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フルアコースティックギターおすすめ5選!セミアコとの違い・魅力・有名メーカーをラインナップ 2024年4月

2022年2月27日 #PR

フルアコースティック

フルアコが気になるけど、特徴やサウンドをよく知らないので購入を迷っているという人も多いのではないでしょうか

しかしこのギターは、ストラトやレスポールなどの定番エレキギターや、Martin系のアコギには無い魅力をたくさん持つ楽器です。

Live編集部
この記事では、フルアコースティックギターことフルアコの魅力やおすすめモデルなどを紹介します。

フルアコースティックギターとは

 

フルアコースティックギターとは、通称フルアコと呼ばれる、ボディ内部が空洞になったエレキギターです

海外ではボディ表面が丸みを帯びているので、アーチトップとも呼ばれています。

マイルドなトーンが出せるため、ジャズやフュージョン、ブルース系のギタリストの愛用者が多いのが特徴。

個性的なルックスやサウンドを求めるロックや、カントリーを弾くギタリストからも人気がありますよ。

はじめに、この個性的なギター・フルアコの歴史や特徴、魅力などを紹介します。

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フルアコの歴史

フルアコは、アコースティックギターしかなかった時代に、アンプを使えば大きな音を出せるギターとして開発された楽器です

テレキャスターの原型モデルが世界初のソリッドギターとして登場する1949年より10年以上前、1936年に最初のモデルが発表されました。

「Fホールが空いたアコギにピックアップを搭載する」というシンプルな設計でしたが、ジャズギターの開祖・チャーリー・クリスチャンの使用したことで注目を集めるようになりました。

1950年頃には現行モデルに近い仕様になり、以降は50年代の名器をベースとした色々なモデルが登場しています。

 

フルアコの特徴と魅力

フルアコは、アコースティックギターに似た構造のボディに、エレキギターと同じパーツや配線を取り付けて作られるギターです

独自の構造を採用している部分も多いため、エレキやアコギにはない魅力がたくさんあります。

歴史の次は、フルアコの特徴や魅力を紹介するので、購入を考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

ヴァイオリンの工法

フルアコは、ヴァイオリンの工法を応用して作られたアーチトップボディとFホールを持つアコギ、ピックギターをベースに作られたギターです。

このため、ルックスだけでなく、使われる木材もスプルースやメイプル、エボニーといったヴァイオリンに似たものになっています。

クラシックギターに似たタイプのアコギとはまた違った構造を持つほか、定番のエレキとも違った設計のため、ルックスやサウンドも個性的です

 

ピックアップを2基搭載

ピックアップを2期搭載し、丸い音からタイトな音まで幅広い音色を出せるのがフルアコの特徴です。

ジャズ向けモデルはフロントピックアップのみのモデルが基本ですが、多くのモデルはハムバッカーや大型シングルのP-90を2つ搭載しています。

フロントとリア、ミックスサウンドを使い分けられるので、ジャズはもちろんブルースやファンク、R&B・ソウル、ロックなど幅広いジャンルに対応できますよ。

甘いトーンだけが注目されがちなフルアコですが、実はサウンドの幅が広く、色々なジャンルで使えるギターなのです

 

スケールが短い

フルアコはアコギやエレキで定番のレギュラースケールよりも短い、ミディアムスケールを採用したモデルが多いです。

スケールとは、ブリッジのサドルから、ヘッド付近で弦を支えるナットまでの距離を表すもので、ミディアムスケールはレギュラーより2cmほど短くなっています。

見た目には大きな違いは感じられませんが、弦のハリが弱くなっているため、コードや単音を小さい力で押さえられるのが特徴

フレットの間隔も狭いので、指を開くようなフレーズも快適です。

 

ルックスが目立つ

ヴィンテージライクな雰囲気を持ちながらも、ゴージャスでおしゃれなデザインになっているのがフルアコの魅力です。

ソリッドギターとは違った雰囲気のルックスなので、ステージ上やバンド練習、配信などで存在感を示せます。

ギターアンプそのものや、セッティングを工夫するだけでアコギに近いサウンドが出せるので、弾き語りやソロギター用に変わったデザインのギターが欲しい人にもおすすめ

耳だけでなく、目で見ても楽しめるのがフルアコの魅力です。

 

エフェクターと相性が良い

フルアコはソリッドギターと同じパーツや配線が使われているため、ギター用エフェクターとも相性が良いです。

特にリバーブやディレイ、コーラスといった、空間系・モジュレーション系との相性がバツグンでクリーントーンの美しさをより引き立てることができます。

歪みエフェクターに関してはハウリングというノイズ音が出やすい構造のため、使い方が難しいですが、クランチ~オーバードライブほどを意識すると良い音が出せるでしょう。

アコースティックな響きとエフェクターのサウンドの両方を楽しめるのが、フルアコの魅力です。

 

フルアコとセミアコの違い

フルアコースティック

フルアコと同じく、箱物ギターの定番として知られているのがセミアコです。

どちらもエアー感のあるサウンドが魅力のギターですが、内部の構造が違います。フルアコは内部がアコギのように1つの空洞になっているのが特徴。

対するセミアコは、中央部分にセンターブロックという木のブロックが入ったソリッドギター寄り構造になっています。

構造の違いはサウンドにも影響し、セミアコのほうが音の伸びがありつつも、アコースティック感やアタック感が控えめです

セミアコのようなルックスでフルアコ構造を持つ、CASINOやテネシーローズ、フルアコ風のパーツが付いたセミアコなどもありますが、構造に注目すれば簡単に見分けられますよ。

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フルアコのメーカーラインナップ

フルアコを販売する定番・人気のメーカーは、下記の6社です。

  • Gibson
  • Godin
  • GRETSCH
  • Ibanez
  • Epiphone
  • D’Angelico

ジャズにピッタリのギターを探しているなら、ヴィンテージ仕様のモデルが多いGibsonがおすすめ。

エレガットで有名なカナダのメーカーGodinは、リーズナブルで幅広く使えるモデルを多数手がけています。

GRETSCHは、ロックやカントリー向けの歪サウンドとも相性が良く、デザイン性に優れたフルアコが揃っているのが特徴

お手頃な価格で本格的なギターが欲しいなら、アーティストモデルからリーズナブルなモデルを製造するIbanezや、Gibson直系ブランドのEpiphoneがおすすめです。

より個性的なギターが欲しいなら、現代ジャズやブルース、R&B系のギタリストに人気のD’Angelicoを選んでみても良いでしょう。

色々なメーカーがありますが、サウンドやデザイン、機能性、価格帯などに特徴があるので、趣向や予算と照らし合わせながら好みのメーカーを探してみてくださいね。

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おすすめのフルアコースティックギター5選

フルアコースティック

フルアコの魅力や人気メーカーを覚えたら、実際にどんなモデルが販売されているのか気になってしまいますよね。

ラインアップは、ヴィンテージ品をベースに開発したジャズ向けモデルが中心ですが、モダンな仕様のモデルやロックにピッタリのモデルなどもありますよ。

最後に、フルアコのおすすめ商品を紹介するので、気になるモデルは公式サイトや楽器店などでチェックしてみてくださいね。

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サウンドハウス

L-5 CES / Gibson

1922年にGibsonが発売したピックギター「L-5」に、ハムバッカーを2基搭載したフルアコが「L-5 CES」です。

名器として有名なモデルで、キングオブアーチトップとも呼ばれています。

ヴァイオリンの工法を受け継いだ初期のフルアコらしいデザインと、メイプルネックやエボニー指板、スプルースボディといった定番材を使った構成が特徴

ジャズのレジェンドや、フュージョンのベテランギタリストの愛用者も多い、マイルドなトーンが魅力のギターです。

 

Excel EXL-1 / D’Angelico

D'Angelico ( ディアンジェリコ ) / Excel EXL-1 Vintage Sunburst

往年の名器のデザインをベースにしながらも、D’Angelicoらしいゴージャスなルックスとモダンな構造を取り入れたフルアコが「Excel EXL-1」です。

ボディサイズは、定番の17インチ幅と3インチ厚の組み合わせですが、ヘッドはオリジナル形状でピックガードやテールピースは独自デザインのモデルを採用

ピックアップはボディの鳴りを生かすフローティングタイプ、ネックは剛性に優れた構造で、サウンドと演奏性に優れた接合方法でボディに取り付けられています。

音質とデザイン、機能性のバランスに優れた使いやすいフルアコです。

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G6119-1962HT Chet Atkins Tennessee Rose / Gretsch

歪みサウンドと相性の良いフルアコが欲しい人にピッタリのモデルが、GRETSCHの「G6119-1962HT」です。

シングルコイルのサウンドと、ハムバッカーのノイズの少なさを併せ持つハイロートロンピックアップを搭載し、Fホールをペイントにすることでハウリングを抑えているのが特徴。

ビグスビーも搭載しているので、アーミングにも対応しています。

もとはチェット・アトキンスというカントリーギタリストのモデルですが、ボディも小ぶりで音色の幅も広いので、ソリッドギターのように使えるフルアコです

 

AKJV95-DAL / Ibanez

Ibanezの「AKJV95-DAL」は、10万円前後とお手頃な価格ながらも、本格的なフルアコサウンドが楽しめるギターです。

エボニー指板とスプルーストップという定番の木材構成で、サイドやバック材には木目がキレイなフレイムメイプルを使用し、高級感のあるルックスに仕上がっています。

ピックアップは、ジャズにピッタリのマイルドなトーンが特徴の、Ibanezオリジナルモデルを搭載。

ノブは視認性と操作性に優れたものを採用するなど、価格を押さえつつもサウンドや使いやすさにこだわられたフルアコです。

5th Avenue / Godin

サウンドハウスで見る

Godinの「5th Avenue」はヴィンテージテイストなルックスと、豊富なバリエーションが魅力のギターです。

アコースティックなピックギタータイプから、P90タイプを搭載したモデル、自社のオリジナルハムバッカーを搭載したギターなどが揃っているのが特徴。

ピックアップの数も、フロントのみや2基搭載モデルがあるほか、カッタウェイの有無も好みで選べるようになっています。

ボディ材はカナディアン・ワイルド・チェリーという、マホガニーに近い音色の桜の木を使用し独特な風合いを出しているのもポイント。

お手頃な価格と豊富なバリエーション、優れたサウンドが魅力のフルアコです。

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フルアコはヴァイオリンのような甘いサウンド!おすすめのギターを選んでかっこよく演奏しよう

フルアコはヴァイオリンのような甘いサウンドと、ギターらしいレスポンスの良いサウンドを併せ持ったギターです。

ジャズにピッタリのサウンドであるのはもちろん、クリーントーンの美しさが生かせるR&Bやポップスにもマッチします

GRETSCHのフルアコなら、ロックンロールやカントリー、パンク、オルタナティブロックにも合わせられますよ。

この記事で紹介したメーカーやおすすめギターを参考に、自分好みのフルアコを見つけて演奏を楽しんでみてくださいね。

 

この記事のまとめ!

  • フルアコはソリッドギターよりも長い歴史を持つ、エアー感のあるマイルドな音が人気のギター
  • 高級感のあるルックスと、どんなジャンルにも合わせやすい甘いサウンドがフルアコの魅力
  • フルアコとセミアコは、センターブロックの有無で区別されている
  • 有名メーカーのGibsonやIbanezをはじめ、色々なメーカーがフルアコを製造している
  • フルアコにはヴィンテージ仕様から、ロックにも使えるモダンなタイプまで色々なモデルがある

 

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ton.

ジャズ、R&B、FUNK、BLUESを演奏するギタリストです。歌や音楽理論にも興味があり日々勉強しています。音楽をもっと楽しむためのヒントを届けていけたらと思います。

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