ドラムで基本的なフレーズが叩けるようになったら、練習曲の演奏を始めるのがおすすめです。
ただし、自分に合っていない曲を選んでしまうと難しくて挫折したり、間違ったフォームを覚えたりしてしまう可能性があるので注意しましょう。
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この記事のもくじ
ドラム練習曲の選び方は?
ドラムの練習は、まずは簡単でシンプルなフレーズ、リズムから始めて段階的に挑戦するのが一般的です。
練習曲も同じで、ドラム初心者であれば叩きやすく簡単な曲から挑戦していきましょう。
1曲でもきちんと叩けるようになると自信がつき、ドラムを叩くことがもっと楽しくなりますよ。
まずは、ドラムの練習曲を選ぶときのポイントを紹介します。
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テンポが速すぎない
初心者がドラムの練習曲を選ぶときには、曲のテンポが速すぎないかチェックするようにしましょう。
たとえ8ビートのシンプルなフレーズでも、速ければ難易度は高くなり、1曲を通して叩けるようになるまで時間がかかります。
また、テンポに追いつこうとして変な力が入って悪いフォームになる危険性もあるため、基礎が固まるまでは遅いテンポ~ミドルテンポの曲がおすすめです。
同じフレーズが多い
いくつものリズムパターンが登場する曲は、比較的難易度が高めなのでドラム初心者には不向きです。
また、フレーズを覚えることに時間がかかってしまうため、いつまでも1曲通して叩けないなんて事態にもなりかねません。
練習曲を選ぶときには、同じフレーズが多く、数パターンのリズムとフィルを覚えるだけで叩けるようなシンプルな曲を選ぶようにしましょう。
単純なリズム
J-POPや邦ロック、アニメ曲などでも、複雑なリズムで演奏されている楽曲がたくさんあります。
中にはフレーズが複雑な曲や、途中で3/4拍子や6/8拍子などにリズムが変わる曲、不規則なリズムを含む曲などもあるため、ドラム初心者とっては難易度が高いです。
最近では、ドラム演奏の動画をアップロードしている人も多いので、練習をはじめる前にリズムが複雑でないかチェックしておきましょう。
バンドの初期の曲
バンドが初期に作成した曲は難易度が低くドラム初心者でも叩きやすい曲が多いので、練習曲にピッタリです。
今は難しい曲を披露しているバンドでも、デビュー当時はシンプルな曲を演奏している場合もあるので探してみましょう。
また、初期の楽曲を叩けるようになったら、その曲より少しだけ新しい曲に挑戦するという練習も効果的です。
着実にスキルアップしたい人は試してみてくださいね。
好きなバンドの曲
練習曲といえども、自分が好きではない曲ばかりだと練習のモチベーションが下がってしまいます。
楽しみながら練習を続けることが重要なので、練習曲を選ぶときにも好きなアーティストの曲から選ぶようにしましょう。
シンガーソングライターや、ドラムがメンバー内にいないアーティストの曲では、スタジオミュージシャン(アーティストをサポートする演奏の専門家)が複雑なフレーズを叩いているケースも多いので、できるだけバンドの曲を選ぶのがポイントです。
アニメ・ボカロ曲は練習には向かない
アニメ・ボカロ曲では、ドラムパートが打ち込みで収録されているケースがほとんどです。
打ち込みのドラムはパソコンなどで入力されており、人が叩くことを想定していないフレーズやドラムの基本から離れたたフレーズが登場するため、ほとんどの場合初心者の練習には向いていません。
また、最近のアニメ曲はスタジオミュージシャンが難しいフレーズを叩いていることも多いため、難易度も少し高めです。
初心者向けJ-POPドラム練習曲
J-POPには複雑なフレーズで叩かれている曲も多く、ドラム初心者が練習曲を選ぶ場合には注意が必要です。
特に、ソロアーティストの曲は難易度が高いものが多いですが、中には初心者でも挑戦しやすい簡単な曲もありますよ。
初心者向けのJ‐POPでドラム練習をしてみたい方は、ぜひ参考にしてください。
マリーゴールド / あいみょん
あいみょんの人気曲「マリーゴールド」は、ミドルテンポで叩きやすく、ドラム初心者の練習曲におすすめです。
構成もシンプルで、基本的に8ビートのフレーズが中心です。
また間奏部分には、フロアタムの練習にも役立つフレーズが登場するので初心者の練習にとても適しています。
上達のポイントは「Aメロで登場する、ハイハットを開く(オープンハイハット)フレーズをタイトに演奏する」「盛り上がる個所と静かな個所は、音量に差をつける」の2つです。
この2つを意識するだけでも、メリハリのある演奏になりますよ。
恋 / 星野源
ドラマの主題歌に起用され話題となった星野源さんの「恋」もおすすめです。
全体的に演奏しやすいテンポで、リズムがシンプルな数種類のフレーズで構成されています。
イントロ部分は4ビート中心、Aメロとサビはタイトな8ビートで演奏されています。
Bメロでは半分の速さで演奏する「ハーフテンポ」で、2回目のAメロは16ビートで演奏されています。
1曲の中で数種類のビートのシンプルなフレーズが登場するので、色々なビートを叩きたい初心者におすすめです。
さよならエレジー / 菅田将暉
俳優としてだけでなく、歌手としても活躍する菅田将暉さんの曲「さよならエレジー 」は、ロックな雰囲気の8ビートを習得したい人にピッタリです。
シンプルな8ビートのフレーズで構成されており、Aメロ、Bメロ、サビのそれぞれでバスドラムを叩くタイミングが違うため、バスドラムの練習にも適しています。
全体的にハイハットをゆるく踏んだ状態で、勢いを大切に叩くのがポイントです。
サブリナ / 家入レオ
家入レオさんの「サブリナ 」は、ミドルテンポで8ビートが中心のドラム初心者でも叩きやすい曲です。
8ビートのフレーズも基礎的なフレーズで、フィルインも比較的簡単です。
タイトなリズムよりも勢いを重視して叩いたほうが良い曲なので、リズム感に不安がある人でも挑戦しやすいでしょう。
アイネクライネ / 米津玄師
米津玄師の「アイネクライネ 」は、ある程度基本的なフレーズを叩けるようになり、色々なフレーズに挑戦したい人におすすめの練習曲です。
奏法テクニックではドラムのフチを叩いて「カッ」という音を出す「クローズドリムショット」、小さい音でノリを出すために使われる「ゴーストノート」などが登場しています。
少し難易度は高いですがテンポは遅めなので、技術を向上させたい米津玄師さん好きの人は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
邦ロックのおすすめドラム練習曲
邦ロックには、ロックの基本的なフレーズを学べる曲がたくさんあります。
また最近では、ブラックミュージックやダンスミュージックのリズムを取り入れる邦ロックのドラマーも増えているため、色々なリズムを学びたい人にもおすすめです。
革命 / andymori
andymoriの「革命」は、1分半と短い曲ながらも8ビートの王道パターンやフィルが登場するおすすめの練習曲です。
曲中では「ハーフテンポ」になる部分もあるので、切り替わる部分はリズムが狂わないように、メトロノームを使って練習しましょう。
テンポは速いですが、シンプルなフレーズばかりで構成されているので、速い8ビートを体験したい人におすすめです。
Pretender / Official髭男dism
Official髭男dismの人気曲「Pretender」は、16ビートを学びたい人にピッタリの練習曲です。
テンポは遅めなので叩きやすく、色々な16ビートのフレーズを練習できます。
全体的に大きくゆったりとしたリズムなので勢いはあまりありませんが、Bメロ部分でキレのあるリズムを意識するだけでかっこよく叩けるようになりますよ。
ジターバグ / ELLEGARDEN
「ジターバグ」は、初心者でも叩きやすいELLEGARDENの初期の曲です。
アップテンポな8ビートの曲であり、ロックの王道フレーズがたくさん登場します。
サビの部分は、アクセントの位置を変化させる「シンコペーション」が多用されており、少し複雑になっています。
シンコペーションが難しいと感じるときは、ドラムと同じリズムで演奏しているベースやギターに注意して聴くと理解しやすくなりますよ。
DOLL / SCANDAL
SCANDALの曲の中でも叩きやすく、初心者ドラマー最初の練習曲としておすすめなのが「DOLL」です。
基本的な、ハイハットやフロアタムを使ったフレーズで構成されており、フィルもシンプルなので比較的簡単です。
また、他の楽器パートも簡単なので初心者バンドでも演奏しやすい曲です。
バンドメンバーと一緒に練習曲を探している人は、ぜひSCANDALの「DOLL」を選んでみてはいかがでしょうか。
オドループ / フレデリック
フレデリックの「オドループ 」は初心者ドラマーでも挑戦しやすく「4つ打ち」や「裏打ち」の練習に適しています。
「4つ打ち」とは、バスドラムをドンドンと4分音符で刻む奏法を指し、「裏打ち」はリズムのウラ(4拍子を考えたときの8分音符2個目)でハイハットを開き「ツッ・チー」と軽快な音を出す奏法を指します。
どちらもダンスミュージックがルーツの奏法で、最近のバンドではよく使われています。
簡単で挑戦しやすい曲なので、リズミカルな曲でドラムを練習したい人におすすめです。
比較的簡単なボカロ・アニメ曲
前にも書いたように、ボカロ・アニメ曲は打ち込みで録音されていて難易度が高く、初心者には不向きな曲も多いですが、練習曲にピッタリの曲ももちろんあります。
ボカロやアニメが好きな方向けに、ロックやポップスの王道フレーズが学べる比較的簡単なボカロ・アニメ曲を紹介します。
ふわふわ時間 / 桜高軽音部
高校の軽音部が舞台のアニメ「けいおん!」に登場する「ふわふわ時間」は、劇中歌の中でもシンプルで練習曲にピッタリです。
オープニングやエンディングの曲は難易度が高いですが「ふわふわ時間」は定番の8ビートや王道のロックなフレーズが中心なので、初心者でも充分挑戦できます。
また、他の楽器とシンクロしで演奏をする「キメ」や、バンド全体の音を同時に止める「ブレイク」も登場するので、バンド演奏の基本をおさえたい人におすすめです。
君の知らない物語 / supercell
アニメ「化物語」のエンディングテーマとして人気のあるsupercellの「君の知らない物語 」は、定番の8ビートフレーズから16ビートの「裏打ち」、「4つ打ち」まで幅広く練習できる曲です。
いくつかのリズムパターンが登場するため少し複雑に感じるかもしれませんが、演奏しやすいテンポで、定番フレーズが多いので初心者でも挑戦しやすくなっています。
裏打ち部分はタイトなリズムで、Bメロはハイハットの開閉をしっかり行うことがポイントです。
色々なリズムに挑戦したい人は、ぜひ練習曲に選んでみてくださいね。
Butter-Fly / 和田光司
「デジモンアドベンチャー」のオープニング曲として有名な「Butter-Fly」も、ドラム初心者におすすめの練習曲です。
8ビートが基本の楽曲で、サビではライドシンバルを使ったフレーズが登場します。
ハーフテンポになる部分もあるので、リズムがずれないように曲を聴き込んだり、練習パッドとメトロノームを使った練習をしたりする必要があるので、リズムを感覚的の向上にも役立つでしょう。
敗北の少年 / kemu feat. GUMI
「敗北の少年」は、アニメ・ボカロ曲定番の展開や、ドラムのフレーズを練習できる有名ボカロ曲です。
テンポが速いだけでなく、イントロでは「裏打ち」Bメロでは「ハーフテンポ」と色々なテンポが登場します。
不慣れなうちは難しいと感じるかもしれませんが、フレーズは簡単なものばかりなので、メトロノームを使ってゆっくりなテンポから練習するのがおすすめです。
サマータイムレコード / じん feat. IA
「サマータイムレコード」は、疾走感あふれる爽やかなギターとドラムが特徴的な曲です。
テンポは少し速めですが、ロックでよく使用されるフレーズがたくさん登場するので「サマータイム」好きは挑戦してみましょう。
Aメロでは少し音量をおさえて、盛り上がる部分と歌をサポートする部分の違いを意識するとメリハリのあるイカした演奏になりますよ。
モザイクロール / DECO*27 feat. GUMI
「モザイクロール」は、ロックなギターが印象的なミドルテンポの曲です。
16分音符の細かいパターンが登場する曲で、イントロやAメロではスネアの細かい演奏があり、サビにはバスドラムが16分を刻んでいます。
タイトなリズムで演奏する部分と、勢いを大切に演奏する部分があるので、切り替えやバランスを意識するだけでかっこよく叩けますよ。
ドラム練習曲にはテンポが遅くリズムが単純なものを選ぼう!邦ロックの初期の楽曲は簡単なものが多いのでおすすめ
初心者がドラムの練習曲を選ぶときには、テンポが遅く、リズムやフレーズがシンプルな曲を選びましょう。
特に、邦ロックバンドの初期の楽曲は、シンプルで定番のドラムのフレーズを学びやすいのでおすすめです。
楽譜やバンドスコアも入手しやすいので、バンド音楽が好きな人は挑戦してみましょう。
他のジャンルでも簡単な曲はあるので、練習曲選びに迷ったときはこの記事やドラム経験者の意見を参考に、自分に合った練習曲を探してくださいね。
この記事のまとめ!
- J-POPは難しい曲が多いが、中には初心者ドラマーでも叩きやすい曲もある
- 邦ロックは練習にピッタリな曲が多く、色々なリズムの練習もできる
- ボカロ・アニメ曲にも叩きやすい曲はあり、ロックやポップスの定番フレーズが練習できる
- ドラムの練習曲には、テンポが遅くリズムが単純な曲がおすすめ