ライブ活動やバンド活動をするためのノウハウや悩みを解消する音楽情報サイトです

ライブUtaTen

楽器/機材

ピアノ調律を自分でやる方法は?チューニングハンマーなど必要な道具も紹介 2024年11月

2023年11月22日 #PR

ピアノ 調律 自分で

ピアノ調律を自分でやってみたいけれど、そもそも個人でできるのか分からないので、迷っているという人も多いのではないでしょうか?

プロにお願いすることが多い分野でもあるので、判断も難しいものですよね。

Live編集部
この記事では、ピアノ調律が自分でできるのかや、個人でやるメリット・デメリット、必要な道具を紹介します。

ピアノ調律は自分でできる?

ピアノ調律は、ある程度の知識と道具さえあれば自分1人でも十分にできます

もちろん全てをプロ並みにはできないほか、音の悪化や故障のリスクもあるため、基本的にはプロに任せたほうが無難です。

しかし、プロの中にも1、2箇所なら個人でやってもOK、自己責任でやるならOKとの声もあるため、興味があるなら挑戦してみても良いでしょう。

場合によっては、怪我につながる事故に発展する可能性がある点には要注意。

作業をするならしっかりと安全を確認して、慎重に進めるようにしてくださいね。

 

ピアノの調律を自分でやるときに必要な道具

ピアノの調律を自分でやるときに必須となるのが、専用の道具です。

自分でやるとなると、安価な代替品を探したくなってしまうものですが、ピアノ専用のもの、もしくは楽器専用品でなければ調節が難しい構造になっています。

また、代替品では故障のリスクも高まるので必ず専用のものを用意するようにしましょう

次は、調律をやるなら揃えておきたい、専用の道具を紹介します。

ライブUtaTenの関連記事!

ピアノ 調律師
ピアノ調律師になるには?年収・資格・仕事内容や向いている人を解説

続きを見る

 

チューニングハンマー

「チューニングハンマー」は、ピアノ調律の必須アイテムです。

プロも使っているピアノ調律工具の1つで、主に弦を締める、もしくは緩めるときに使われます。

使い方は、弦が巻き付けられているチューニングピンにはめて回すだけとシンプル

しかし、使い方・回し方によってピアノへの負担やチューニングの安定性が変わるなど、奥が深いアイテムでもあります。

 

チューナー

ピアノ調律を自分でやるときに、必ず用意しておきたい道具が「チューナー」です。

こちらは、音の高さを測定するための道具で音を取り込ませるだけで正しい音程かもしくは高い・低いかを高い精度で教えてくれますよ。

コンパクトな電子チューナーからラックサイズのもの、ピアノ用の有料アプリ、無料アプリまで幅広いタイプがあるのも特徴の1つ。

本格的な調律では補助としてしか使いませんが、部分的なチューニングでは大活躍の道具です。

 

音叉

ピアノ全体の調律をする際に必要となる道具が「音叉」です。

叩くと「A(ラ)」の音が出る道具で主に鍵盤の中央にある「A音」を合わせるときに使われます

チューナーのように、音程を測るものではない点には要注意。

あくまで基準音をとるための道具なので、全体を調律するのでなければチューナーを使ったほうがより正確にチューニングできるでしょう。

 

ウェッジ

「ウェッジ」は不要な音を止め、調律しやすくする道具です。

ピアノは低音部なら2本、中高音部は3本の弦で1つの音を出しています。

複数の弦で1つの音を出す構造は、楽器として演奏するときには美しく響きますが、1本ずつ音をチューニングする調律では他の弦の音は邪魔になってしまいます。

そこで活躍するのが、くさび形のアイテム「ウェッジ」

正しく使えば余分な弦の音をしっかりとミュート(消音)してくれるので、快適にチューニングを進められますよ。

スタンダードなフェルトウェッジ、中低音部で使うゴムウェッジ、アップライト向けの木製ウェッジなど色々なタイプがあるのも特徴の1つです。

 

ロングミュート

「ロングミュート」はウェッジと同様に、不要な音を止める役割を持った調律道具です。

こちらはフェルト素材で作られた横長の布で、複数の弦の音をミュートしたいときや、倍音を抑えたいときに使われます。

調律師のスタイルによって、使い方が若干違うのも特徴の1つ。

部分的な調律を自分でやるときにはウェッジでも十分ですが、本格的な調律に挑戦したい、調律師を目指しているという人は購入すると良いでしょう。

 

ピアノの調律を自分でする方法

ピアノの調律には大きく分けて、1730年代から1810年代に用いられた「古典調律」と1オクターブを12音に分けた「現代調律(平均律)」があります。

近年の音楽ではこの現代調律を使うのが基本のため、ここでは現代調律する方法を紹介します。

現代調律の調律方法(全体)

  1. 調律に必要な道具を用意
  2. 全体を弾いて、調律の状態をチェック
  3. 37番目の鍵盤、もしくは49番目の鍵盤をチューナーや音叉を使って、A(ラ)音に合わせる
  4. 合わせたA音を起点とし、1オクターブが半音12個になるように音を作っていく
  5. 1オクターブ分の調律が終わったら、オクターブの響きなどを応用しながら88鍵分の音を作る
  6. 再度全体を弾き、修正が必要な場所の修正を行う

また、部分的にやる場合は、音程を変えたい弦をチューニングハンマーとチューナー、ウェッジを使い、任意の音になるように調律すれば作業完了です

ライブUtaTenの関連記事!

ピアノ 調律 値段
ピアノ調律の値段はいくらする?料金相場や金額を抑えるための保管方法も解説

続きを見る

 

ピアノ調律を自分でするメリット・デメリット

ピアノの調律に挑戦する前に、必ず確認しておきたいのが自分でやるメリット・デメリットです。

特にデメリットは楽器の故障や金銭、時間に関連するものが多いので、道具を揃える前作業に取り掛かる前にしっかりと把握しておくようにしましょう

次は、ピアノ調律を自分でするメリット・デメリットを、それぞれ3つずつ紹介します。

ライブUtaTenの関連記事!

電子ピアノ おすすめ
【2023年】電子ピアノおすすめ10選!買ってよかった初心者向けピアノと選び方を紹介

続きを見る

 

メリット

 

費用節約

ピアノ調律を自分でするメリットは、調律に関する費用を節約できることです。

安い道具を買うことが前提ですが、気になる部分を自分でチューニングするようにすれば、その分調律費用を節約できますよ。

道具を持っているもしくはタダで譲ってもらえばさらに節約できるのも特徴の1つ

節約の効果は道具費に左右されますが、少しでも節約したい、お願いする頻度を減らしたいなら挑戦してみても良いのではないでしょうか?

 

自分好みの調律

自分好みの調律にできるのも、自分で行うメリットです。

道具を使えば自由に音程をいじれるので、工夫次第では好みの音色も作れますよ。

そもそも演奏に耐えられないレベルの狂いになる、イマイチな音になる可能性がある点は要注意。

そのため、ハイレベルな聴力と調律への知識がある人限定のメリットといえるでしょう。

 

ピアノ構造への理解

ピアノ構造への理解が深まることも、ピアノ調律を自分でやるメリットの1つです。

内部を覗いた上で作業する必要があるため、どのような仕組みで音が鳴っているのか、どんな構造になっているかについての理解も深まりますよ。

メンテナンスへの意識が高まるほか、和音や単音の響きについての理解を深めるきっかけになるのもポイントです。

 

デメリット

 

調律への手間

時間と手間がかかりすぎることが、自分で調律をすることのデメリットです。

そもそも調律は専門的な知識、技術を必要とするもの。

全くの素人が挑戦しようとなると基礎の学習や情報収集からはじめる必要があるため実践までにも多大な時間が必要になってしまいます

また、調律作業に関しても想定以上に時間がかかるので、時間に余裕がない人には難しいでしょう。

 

壊してしまう可能性

調律を自分でするデメリットは、ピアノを壊してしまう可能性があることです。

特に多いのがチューニングピンが刺さっている板を痛めてしまうトラブルで、このトラブルが起こってしまうと音程が安定しにくくなってしまいます。

また、道具の使い方が悪い場合には、弦が切れる可能性も。

費用を節約できるのは魅力的かもしれませんが、壊してしまい想定外の出費が発生する場合もあると覚えておきましょう。

 

調律の正確性の低さ

正確性が低いことも、ピアノ調律を自分でやるデメリットです。

チューニングハンマーとチューナーを使えば、ある程度のチューニングはできるもの。

しかし、専門的な知識や技術がないと細かな調整ができず、オクターブ上の音や和音を弾いたときににうねりや濁りが発生する、不自然な調律になる可能性も十分にありますよ。

また、作業の精度が低いことにより、チューニングの安定性や音が悪くなるリスクがあるのもデメリットです。

 

ピアノ調律は自分でせずにプロに任せるのがおすすめ

ピアノ調律は自分でせず、プロに任せるのがおすすめです。

将来的に調律師を目指している、どうしても自分でやりたい場合は個人で行っても良いですが、基本的にはその道のプロに任せたほうが良い結果になりやすいですよ。

最後に、ピアノ調律はプロに任せたほうが良い理由を紹介します。

自分でやるべきか、任せるべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

メンテナンスや修理も可能

プロの調律師に任せるのがおすすめなのは、メンテナンスや修理にも対応してくれるからです。

調律だけを行うイメージが強い調律師ですが、実はピアノのコンディションや弾き心地、響きをより良い状態にするメンテナンス作業も担当しています。

また、別途費用が必要になりますが、修理にも対応してくれますよ。

定期的に依頼するだけで音程はもちろん、コンディションも良い状態に保ってくれるのがプロに任せるメリットです。

 

調律の正確性の高さ

正確性の高い調律をやってもらえるのも、プロに任せることの魅力の1つです。

音程が正確なのはもちろん、音のバランスもしっかりと調節してくれるので、定期的にお願いすればいつでも美しい音で演奏を楽しめますよ。

ピンの状態を調節しながら音を合わせることで、音程の安定性を高めてくれるのもポイント。

このように、音を合わせるだけでなく、響きの美しさや安定性を意識した調律を行ってくれるのはプロの調律師ならではといえるでしょう。

 

ピアノを傷つける可能性の低さ・安心感

プロの調律師はピアノの構造に関する専門知識を持っているため、調律や修理でピアノを傷つける可能性が低いです。

また、技術も高く、作業の精度も高いので安心して楽器を任せられますよ。

部品交換や故障などにも、すぐに対応してくれるのも魅力の1つ。

依頼するとなると多少の費用が必要になりますが、作業の精度の高さと安心感を重視したい、今使っているピアノを大切にしたいならプロに依頼するのがおすすめです。

 

自分でピアノを調律するのはリスクも!ピアノを傷つけたくないならプロに頼もう

ピアノの調律は道具と知識さえあれば、ある程度までなら自分でもできます。

しかし、音が悪くなる可能性があるほか、故障やケガのリスクもあるため基本的にプロにお願いしたほうが良いでしょう

多少の出費にはなりますが、快適に弾ける状態にしてくれるので、毎日の演奏もより楽しくなりますよ。

万が一故障していた場合にも、すぐに対処してくれるのもポイントです。

また、調律費用に関する記事もあるので、依頼を検討している人はチェックしてみてくださいね。

 

この記事のまとめ!

  • ピアノ調律は、ある程度までなら自分でもできる
  • 調律をするためにはチューニングハンマーやチューナー、ウェッジなどを揃える必要がある
  • 費用を節約できる、内部構造への理解が深まることが、自分でピアノ調律をするメリット
  • 自分でピアノ調律をすることには、精度が低くなりがち、手間がかかるなどのデメリットがある
  • ピアノを最高のコンディションにしたい、傷つけたくないならプロのピアノ調律師にお願いするのがおすすめ

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
ton.

ton.

ジャズ、R&B、FUNK、BLUESを演奏するギタリストです。歌や音楽理論にも興味があり日々勉強しています。音楽をもっと楽しむためのヒントを届けていけたらと思います。

-楽器/機材
-

Copyright© ライブUtaTen , 2024 All Rights Reserved.