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ギターのメンテナンス方法と必要な道具とは?弦交換のタイミングでギターのお手入れをしよう! 2024年4月

2020年3月13日 #PR

ギター メンテナンス

ギターやベースなどの弦楽器は練習と同じくらい「メンテナンス」が大切です。

定期的に手入れを行うことで、良い状態を保つだけでなく、今よりもさらに弾きやすいギターになることもあるのです。

Live編集部
この記事では、ギターのメンテナンス方法について紹介します。

ココがおすすめ

この記事の目次はこちら!

ギター メンテナンス 必要なもの
ギター メンテンナンス 指板

ギターメンテナンスの基本

ギターは非常にデリケートな楽器であるため、手入れを怠ると弾きにくさを感じたり、音程が合わなくなったりするなど演奏に大きな影響を及ぼします。

そのため、ギターには定期的なメンテナンスが必要不可欠なのです。

楽器屋やリペアマンに依頼しなくても、自分でできる基本のメンテナンスを覚えておくだけでもギターの状態を良く保つことが可能ですよ。

 

ギターのクリーニング

ギターを弾いていると、ボディや指板に汗や手垢が付着します。

それをそのまま放置してしまうと、汚れが目立ってしまったり、ネックや指板がベタついて弾きにくかったりするので、気持ちよく演奏できなくなります。

また、フレットの汚れやサビは音に悪影響を及ぼしてしまうため、せっかく良い音が出るギターも台無しになってしまいます。

弾き終わったら必ずギタークロスで拭き、定期的にクリーナーやオイルで汚れを落とすようにしましょう。

エレキギターの場合は、ジャックの中に埃がたまってしまい、アンプにつなぐ際にノイズが生じてしまうことがあるので綺麗に掃除してあげることをおすすめします。

 

ネックの調整

ギターは木でできているため、湿度によって膨張したり縮んだりします

また、それが原因でネックが反ってしまう可能性があります。

ネックが反ると音程が狂ってしまうため、弾きづらさを感じます。

そうなってしまった場合は、ネックを調節する必要があるのです。

 

弦の張り替え

ギターを弾き続けていると、弦が劣化して立ち上がりの悪いぼやけた音になってしまいます。

また、古い弦を付けたまま演奏し続けていると、汚れやサビでフレットが傷ついてしまうこともあるので注意しましょう。

弾く頻度にもよりますが、弦交換は1ヶ月から3ヶ月に一度が目安です。

また、 弦を張り替えた直後は最も良い音が出ますがチューニングが安定しないため、ライブなどの演奏直前は弦交換をせず、ライブ前日までに張り替えておくようにしましょう。

 

弦高の調整

弦高の高さを調整するだけで、音と弾きやすさが格段に変わります

「音が気に入らない」「もっと弾きやすくしたい」という場合は弦高の調整をしてみましょう。

弦高が高いと、弦が硬く感じてしまうため押さえるのに力が必要です。

しかし、太く存在感のある音を出すことができます。

逆に弦高が低いと弦がやわらかく感じ弾きやすくなるでしょう。

その代わり、コシのない音となってしまい、ノイズが出やすくなります。

 

ピックアップの高さの調整

ギターの音色が良くないと感じた場合は、ピックアップの高さを調整することで改善することができます。

メモ

  • 「ノイズが気になる」「高音が尖りすぎて耳障りだ」という場合は、ピックアップを下げる
  • 「音量が少ない」「音の輪郭がぼやけている」という場合は、ピックアップを上げる

このように調整すると、ギターの音色が改善できますので参考にしてください。

 

ギターのメンテンスに用意するもの

ギター 必要なもの

ギターのクリーニングには、専用の道具を使いましょう。

メーカーからさまざまなケアグッズやツールが販売されているので、パーツごとに必要なものは購入しておくことをおすすめします。

また、楽器店の店員さんに相談すれば、メンテナンスに必要なものを紹介してくれるので、自分の使っているギターの種類などを伝えるようにしましょう。

初心者はセット販売されているものを購入するのもおすすめですよ。

 

ギタークロス

「クリーニングクロス」とも呼ばれている「ギタークロス」は、ギターを拭くためのクロスのことを指します。

ギタークロスにはさまざまな素材があり、その中でも特におすすめなのがマイクロファイバー素材のものです。

演奏後のからぶきやポリッシュ、オイルを使ったクリーニング、仕上げの一拭きなどさまざまな用途で使うことができます。

演奏後の乾拭き用に「スウェード」、ポリッシュなどを染み込ませて使う「ネル(コットン)」と用途別に素材を変えるのも良いでしょう。

 

ギターポリッシュ

「ギターポリッシュ」とは、ギターのボディに使用する液体のケア商品です。

乾拭きでは落ちない汚れを落とすには、ポリッシュを使いましょう。

汚れを落とす効果以外にツヤを出す効果もあり、微量の研磨剤が含まれているため、塗装表面をピカピカに磨き上げてくれます。

さらに、ポリッシュ使用後は汚れが付きにくく落としやすくなるという効果もあります。

研磨剤の含まれていない、汚れを落とすためだけのポリッシュも販売されていますよ。

 

フィンガーボードオイル

塗装されていることが少ない指板は、湿度の影響を最も受けやすいパーツです。

そのため、汚れを落とすだけでなく、外気から守るためにオイルなどを使って潤いを与えてあげましょう

特に、空気が乾燥している冬はケアをしっかり行ってくださいね。

レモンやオレンジなどの柑橘系の良い匂いがするものが多く販売されていますよ。

 

ギターボディのメンテナンス方法

見た目の美しさを保つためには、ボディのメンテナンスも大切です。

定期的にケアをしないと塗装が劣化してしまい、くすんでツヤがなくなってしまったり、ヒビ割れてしまう可能性があります。

演奏後は必ずクロスで乾拭きをして手垢を落とす以外にも、定期的に特別なメンテナンスをすれば、美しいボディを保つことができます。

ここでは、ボディのメンテナンス方法について紹介します。

 

塗装の種類とポリッシュ

ボディに付いた乾拭きでは落ちない汗や手垢、指紋を落とすためには、ポリッシュを使うのがおすすめです。

しかし、ボディの塗装に使用している塗料とポリッシュには相性があるため、自分のギターがどんな塗装を使っているかを知らずにポリッシュを使ってしまうと、見た目が悪くなってしまうケースもあります。

ボディのメンテナンスをする際は、自分のギターの塗装の種類を知り、それに合ったポリッシュを使うようにしましょう。

 

ポリ系

ヴィンテージギターや一部の高級モデル以外のほとんどが「ポリ系」の塗装で作られています。

ポリ系塗装は塗ってから乾くまでが早く、塗装が厚くなります。

そのため、湿度などの外気の影響を受けにくい、丈夫なボディに仕上がります。

ポリ系の場合はどのポリッシュでも使えますが、ツヤ消しのギターは注意が必要です。

マットな質感を保つために研磨剤の入っていないポリッシュを使うようにしましょう。

 

ラッカー

ヴィンテージギターや高級ギターにはラッカーが塗装されていることが多いです。

塗装が薄いため音の鳴り・響きが良く、時間の経過とともに音が変化する経年変化を楽しめるのが魅力でもあります。

しかし、非常にデリケートな塗装であるため、使用するポリッシュには注意が必要です。

ポリッシュに含まれているシリコンはラッカーとの相性が悪く、塗装が剥がれる可能性があります。

そのため、ノンシリコンの「ラッカー対応」の表示されているポリッシュを使いましょう。

それでも、成分と塗装の相性が合わない場合もあるので、初めてポリッシュを使う時は、ボディの目立たないところで少量試してから使うようにしてください。

 

オイル

「オイル」は、古くから用いられている方法であり、木目や木の質感を楽しむことができる塗装です。

塗装というよりもボディやネックにオイルを塗っているだけなので、音の鳴りを妨げるものがありません。

そのため、最も音が鳴りや音の経年変化がわかりやすいギターといえるでしょう。

しかしその分、外気から守ってくれる壁がないため外気の影響を受けやすいのです。

乾燥や湿気からボディを守るために、こまめにメンテナンスを行いましょう。

オイル塗装の場合は、ポリッシュを使わずにレモンオイルやオレンジオイルなどの専用オイルを使ってください。

 

ポリッシュでボディを磨く

ボディを磨く前に、クロスで乾拭きをして簡単に汚れを落とした後に、別のクロスにポリッシュを染み込ませてギターを磨きましょう。

ボディだけでなく、ヘッドや汚れやすいネックの裏も忘れずに磨き、最後に乾いたクロスで余分なポリッシュを拭きとれば完了です。

 

ひび割れをチェックする

ギターにひび割れがないか、チェックすることも大切です。

ギターの材質である木は外気の影響を受けて膨張したり収縮したりします。

しかし、塗装と木は膨張率・収縮率が異なるため、木または塗装どちらかに負担がかかります。

その結果、ギターのボディにひび割れができてしまうことがあるのです。

ひび割れを放置してしまうと、木目に沿ってギターが割れてしまうこともあるため、ひび割れがないかを時々チェックするようにしましょう。

ひび割れを修理するためには、専門的な知識と技術が必要となるため楽器屋かリペアショップで修理してもらうのがおすすめですよ。

 

ギター指板のメンテナンス方法

ギター 指板 メンテナンス

指板は塗装がされておらず、木肌がむき出しの状態になっています。

外気はもちろん汚れから守ってくれるものがなく、保護するためのケアが必要になります。

指板をメンテナンスすることで、音と弾きやすさが変化し、気持ちよく演奏することができますよ。

 

メンテナンスの頻度は年に1回~2回

指板のメンテナンスの頻度は、よく弾くギターであれば年に1~2回程度、あまり弾かないギターはもう数回加えた頻度でメンテナンスを行いましょう。

使用頻度が高いギターの方がメンテナンス頻度が少ない理由は、指の油は指板の乾燥を防ぐ効果があるためです。

 

指板のメンテナンス手順

指板のメンテナンスは、弦交換の際に同時に行うのが良いでしょう。

古くなった弦を外し、指板を綺麗にしてから新しい弦を張り替えると、最終的に全てが綺麗な状態になります。

指板をメンテナンスした後に古くなった弦を張り付けてしまうと、またすぐに指板が汚れてしまうので、メンテナンス後は新しい弦を使うことをおすすめします。

以下で紹介する手順でメンテナンスを行いましょう。

 

乾いたクロスで簡単な汚れを落とす

まず、乾いたクロスで指板に付いたホコリなどの汚れを落とします。

ギターのフレットにはホコリや汚れがたまりやすいため、一本一本丁寧に拭きましょう。

クロスで落ち切らないフレットの汚れは、爪楊枝などで優しくこすり落とします。

ここに汚れがたまったままだと、見た目と音に影響を及ぼしてしまいます。

同様に、ナットにたまった汚れも爪楊枝でこすり落としましょう。

また、サドルはホコリがたまりやすい部分であるため、細い綿棒でホコリを取り除くのが良いでしょう。

 

フィンガーボードオイルを塗る

汚れを取り除いたら、指板を保湿するために指板オイルを塗りましょう。

このオイルが指板を外気から保護する役目をしてくれるため、忘れずに塗ってください。

オイルを含ませたクロスで1フレットずつ丁寧に拭いていきましょう。

この時、最初に行った乾拭きやクリーナーを含ませたクロスを使うのはやめてください。

汚れの再付着を防ぐために、オイル専用のクロスを使いましょう。

 

乾いたクロスで軽く磨く

最後にオイルを均等に広げ、塗りムラをなくすために、乾拭き用クロスで軽く磨きます。

もし、オイルを塗りすぎた場合は、クロスで油分をしっかりとふき取りましょう。

多すぎるオイルは、汚れが付きやすくなったり、プレイ中にベタ付きを感じてしまうことがあります。

たくさん塗れば良いというものではないので注意しましょう。

 

フレットのメンテナンス方法

フレットの汚れは、基本的にクロスやクリーナーだけで落とせるものです。

しかし、それでも落ちない場合は、フレットが錆びている可能性があります。

フレットのサビは、不潔に見えるだけでなく、弾き心地が悪くなり、弦の寿命を縮めるなどプレイヤーにとってデメリットでしかありません。

そのため、フレットが錆びたらすぐにメンテナンスをしてサビを取り除きましょう。

ここでは、フレットのメンテナンス方法を紹介します。

 

指板にマスキングテープを貼る

フレットのメンテナンスには、研磨剤を使います。

そのため、磨いた際に出てくる鉄粉が指板を傷つけてしまう可能性があります。

そこで、指板にマスキングテープを貼ることにより、指板を保護しながらフレットのメンテナンスを行うことができます。

フレットを避けて、指板にマスキングテープを張れば、メンテナンス後の指板のクリーニングがラクになりますよ。

 

研磨剤を布につけて磨く

研磨剤をクロスに含ませて、フレットだけを磨いていきます。

その際に、側面も忘れずに磨きましょう。

研磨剤は液状タイプ以外にも、研磨剤とツヤ出し成分が含まれているフレット専用のクロスも販売されています。

研磨剤を使っても落ちないサビは、紙やすり(耐水ペーパー)の2000番で落とすことができます。

非常に目の細かい紙やすりなので、指板やボディを傷つけずに磨くことが可能ですよ。

 

ギターの演奏にはメンテナンスが欠かせない!愛情を持ってギターのクリーニングをしよう

ギターはメンテナンスによって、弾きやすさや音色が変化する楽器です。

そのため、ギターにはメンテナンスが欠かせないのです。

どれだけ高価なギターでもメンテナンスを怠ると、徐々に劣化して良い音が出なくなってしまいます

また、どんなギターであっても愛情を持ってメンテナンスをしていれば、良い演奏ができるようになりますよ。

この記事を参考にメンテナンスの方法を覚え、ギターを大切にしてくださいね。

この記事のまとめ!

  • ギターは定期的にクリーニング、ネックの調整、弦の張り替えなどのメンテナンスを行う必要がある
  • ギターをクリーニングする際には、クロスやポリッシュなどの専用の道具を用意しましょう
  • ボディのメンテナンスは、塗装の種類によって変えるようにしよう
  • 指板のメンテナンスは、年に1回~2回、手順を守って行いましょう
  • フレットのメンテナンスを行う際は、マスキングテープを使って指板を保護しよう
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