6弦をダウン、5弦をアップで弾く場合は、2本の弦の外側をピッキングすることになるので「アウトサイド・ピッキング」、弦の内側を弾くことを「インサイド・ピッキング」といいます。
このふたつを習得すれば難しいフレーズにも対応することができるので、ピックの軌道を頭で理解しながら繰り返し練習しましょう。
同じ音量をキープする
アップ・ダウンそれぞれのピッキングで音量がばらばらだと、粒の揃っていない聴きづらい演奏になってしまうため、右手の振り幅や力の入り具合などに注意して音量をキープしましょう。
左手でミュートをする「ブラッシング」という奏法を使って、しっかりと右手を大きく等間隔に動かしながら、音量を揃える練習をしましょう。
ピッキングが引っかかる原因は?
オルタネイトピッキングはピックが引っかかってしまうため、スムーズに弦を弾くことができず歯切れの悪い音になってしまう、という悩みを持っている人は多いでしょう。
最後にピッキングが引っかかる原因を紹介します。
ピックが深すぎる
ピッキングをする時にピックの先端部分を弦に深く入れすぎると、弦に引っかかりやすくなってしまい、上手く弾くことができません。
使用しているピックにもよりますが、右手が引っかかってしまう場合はピックの先端とボディの距離を確認してみましょう。
深さには個人差があるので、自分が弾きやすい位置を探してみてください。
ピックの角度が悪い
ピッキングが引っかかる原因として、ピックの角度が悪いということがあげられます。
オルタネイトピッキングはダウン・アップを連続して行うため、角度をつけすぎると切り替わりの時に無駄な力が加わってしまうのです。
そのため、ピックは弦に対して水平な角度で触れているのが理想的といわれています。
力みすぎている
ピックを持つ手が力みすぎていると、弦との摩擦が大きくなり、音量や音の粒が揃いづらくなってしまいます。
そのため、手首や指をリラックスさせ、柔軟な動きができるように練習を繰り返しましょう。
オルタネイトピッキングができるとリズムが安定し表現の幅が広がる!初めは一音一音ゆっくり練習しよう
オルタネイトピッキングはギターを弾く時にとても重要なテクニックです。
習得することでリズムも安定し、表現の幅も広がりますよ。
初心者はまずメトロノームなどを使って右手だけで練習をし、しっかりとリズムをキープできるように、ゆっくりと練習するのがおすすめです。
力まず柔軟なオルタネイトピッキングと、力強いダウンピッキングを駆使して、幅広いジャンルに対応できるギタリストを目指しましょう。
この記事のまとめ!
- ピッキングにはダウンピッキング・アップピッキング・オルタネイトピッキング・空ピッキングがある
- オルタネイトピッキングは速いテンポや複雑なリズムにも対応できる
- まずは右手だけで練習して一定のテンポ・音量で弾けるようになろう
- ピッキングが引っかかる原因はピックの深さ・角度・力の入り具合などがある