BRAHMANのメンバーが全員所属するOAU。
その音楽性は、アグレッシブなBRAHMANの音楽性と対になっていると言っても過言ではありません。
優しく、ピースフルな楽曲の数々で癒される人が続出。
この記事のもくじ
OAUってどんなバンド?
2005年に結成された、アコースティック楽器を軸にしたバンドOAU。
メンバーはBRAHMAN全員と、JOHNSONS MOTORCARのボーカルMARTIN(マーティン)、IMA21のギターKAKUEI(カクエイ)の6名で、トラッドミュージックやルーツミュージックを基盤にしています。
国内に限らず世界各国でライブを行う傍ら、2010年からほぼ毎年開催している、全出演アーティストがアコースティックセットで出演する音楽フェス「New Acostic Camp」のオーガナイザーを務めています。
また映画の主題歌やCMソングを担当するなどタイアップも多く、何かと話題性が高く注目されています。
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バンド名の由来
かつて「OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND」名義で活動していたOAU。
2019年の春頃から、バンド表記が頭文字を取ったものに変わりました。
その名称の由来は正式に明かされていませんが、OVERGROUDが地上、UNDERGROUNDが地下という意味なので、場所を問わずアコースティックな自分たちのサウンドを響かせたいという思いが込められていると推測できます。
とは言え、かつてカリスマと呼ばれたTOSHI-LOWが率いるバンドなので、単純に想像できないような深い意味が込められている可能性が高いです。
OAUのメンバープロフィール
落ち着いていて、親しみやすい楽曲が多いOAU。
BRAHMANを知っている音楽ファンにとっては、パンクロックテイストがないギャップに驚いた人も多いでしょう。
中には、OAUとBRAHMANで楽器を持ち替えているメンバーも。
BRAHMANと兼任しているメンバーについては、その違いに触れつつ、OAUメンバーのプロフィールを紹介します。
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MARTIN
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誕生日 | 1983年2月7日 |
年齢 | 39歳(2022年8月時点) |
出身地 | アメリカ・フロリダ州 |
担当 | ボーカル、バイオリン、ギター |
OAU結成前からTOSHI-ROWと交流のあったMARTIN。
ずっとBRAHMANに入れて欲しいとお願いしていたのだとか。
BRAHMANへの加入は叶いませんでしたが、このお願いがきっかけとなってOAUが結成されました。
両親がミュージシャンということもあり、初めてステージに立ったのはなんと生後9ヶ月だったそう。
日本でのオーディションに参加できなかった友人の代理で来日し、そのまま日本で活動を開始します。
OAUと並行して、JOHNSONS MOTORCARのフロントマンとしても活動中。
そちらのバンドでもTOSHI-ROWやKOHKIとコラボしているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
TOSHI-LOW
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誕生日 | 1974年11月9日 |
年齢 | 47歳(2022年8月時点) |
出身地 | 茨城県 |
担当 | ボーカル、アコースティックギター |
BRAHMANのフロントマンでもあるTOSHI-ROWはOAUの楽曲のうち、多くの曲で作詞を担当しています。
BRAHMANでは持ち前のハスキーボイスに乗せて、魂から叫んでいるかのような歌を聴かせますが、OAUでは優しく語りかけるように歌うのが印象的です。
東日本大震災をきっかけに「幡ヶ谷再生大学復興再生部」を立ち上げ、全国各地の被災地で支援物資を配ったり、音楽を通した慈善活動をしていることもニュースに取り上げられ話題に。
ミュージシャン以外のもう1つの顔として、プロの格闘家としての一面も持っています。
KOHKI
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誕生日 | 1975年7月13日 |
年齢 | 47歳(2022年8月時点) |
出身地 | 和歌山県 |
担当 | アコースティックギター |
アコースティックギターを担当するのはKOHKI。
ギターを始めたのは中学1年の頃で、BOØWYの布袋寅泰に憧れたのがきっかけだと話しています。
周りにギターを教えてくれる人がいなかったので、独学でギターを極めたのだとか。
楽譜が読めないため、耳に頼って音を探っているうちに耳コピのスキルが高くなったという逸話もあるようです。
冷静沈着な性格で演奏時のミスが少なかったり、即興でアドリブを入れたりなど、KOHKIの魅力はライブの時に遺憾無く発揮されます。
MAKOTO
誕生日 | 1974年4月10日 |
年齢 | 48歳(2022年8月時点) |
出身地 | 長野県 |
担当 | コントラバス、チェロ |
BRAHMANではベースを担当しているMAKOTOですが、OAUではコントラバスを中心にチェロも担当しています。
BRAHMANとしてのMAKOTOは縦横無尽にステージを走り回り、時にはシャウトをするなど激しいパフォーマンスが魅力的です。
しかしOAUのステージでは、落ち着いて優しさに溢れた、もう1つの顔でパフォーマンスを見せてくれます。
繊細な演奏でバンドの基盤を作っているところは、どちらのバンドでも共通です。
RONZI
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誕生日 | 1974年7月4日 |
年齢 | 48歳(2022年8月時点) |
出身地 | 長野県 |
担当 | ドラムス |
BRAHMANでのパワープレイは鬼神と呼ばれるほどですが、幅広いアプローチができるためOAUに合った優しいドラムさばきを聴かせてくれます。
2021年には髭づらにツインテール、ピンクの衣装でインパクト抜群な「好き好きロンちゃん」名義でアイドルデビューも果たしています。
BRAHMANとも、OAUとも違うRONZI。
見ればきっとそのギャップに驚くことでしょう。
KAKUEI
誕生日 | 不明 |
年齢 | 不明 |
出身地 | 神奈川県 |
担当 | パーカッション |
大学時代に民族楽器のアサラトやジャンベと出会ったことをきっかけに、パーカッションを始めたKAKUEI。
アサラトよりも耐久性の高いパチカの企画・開発を始め、パチカの普及活動にも携わっています。
OAUのほかにもソロ活動をしていて、アーティストのサポートやホテルのラウンジ、子供向けのイベントなど幅広くパーカッショニストとして活動中です。
OAUのメンバーが演奏する音楽の魅力は?
柔らかく包み込むようなアコースティックサウンド。
聴いた人が思わず笑顔になるだけではなく、悪天候でさえ晴らしてしまうのだとか。
しかし曲に込めるのは人間らしさや生と死についてが中心で、これはBRAHMANとも通じています。
かつてTOSHI-LOWはインタビューで、「怒りをテーマにすることがあっても、怒りが連鎖しないようその先の優しさや慈しみを知ることの大切さを伝えるようにしている」と話していました。
時には現実を思い知らされるようなことを書いていますが、それは嘘をつきたくないという「優しさ」。
聴きやすいサウンドに乗せて、本心でリスナーへぶつかっていく姿勢こそOAUの音楽の魅力ではないでしょうか。
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OAUのメンバーが演奏するおすすめ人気曲
最後はOAUメンバーが演奏するおすすめ曲を紹介します。
2022年に発売された「New Spring Harvest」の通常盤の特典はライブ映像を収録したDVDでは、今回おすすめする楽曲をすべてライブバージョンで見ることができます。
OAUのライブが気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。
帰り道
OAUに改名後初めてリリースされ、ドラマ「きのう何食べた?」のオープニングテーマとして使われた「帰り道」。
MVでは笑顔を見せるメンバーと、何気ない当たり前の日常が映し出されます。
しかし実はこの「当たり前」の日常はいつ無くなるか分からない、だから今を大切に生きようという現実を伝えるメッセージも込められているのだとか。
アイリッシュチックな多幸感溢れるサウンドは、1日の終わりに聴くと明日への元気がチャージできるでしょう。
MIDNIGHT SUN
OAUがオーガナイザーを務める音楽フェス「New Acoustic Camp」のテーマソング「MIDNIGHT SUN」です。
フェス会場を照らす満点の星空をイメージしていて、キラキラとしたギター、ケルティックなストリングス、そして跳ねるようなドラムに自然と笑顔になってしまいます。
BRAHMANのライブツアー中に作られたとの事ですが、しっかりOAUの色が出ていてその器用さがうかがえます。
夢の跡
2011年に発売されたミニアルバム「夢の跡」のリード曲。
シングルとして配信限定でリリースされています。
「ビスコ」のCMソングとして書き下ろされた1曲で、そのCMではTOSHI-LOWが夫婦共演したことでも話題となり、この曲にも注目が集まりました。
シンプルなのに切なく、心にグッと来るような楽曲構成はまさに引き算の美学。
今にも消えてしまいそうな儚さに、人間として大切な物を見失うなと訴えかけられているような錯覚に陥ります。
Making Time
New Acoustic Camp 2014のテーマ曲です。
弾けるようなリズムと心地よいテンポで紡ぎ出される音楽を一言で表すならば「希望」。
聴くだけで何かいいことが起こるような、そんなわくわく感を感じられます。
TOSHI-LOWが「時間はみんなに平等だけど、上手く作れる人とそうでない人がいる」と感じ「Making Time」が生まれました。
忙しい人も、この曲を聴いている間だけはリラックスする時間を作ってみてはいかがでしょうか。
Where have you gone
「帰り道」と両A面シングルとして発売された「Where have you gone」。
2019年公開の映画「新聞記者」の主題歌として採用されました。
ELLEGARDENなどで活動中の細美武士がコーラスで参加しています。
アコースティックながらも壮大で心に突き刺さるようなメロディーラインが特徴的な1曲。
生きることを歌っているのですが全英語詞で、歌詞の内容が分からなくてもそのサウンドだけで涙を流すリスナーが多い泣き曲です。
OAUメンバーの演奏はアコースティックサウンドが魅力的!おすすめの人気曲を聴いてみよう
人間臭く、時には現実を突きつけられハッとさせられるOAUの音楽。
BRAHMANとは違うアプローチですが、伝えたいことは一貫していて、メンバーのブレない芯の強さを感じることができます。
彼らが奏でる、オーガニックなサウンドは年齢や好きな音楽ジャンルを問いません。
大自然の元で行われるライブこそがOAUの醍醐味。
気になった人は、ぜひライブにも足を運んでみてくださいね。
この記事のまとめ!
- OAUはBRAHMANのメンバー全員を含めたアコースティックバンド
- OAUは「OVERGROUD ACOUSTIC GROUND」の頭文字
- OAUはMARTINの熱烈なアプローチがきっかけで結成
- 優しいサウンドとは裏腹にシビアな現実を歌っている
- 全国各地の被災地における復興支援をしている