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編曲と作曲の違いって何?編曲の方法や必要な機材を紹介! 2024年3月

2020年1月16日 #PR

編曲 作曲 違い

自分でオリジナルの曲を制作する際に欠かせないのが「編曲」です。

しかし、編曲と作曲の違いがわからないという人は多いのではないでしょうか?

この記事では、編曲と作曲の違いや、楽曲を上手にアレンジするテクニックを紹介します。

Live編集部
これから編曲のスキルを身に付けたい人は要チェックです! 

ココがおすすめ

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編曲アレンジ必要機材

編曲のコツ

編曲と作曲の違い

作曲は「メロディを作ること」で、編曲は「メロディに合わせた部分を作ること」です。

作曲で音楽の中核になる目立つ部分を制作し、編曲によって曲の雰囲気や印象を大きく左右させます。

どちらもメロディに関わることですが、それぞれに求められる能力にはしっかりとした違いがあります。

ここでは、編曲と作曲の違いについて説明していきましょう。

作曲とは

作曲はメロディを作ることです。リスナーの耳に残るメロディを作ることが求められるため、音楽的センスが必要になります。

作曲で作るのは「ボーカルが歌うメロディ」と考えましょう。

オリジナル曲を鼻歌で歌っただけでも、作曲をしたことになります。

しかし、多くの場合は、メロディにコード進行を加えたものを「作曲した曲」といいます。

作曲家の仕事

作曲家の仕事には、人々の心をつかむキャッチーなメロディを作る能力が必要不可欠です。

しかし、この能力は、音楽系専門学校や音楽大学の作曲学科などで学べば身に付くというものではありません。

作曲家たちに求められるのは、良質なメロディに触れて、それをアウトプットできる力があるかどうかです。

また、いいメロディを生み出すセンスとともに、歌詞を理解する能力も必要になります。

編曲とは

編曲とは、与えられたメロディにアプローチして楽曲を構成することです。

編曲次第で曲の印象が大きく変わるので、さまざまな音楽ジャンルの知識が必要になります。

演奏に加える楽器や、作曲したメロディーに合った裏メロディも考える必要があるので、センスも求められます。

作曲者や作詞家ほど目立ちませんが、楽曲作りにおいて編曲作業はとても重要なのです。

編曲家の仕事

編曲家は「アレンジャー」とも呼ばれ、その名の通り曲にアレンジを加えていく仕事のことです。

メロディに合わせて「この楽器を使おう」「このフレーズにはアレンジを加えよう」「裏にこのリズムをいれよう」というように、専門家レベルのスキルが必要になります。

ある程度の法則性も必要になるため、特にオーケストラアレンジは非常に高度な技術が求められます。

編曲家に必要なスキル

編曲家には様々なジャンルの音楽を理解し、テンポやキーを調節しながら曲調を決める力が必要になります。

適切なハーモニーをつけて、それを理論的に説明できるようになると、さらに編曲家としての信頼度が上がりますよ。

また、楽器編成を考える必要もあります。様々な楽器の奏法や音色の知識を持ち、なおかつ楽器演奏もできるといいでしょう。

パソコンでアンサンブルを組み立てることもあるので、パソコンが使えると便利ですよ。

サウンドクリエイターとの違い

サウンドクリエイターとは、主にゲームの音楽や、CMのBGM、ボーカルが入らない楽曲などを手掛ける仕事のことです。

編曲者とは若干異なりますが、サウンドクリエイターも作詞がないイントロ部分のメロディを作る必要があるので、求められるスキルに共通する部分は多いです。

今後はサウンドクリエイターと編曲者、両方のスキルをもった人材が音楽作品作りに求められるようになるでしょう。

編曲をする方法

編曲やり方

編曲は高度な音楽知識や経験が求められるので「自分には難しいかも」と感じる人が多いかもしれません。

しかし、ポイントを押さえることで、スムーズにアレンジを加えることができるようになりますよ。

ここでは、初心者でも編曲でオリジナル曲を1つの楽曲として完成させるためのポイントを紹介します。

楽曲制作の参考にしてみてくださいね。

曲のイメージを考える

編曲を始める前に、作りたい曲のイメージを決めておきましょう。

ジャンルによっては、使用する楽器やリズムなどの法則性がある程度決まっている場合もありますが、ジャズやロック、ポップなど、正確にイメージすることで編曲作業がスムーズにできるようになりますよ。

また「優しい曲調で」「激しいイメージで」など、作曲者やプロデューサーから指示されることもあるでしょう。

話し合いながらイメージをふくらませましょう。

テンポや調を決める

曲のイメージがつかめたら、テンポやキーなどの曲調をリズムに合わせて決めます。

リズムの法則性が決められていないジャンルの場合は、自分で好きなように決めましょう。

テンポや曲調などのリズムをつける作業は、後々ベースラインのつけやすさにも影響します。

このリズムさえ上手くできれば、その後の編曲作業がとても楽になりますよ。

ハーモニーを考える

ハーモニーは、縦に詰む音の組み合わせのことです。

和音などで楽曲に厚みを出す作業であり、編曲作業の中で一番楽しいと感じる人が多いといえます。

ハーモニーは入れる場所によって、曲の印象が大きく変わります。

「おとなしい印象」「思いっきり盛り上げるポイント」など、意識して和音を使うようにしましょう。

細かいリズムを刻んだり、伸ばす音を多く入れたりして、どのように印象が変わるのかを色々と試してみるとコツが掴めるはずですよ。

使う楽器を決める

使う楽器はジャンルによって決められていることもありますが、基本的に編曲者が決めます。

楽器のアンサンブルを組み立てるところが、編曲者の腕の見せ所になるでしょう。

また、ピアノやベース、ドラムなどの楽器に、どのように弾いてもらうのか指示を出す必要もあります。

自分で音を組み立てることもできますが、演奏家に弾いてもらう場合は基本的に編曲者が楽譜を用意するのです。

ベースラインをつける

ベースラインは対旋律とも呼ばれ、メロディに対して作られた、もう一つのメロディラインのことです。

メインのメロディを邪魔しないようにベースラインをつけることで、楽曲にまとまりを出すことができますよ。

現在は、コード進行をもとに作る自由対位法が主流です。

この技術を習得することでベースラインがうまくつけられるようになり、編曲のレベルアップにもつながりますよ。

編曲に必要な機材

編曲必要機材

編曲作業には機材が必要になります。

多くのメーカーからたくさんの機材が発売されているため、初心者はどれがいいかわからず、迷ってしまうかもしれません。

そのため、初心者は手頃な価格のスターターセットなどを使ってみるのもいいでしょう。

ここでは、編曲に必要な機材を紹介します。

パソコン

まず最初にパソコンを準備しましょう。ハイスペックなデスクトップは、パソコン性能をフルに使って自宅で音楽制作をしたい人におすすめです。

デスクトップは置き場所が必要なので、ノートパソコンの方がいいという人もいるかもしれませんが、ノートパソコンはデスクトップより性能が劣り、外部のパーツを拡張して使えないこともあるので注意してください。

また、ソフトによってはWindowsのみ対応、Macのみ対応と限定されている場合もあります。

ソフトにこだわりたいのであれば、使いたいソフトが対応しているメーカーのパソコンを選ぶようにしましょう。

DAWソフト

DAWソフトとは、演奏をレコーディングしたり、ミックス、マスタリング、エフェクターなど音楽制作を始めから終わりまで完成させることができるソフトウェアです。

この機材は編曲する上で絶対に欠かせません。

ソフトによって特徴が異なりますが、D機能はそれほど変わりません。

特に初心者の場合は、好きなアーティストが使っているものや、自分の直感で選んでみても大丈夫でしょう。

オーディオインターフェイス

パソコンに接続し、ギターやベース、ボーカルなどの楽器をつないで録音作業する際に使うのがオーディオインターフェイスです。

機種によって性能や、対応しているパソコンが異なります。

購入する前に、検討しているオーディオインターフェイスが自分のパソコンに対応しているか調べてから購入しましょう。

モニターヘッドホン

モニターヘッドホンには密閉型と開放型がありますが、レコーディングする場合は密閉型の方が音が漏れません。

モニターヘッドホンは普通のヘッドホンとは違い、音を鑑賞するのではなく、演奏の「アラ」や「傷」を素のままチェックするために使います。

音の乱れに気付くための重要な機材なので、原音に忠実に、できる限りクリアな音で聴けるヘッドホンを用意しましょう。

編曲のコツ

編曲コツ

「必要な機材を揃えて、編曲の大まかな流れも理解できたけど、なかなか作業がはかどらない」という人もいるのではないでしょうか?

編曲でリズムやハーモニー、ベースラインなどを考えることは、プロでも一生悩み続ける課題なのです。

初心者にとって難しいことが多いですが、コツをつかんで根気よく挑戦してみてください。

ここでは、編曲のコツについて紹介します。

サンプリング素材を使う

最近は音楽出版社からもサンプリング素材が販売・配布されています。

しかし、中にはサンプリング素材を使うことに抵抗がある人もいるでしょう。

サンプリング素材はプロでも利用しているので「パクっている」「オリジナリティがない」ということではありません。

簡単にいいサウンドを仕上げることができるので、ぜひ取り入れてみてください。

ただし、著作者の許可を得たサンプリング素材以外は、著作権違反になることもあるので要注意です。

トラブルを避けるために、出版社から発売されているものや、著作権者の許可が確認できたものだけを利用しましょう。

帯域を意識する

編曲は帯域を意識することが非常に重要になります。

例えば、同じ「ド」の音を出しても、オクターブが違う「ド」を重ねると音に厚みが出ます。

また、ギターソロを目立たせたい場合は、ギターフレーズの帯域に他の楽器を入れないようにするという工夫もあります。

帯域をコントロールすることで歌を邪魔せず、目的に応じたサウンドを自由自在に生み出すことができるようになるでしょう。

楽器の出入りのタイミングにこだわる

編曲の盛り上がる部分に楽器を急に足してしまうと、曲から浮いてしまうことがあります。

静けさを出したいときも同じで、和音を急に減らすと違和感が出てしまうかもしれません。

楽器の出入りはタイミングにこだわりましょう。

出だしはフィルインで自然に足し、演奏を止めたいときはフェードアウトすることで楽曲をきれいにまとめることができますよ。

後から楽器を増やさない

後から楽器を増やさないことも編集のコツです。構想になかった楽器を次々に追加してしまうと、演奏のまとまりがなくなる原因になります。

まずは、一番盛り上がる部分に使いたい楽器を書き出しましょう。それ以外の部分に使う楽器は、引き算方式で楽器や音数を減らすことでスムーズに編曲できるようになりますよ。

編曲は手順がわかれば難しくない!どんな曲にしたいのか最初にイメージをしておくのがポイント

音楽理論を基にした知識や経験が必要な編曲ですが、手順やコツを掴むことで初心者でもかっこいい曲に仕上げることができますよ。

まず曲のイメージを決めることが重要です。作詞家からの指示や、バンドメンバーなどと話し合いながらイメージを固めていきましょう。

始めは難しいこともあるかもしれませんが、和音やエフェクト、楽器の音を組み合わせていくうちにスキルアップできるはずですよ。

あなたのセンスが光る曲を編曲で仕上げてみてくださいね。

この記事のまとめ!

  • 作曲したメロディにアプローチする編曲は、楽曲を作る上で非常に重要な役割を持つ
  • 編曲家には幅広い音楽知識や経験、センスが必要不可欠
  • 編曲は、まず曲のイメージを考えてテンポやハーモニー、使う楽器などを決定する
  • ハイスペックなパソコンやモニターヘッドホンは、編曲の強い味方になる
  • サンプリング素材を利用したり、帯域を意識したり、コツを押さえることで初心者でもスムーズに編曲できるようになる
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