人間の声を少し機械的に聴かせるケロケロボイス。
最近ではケロケロボイスを使った曲が増えてきています。
しかし、ケロケロボイスを作り出すには、高価な機材や技術がないとできないと思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事のもくじ
ケロケロボイスとは
ケロケロボイスとはピッチ補正のエフェクトを過剰にかけることによって、人間とロボットの間のような声を出すことです。
ケロケロボイスの他にロボットボイスと呼ばれることもあります。
日本ではSEKAI NO OWARIやPerfumeなどがケロケロボイスを使っているアーティストとして有名です。
ケロケロボイスを使うことにより、独特の世界観へ引き込まれる声になったり、曲の印象をガラッと変えることができます。
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ケロケロボイスの作り方
ケロケロボイスは「ボーカルエフェクター」「DAWソフト」「アプリ」で作ることができます。
ボーカルエフェクターはライブで使うことが多く、パソコンなどが不要で、マイクとエフェクターをつなぐだけ。
しかし、音源のようなきれいなケロケロボイスを出すのは難しく、練習が必要です。
DAWソフトを使ったやり方は、録音した声にピッチ補正をかけ、ピッチの上下のブレをなくすことでロボットのようなケロケロボイスになります。
様々なパラメーターを微調整することで、好みのケロケロボイスを作ることができますよ。
最近では、DAWソフトを使わなくてもスマホのアプリなどでも簡単に作ることができるので、気軽にケロケロボイスを楽しみたい人はそこから始めてみるのもおすすめです。
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ケロケロボイスが使える無料・有料アプリ4選
ケロケロボイスはアプリをダウンロードするだけで簡単に作ることができます。
無料版のアプリでも作ることは可能ですが、使えるエフェクトが限られてしまうため、制限なく使いたい人は有料版がおすすめです。
初心者は無料版のアプリから始めて、こだわりがでてきたら有料版のアプリに切り替えると良いでしょう。
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GarageBand
GarageBandはiOS限定のアプリです。
iPhoneに最初からインストールされているアプリなので、ダウンロードする手間もなくケロケロボイスを楽しめます。
設定はLead Vocals、Radio Ready、Extreme Tuningの3種類があり、ケロケロボイスを強調させたい人はExtreme Tuningがおすすめです。
Extreme TuningにはAuto-Tuneの代わりになるENHANCE TUNINGというプラグインが追加されます。
Pitch Controlのノブでケロケロボイスの強度を調整することができるので、自分好みの音を作ることができます。
GarageBandではケロケロボイスの他にも様々なボーカルエフェクターが内蔵されており、いろんなエフェクトを楽しめるので初心者の人にもおすすめです。
Voloco
Volocoは、iOSでもAndroidでも楽しむことができます。
Volocoはディズニーのアニメーターである、Joaquin Baldwin氏が猫の鳴き声をケロケロボイスを使ってラップ調にした動画をアップしたことで話題になりました。
使い方は簡単で、自分のかけたいエフェクトを選択して録音するだけです。
録音後にエフェクトの調整をすることやリバーブをかけることも可能になります。
エフェクトによっては課金が必要な場合もあるので注意しましょう。
I Am T-Pain
I Am T-Painは有料のアプリになります。
T-Painはラップにオートチューンを初めて使用したアメリカのラッパーです。
このアプリはAuto-Tuneのメーカーであるantaresが制作担当をしているため、精度の高いケロケロボイスを作れます。
使い方も簡単で、エフェクトを選択して録音するだけです。
さらに、T-Painが作った音楽に合わせて録音したり、録音した音源を直接YouTubeに投稿することも可能です。
T-Painが好きな人におすすめのアプリと言えるでしょう。
nana-Tune
音楽投稿アプリで有名なnana-Tuneですが、月額580円のプレミアム会員になることでケロケロボイスを楽しむことができます。
nana-Tuneにはピッチ補正も自動でしてくれるので、少し音程がずれたときでも簡単にクオリティの高い音源を作ることができます。
録音した音源をそのまま投稿できるので、他の人とのコラボなども簡単に楽しめます。
気軽にケロケロボイスを楽しんで色んな人に聞いてもらいたい人におすすめです。
ケロケロボイスが作れるボーカルエフェクター5選
ボーカルエフェクターは一つのエフェクターに特化したコンパクトエフェクターと、様々なエフェクトを使えるマルチエフェクターの2種類に分けることができます。
両方に長所と短所があるので自分にあったエフェクターを選んでみてください。
また、最近ではライブだけでなく、動画配信などに使える機能が搭載されている商品もあるので、そのような機能もチェックすると良いでしょう。
BOSS / VE-1 Vocal Echo
ギターやベースのエフェクターで有名なBOSSですが、ボーカルエフェクターも販売しています。
このエフェクターはマルチエフェクターで、ケロケロボイスはもちろんリバーブやコーラスなど、7つのエフェクトを選択できます。
そのため、ライブなどで曲ごとにエフェクトを変えることができるので、曲の表現力をあげられるのが強みでしょう。
電源も電池とACアダプターの両方に対応しているため、路上ライブなどでも使用できます。
USBケーブルでピッチ補正ソフトなどが入ったパソコンに繋ぐと、そのまま録音することも可能です。
一つあれば、様々な用途で使用できるのがこのエフェクターの一番の強みだと言えるでしょう。
TC HELICON / PERFORM-VE
TC HELICON / PERFORM-VEは、EDMやダンスミュージックに特化したマルチエフェクターです。
また、エフェクターだけでなく、リズムパターンも内蔵されているので弾き語りをするときにも使用できます。
マイクスタンドに取り付けることも可能なので、足元をスッキリさせたい人におすすめ。
電池駆動はできないので注意が必要です。
ZOOM / V3 Vocal Processor
ZOOM のV3 Vocal Processorは、16種類のエフェクトを内蔵したボーカルエフェクターです。
エフェクトの種類が豊富なので、様々なエフェクトを使いたい人におすすめです。
特に、ハモリを自動で作成する機能もあるので、1人でもハモリのある音楽を楽しむことができます。
他にも、声のピッチを変えずに男声から女声に変化させられる機能もあるので、音楽だけでなくゲーム実況などにも使用できます。
電池とACアダプター両方に対応しているので幅広く使用したい人におすすめです。
TC HELICON / VOICETONE C1
TC HELICON のVOICETONE C1は、ピッチ補正に特化したコンパクトエフェクターです。
ライブで音程を安定させたい人やケロケロボイスを使いたい人は、このエフェクターから始めるのがおすすめ。
シンプルな作りなので使い方も簡単で、直感的な操作ができます。
別売りのマイクを使えば、マイクからエフェクトのオン・オフ操作が可能なので、ライブで活躍するエフェクターですよ。
TASCAM / TA-1VP
TASCAM / TA-1VPは音声補正ソフトで有名なオートチューンが内蔵されているため、パソコンを使わなくてもオートチューンが使えます。
また、ダブルトラッキングという、歌や演奏を二重にして迫力をます手法もこのエフェクターならリアルタイムで行えるのが強みです。
スマホとTA-1VPを繋ぐオーディオインターフェイスがあれば、録音した楽曲をスマホからnanaなどに共有することも可能。
サイズが大きいので持ち運びなどには不便ですが、とにかくクオリティの高いピッチ補正のエフェクターが欲しい人におすすめです。
ケロケロボイスは人の声をケロらせることができる!アプリやエフェクターを使ってボイスを加工しよう
一昔前なら、ケロケロボイスを作るためには、お金も機材も必要でした。
しかし、今は手軽にケロケロボイスをアプリやエフェクターで出すことができます。
音楽活動をしている人はもちろん、生配信やゲーム実況をしている人にもおすすめですよ。
ケロケロボイスは使えるようになると曲の表現の幅が広がり、様々なジャンルの音楽を楽しめるようになります。
ぜひこの機会にケロケロボイスを楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ!
- ケロケロボイスはピッチ補正を過剰にかけてロボットのような声を出すこと
- 無料のアプリでも楽しむことができる
- 音源制作やライブ、生配信で使いたい人はソフトやボーカルエフェクターがおすすめ