自宅での練習やストリートライブで使える、本格的なドラムセットが欲しいけど、どのモデルを選べば良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか?
アコースティックドラムは音量が大きく、設置するスペースも必要になるため、環境に合ったドラムセットを選ぶ必要があります。
ココがおすすめ
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この記事のもくじ
ドラムセットの選び方
ドラムセットの選び方にはいくつかのポイントがあります。
見た目やメーカーの好みだけで購入してしまうと、機材が足りなかったり、快適に叩けないなどのトラブルが発生してしまうことも多いです。
製品ごとにサウンドの個性やセット内容、コンセプトなどが違うので、購入前に細かい部分も確認しておきましょう。
選び方の重要なポイントを紹介するので、ドラムセット選びの参考にしてみてくださいね。
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ドラムの種類で選ぶ
ドラムセットにはスタジオに置いてあるような本格的なモデル、携帯性に優れ、少ないスペースで設置できるモデルなど色々な種類が販売されています。
また、自宅練習や打ち込みの際に役立つ電子ドラムもあるので、防音環境やドラムを置くスペース、持ち運びの有無を考えて選びましょう。
防音設備や設置スペースがある人には本格的なドラムセット、ストリートでの演奏を考えている人は携帯性を重視したドラムセット、費用やスペースを節約したい人は小さめのドラムセットがおすすめです。
セット内容で選ぶ
セット内容はモデルや商品ごとに違っているので、購入前に必ず確認しておきましょう。
シンバルやスタンド、キックペダルなどのハードウェア類が付いていない製品や必要な機材が揃ったセット、スティックやケースなどの小物が付属するセットまでさまざまです。
購入後に足りない機材が出てきたり、不要な機材が出てしまうこともあるので、購入前にセット内容や自分の手持ちの機材を確認しておきましょう。
材質で選ぶ
アコースティックドラムは、木材の材質によっても音が変化します。
特にシェルと呼ばれるドラムの胴体部分の材質は、サウンドに大きな影響を与えます。
- 抜けが良く音の反応に優れたメイプル
- パワフルなサウンドのオーク
- バランスが良く低音もしっかりと出るバーチ
- リーズナブルな価格でバランスの良い音のポプラ
などが一般的です。
また、TAMAの製品で知名度を上げたブビンガ、アルミやスチールなどの金属といったユニークな素材もあるので、演奏スタイルや好みの音を探しながら選んでみましょう。
設置場所に合わせて選ぶ
アコースティックドラムを設置するには広いスペースが必要になるため、購入前に設置場所の広さを把握しておきましょう。
スタジオやライブハウスに置かれているドラムセットで約3畳(2.2メートル四方)、小さめのドラムセットで約2畳(1.8メートル四方)ほどのスペースが必要です。
持ち運びに便利なタイプでも2畳前後のスペースが必要になるので、防音室や部屋の広さを考えながら選んでみてくださいね。
音の高さで選ぶ
音の高さもドラムセットを選ぶ時の重要なポイントです。
チューニングでも音の高さは変えられますが、最終的な音の高さは口径(直径の長さ)によって決まります。
口径が大きいほど低い音、小さいほど高い音になるため、音の好みやバンドでの音抜け、演奏するジャンルを考えながら選びましょう。
バスドラムは22インチ、スネアドラムは14インチが定番の口径です。
タムは10インチと12インチの組み合わせや、12インチと13インチの組み合わせが多く、フロアタムは14~16インチのものがよく使われています。
ドラムセットの人気メーカー
ドラムセットやドラム関連の製品を選ぶ時は、人気のメーカーを知っておくと自分好みの商品を探しやすくなります。
メーカーごとに使っている素材や構造、サウンドの傾向などが異なるので、好きなサウンドや憧れのアーティストの使用メーカーを参考にしながら選ぶのがおすすめですよ。
世界的にも評価が高く、幅広い価格帯のドラムを製造する日本の人気メーカーを4つ紹介します。
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YAMAHA(ヤマハ)
使いやすく、ジャンルを問わず使用できるドラムセットを製造し、世界中のドラマーに支持されているメーカーが「YAMAHA(ヤマハ)」です。
バランスが良くパワフルな音のバーチ材を使ったドラムが主力製品で、ロックドラマーだけでなくジャズ・フュージョン、ブラックミュージック系のドラマーにも人気があります。
ドラムセットの品揃えも豊富で、コスパに優れたドラムからハイエンドモデルまで幅広い価格の商品があります。
また、キックペダルやスタンド、電子ドラム、ケースなどの関連製品のラインアップも豊富です。
Pearl(パール)
「Pearl(パール)」は、打楽器やフルートを製造する日本の楽器メーカーです。
設立は1946年と長い歴史のあるメーカーで、世界中のドラマーから高い評価を受けています。
ドラムセットはリーズナブルな製品、ハイエンドモデル、携帯性に優れたモデルなど色々な製品があり、スタンドやキックペダルなどのハードウェア類の品揃えも豊富です。
シェルの素材にこだわりのあるメーカーで、複数の木材を使用したコンポジットシェル、木材にカーボンやグラスファイバーを組み合わせたシェルを使った製品を発表しています。
Roland(ローランド)
シンセサイザーや電子ピアノ、音響機器で高い評価を受ける日本の電子楽器メーカーが「Roland(ローランド)」です。
電子ドラムを中心に展開するメーカーでコスパに優れたモデルから、多機能なハイエンドモデルまで色々なモデルを製造しています。
また、アコースティックドラムのような見た目の電子ドラムや、生ドラムに取り付け、音のバリエーションを増やすハイブリッドドラムなども発表。
電子ドラムや電子サウンドに興味がある人におすすめのメーカーです。
TAMA(タマ)
Ibanezギターで有名な星野楽器が手掛ける、ドラム専門のメーカーが「TAMA(タマ)」です。
YAMAHAやPearlと並び日本3大ドラムメーカーと称されているメーカーで、ブビンガやメイプル、ウォルナットなど色々な素材のドラムセットを製造しています。
省スペースに特化したCocktail-JAM、小型ドラムのClub-JAMシリーズなど、コンパクトなモデルも充実してます。
スネアドラムのサイズも充実しているので、ドラム選びにこだわりたい人におすすめのメーカーです。
おすすめのドラムセット5選
ドラムセットには色々な製品があるので、どれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
初心者はハードウェアが付属したセット、シンバルスタンドやドラムスタンドを持っている人にはシェルのみのセット、省スペースやセッティングの簡易性を重視する人にはコンパクトなドラムがピッタリです。
初心者〜中級者のドラマーや、ドラムを持ち運んでストリートやカフェなどで演奏したい人におすすめのドラムセットを紹介します。
Pearl / リズムトラベラー・ライト RT-5124N
「Pearl /リズムトラベラー・ライト RT-5124N」は、省スペース設計で携帯性に優れているドラムセットです。
浅い形状のバスドラム、小さめのタムとスネア、クラッシュシンバル、ハイハット、スタンド、キックペダルがセットになっています。
また、別売りで消音用のパッドや消音シンバルがセットになったサイレントパックも販売されています。
セッティングも簡単で音量も大きすぎないため、自宅練習用やストリートでの演奏におすすめです。
Pearl / ROADSHOW RS525SCW/C
ドラムセットと一緒に小物やハードウェア類も揃えたい人におすすめなのが「Pearl / ROADSHOW RS525SCW/C」です。
タムは10インチと12インチのツータム仕様、キックペダルは音量を稼ぎやすいダブルチェーンのモデルが付属しています。
バスドラムは22インチ、スネアは14インチ、フロアタムは16インチと定番のサイズを採用。
素材にはバランスの良いポプラが使われているので、はじめてドラムセットを購入する人にピッタリの商品です。
YAMAHA / RDP0F5 ヤマハ ライディーン
「YAMAHA / RDP0F5 ヤマハ ライディーン」は、初心者や中級者におすすめのコストパフォーマンスに優れたドラムセットです。
ライディーンシリーズの20インチのバスドラム、14インチのフロアタム仕様のセットで、タムは10インチと12インチ、スネアは14インチと定番のサイズを採用しています。
素材はリーズナブルなポプラを使用し、パーツやシェルは丁寧に作りこまれ高い耐久性を実現しています。
シェルのみの販売、Zildjianのシンバルとハードウェアが付属したセットなど、色々な形態があるので、自分の手持ちの機材に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
YAMAHA / SBP0F4H Stage Custom Hip
省スペース設計でも本格的なドラムサウンドを楽しみたい人におすすめなのが「YAMAHA / SBP0F4H Stage Custom Hip」です。
シェルにはハイエンドモデルにも使われるバーチを使用、定番サイズよりもコンパクトな設計ながらも豊かなサウンドを実現しています。
バスドラムとフロアタム、スネア、ツータムのセットで、シンバルやハードウェア類は別売りです。
自宅練習用だけでなく、小さめのライブハウスやカフェなどのライブにも対応できるサウンドなので、シンバルやハード類は自分好みのものを揃えたいという人におすすめですよ。
TAMA / IMPERIALSTAR IP52H6HC
「TAMA / IMPERIALSTAR IP52H6HC」は、初心者向けのエントリーモデルながらも高い耐久性、良質なサウンドを実現したドラムセットです。
定番サイズのバスドラム、スネアドラム、フロアタム、2つのタムのセットで、シンバルとハードウェアも付属しています。
シンバルはドイツの有名メーカーMEINLの製品なので、本格的なシンバルを試したい人にも人におすすめです。
ドラムセットを買うなら知っておきたい消音対策
アコースティックドラムを購入したいけど、自宅の環境や防音設備に不安を感じるという人は多いのではないでしょうか。
ドラムの消音対策を行っていれば、時間や環境を気にせず練習に集中できるようになります。
おすすめの消音グッズや本物のドラムのような打感で練習できる機材を紹介するので、自分に合った製品を選んでみましょう。
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シンバルの消音対策
シンバルの消音対策は、ゴム素材の消音パッドを使用するのが一般的です。
消音パッドはシンバルの表面に取り付けるタイプが定番で、簡単に取り外しができます。
打感や音の伸びは変わってしまうため、パターンの練習やシンバルの叩き方の練習に向いているでしょう。
音質やニュアンスを重視する人には、シンバルの表面にたくさん穴が空いた消音シンバルがおすすめです。
音量を約80%軽減したシンバルで、叩いた感触や音の伸びも通常のシンバルに近いものになっています。
スネア・タムの消音対策
スネアやタムの消音対策には、ゴムパッドやメッシュヘッドの使用がおすすめです。
ゴムパッドはヘッドの上にのせるだけで音を小さくできるので、セッティングも短時間で終わります。
メッシュヘッドはヘッド部分を交換する手間がありますが、実際のドラムに近い感触で練習できるのです。
どちらの製品も有名メーカーから販売されており、メッシュヘッドはドラムヘッドの有名メーカーREMOや電子ドラムメーカーのRolandからも販売されています。
バスドラムの消音対策
バスドラムは、スネアやタムと同じくゴムパッドやメッシュパッドを使って音量を抑えられます。
ゴムパッドは打面のみをカバーするタイプで価格も安く、取り外しも簡単です。
メッシュパッドは実際のドラムに近い打感ですが、バスドラムのヘッドを交換する必要があり、スネアやタムよりもサイズが大きいので手間がかかってしまいます。
また、バスドラムに触れるビーター部分がスポンジになっている製品もあり、簡単なセッティングで本物のドラムに近い感触で練習ができます。
ドラム初心者には手軽に使えるゴムパッドやスポンジ素材のビーター、自宅練習専用のドラムセットを持っている人はメッシュヘッドがおすすめですよ。
スティックの消音対策
ドラムセットの消音対策はやっているけど、叩いた時の音が大きいと感じる人はスティックの消音対策も行いましょう。
スティックの消音対策には
- 先端に装着するゴム素材のカバー
- 細いスティックを束ねたロッズ
- 先端がほうき状になっているブラシ
がおすすめです。
ロッズはバラードやアコースティック編成で音量を抑えたい時によく使用され、ブラシはジャズ系の音楽で使われています。
スティックのみを使う人はゴム素材のカバー、色々なスティックに慣れておきたい人はロッズやブラシがおすすめです。
ドラムセットの購入に迷ったらPearlやYAMAHAがおすすめ!消音対策も考えて購入しよう
ドラムセットには小物やハードウェア類が付属したセットや、小型で使いやすいモデル、コストパフォーマンスに優れたモデルなど色々な製品があります。
どの商品を購入するべきか迷った時は、ラインアップが豊富なPearlやシンプルで使いやすいドラムが多いYAMAHAがおすすめです。
自宅練習では音量の対策も必要になるので、ドラムセットと一緒に消音対策グッズを購入して、快適な環境でドラム演奏を楽しんでみてくださいね。
この記事のまとめ!
- ドラムセットを選ぶ時には種類やセット内容、材質、設置場所、口径を確認しよう
- 日本には世界的に高い評価を受けるドラムメーカーがあり、ラインアップも豊富なので初心者にもおすすめ
- 自宅練習やストリートライブでの演奏を考える人は、小型のドラムセットを購入しよう
- 本格的にドラムの練習をしたい人は、定番サイズのドラムセットがおすすめ
- アコースティックドラムは音量が大きいので、環境や時間帯を気にせず叩きたい人は消音対策をしよう