「TOO YOUNG TO DIE!」は神木隆之介と長瀬智也が出演している爆笑コメディ映画です。
宮藤官九郎ワールドが炸裂しているインパクト抜群の映画であり、キャストや参加アーティストがとても豪華。
この記事のもくじ
映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」とは
「TOO YOUNG TO DIE!(トゥーヤングトゥーダイ)」は、個性的なキャラクターと地獄という舞台がインパクト抜群なコメディ映画です。
「木更津キャッツアイ」や「少年メリケンサック」などの人気作品を手掛けた宮藤官九郎が監督・脚本を手がけ、多数の豪華キャストを起用した豪華な作品となっています。
独特な世界観と雰囲気が魅力の「クドカンワールド」を、ハイレベルな音楽と一緒に楽しめるでしょう。
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長瀬智也と神木隆之介が15年ぶりの共演
「TOO YOUNG TO DIE!」では、TOKIOの長瀬智也と俳優の神木隆之介が15年ぶりの共演を果たしたことも話題です。
映画のクランクアップ会見では神木隆之介が「初めて長瀬さんとお会いしたのは小学校3年生で長瀬さんが22歳だった」と語り、長瀬智也も「たくましくなって」と感激するという仲の良い姿を見せていました。
作中ではそれぞれメインキャラクターを務める二人は、映画の中でも息の合った演技を見せています。
TOO YOUNG TO DIE!のあらすじ
「TOO YOUNG TO DIE!」は男子高校生の大助(神木隆之介)が交通事故に巻き込まれ命を落とすところから始まります。
修学旅行のバスが事故を起こしたことで大助は地獄に落ちてしまうのですが、「まだ同級生の手塚ひろ美(森川葵)に告白していない」と生き返る方法を探し始めます。
そんな大助の前に、地獄農業高校軽音楽部の顧問を務める傍ら、ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のリーダーでもある赤鬼キラーK(長瀬智也)が現れるのです。
閻魔の裁きによっては現世に転生できると告げられた大助はキラーKの元で、えんま王の裁きを受け何度も転生し「ひろ美とチューする」という未練を果たそうとします。
TOO YOUNG TO DIE!のメインキャスト
「TOO YOUNG TO DIE!」では、15年ぶりの共演となる長瀬智也と神木隆之介以外にも多数の有名俳優が出演しています。
特にメインキャストには、当時期待を集めていた新人女優が起用されたりと何かと注目を集めていました。
「TOO YOUNG TO DIE!」にどんな人が出演しているのか、キャラクターとキャストをセットでチェックしましょう。
神木隆之介 / 大助役
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大助は「TOO YOUNG TO DIE!」の主役であり、地獄からの転生を目指して悪戦苦闘する男子高校生です。
少しわがままでだらしなくて、おバカでお調子者という良くありがちな学生像を演じるのは俳優の神木隆之介です。
神木隆之介は子供の頃からさまざまなドラマや映画に出演しています。
「るろうに剣心」や「SPEC」での非情さを感じる演技や、「バクマン。」で魅せた熱血系の役柄などバラエティ豊かな演技力がかれの魅力です。
「TOO YOUNG TO DIE!」でもチャラうざい、けれど一生懸命な大助役を見事に演じ切っていました。
長瀬智也 / キラーK役
キラーKは大助が地獄で知り合った地獄農業高校軽音楽部の顧問です。
顧問として働く傍ら、「地獄図(ヘルズ)」というロックバンドを結成し、音楽活動も行っています。
キラーKは大助が生前通っていた「スタジオぱんだ」の従業員「近藤」だったので、大助はキラーKのことを近藤と呼んでいるのです。
そんな物語を通して大助を助け導く役柄を演じるのは、TOKIOのメンバー長瀬智也です。
長瀬はこの役について、「赤鬼役が役者として役に立つかと言われればそうではない。けれど、音楽の大切さや音楽に意味があるということを伝えられる役だ」と語っています。
桐谷健太 / COZY役
バンド「地獄図(ヘルズ)」のドラムメンバーCOZYは、婦女暴行罪などの罪を犯しバイク事故で死んだ男の緑鬼です。
バンドメンバーである邪子とのコミカルなやり取りや演技が面白く、作品のワンポイントとなるサブキャラクターです。
COZYを演じた桐谷健太は「バクマン」や「くちびるに歌を」などの映画作品や「天皇の料理人」などの映画に出演する実力派俳優です。
清野菜名 / 邪子役
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バンド「地獄図(ヘルズ)」のベースである邪子は、生前恋人が好きなお酒「いいちこ」と煙草「ハイライト」の入れ墨を入れたにも関わらず、最後にはその恋人に刺されて死んでしまった赤鬼です。
邪子を演じる清野菜名は女優として多くの作品に出演する実力派です。
園子温監督作の「TOKYO TRIBE」での演技が注目を集め、押井守監督の映画で主演に選ばれるなどその演技の才能を発揮させています。
森川葵 / ひろ美役
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大助の片思い相手である手塚ひろ美は、同じクラスの同級生です。
吹奏楽部に所属しフルートを担当している彼女は、実はロック好きでそれを知った大助は高校で軽音楽部に入部しバンドを始めるのです。
演じているのは雑誌「seventeen」で専属モデルを務めた後、女優としての活動をスタートさせた森川葵。
「ごめんね!青春」や「B面女子」などのドラマや多数の映画に出演している実力派女優です。
TOO YOUNG TO DIE!のキャストは脇役も豪華
「TOO YOUNG TO DIE!」はメインだけではなく、サブキャストや脇役にも豪華俳優陣を起用していることで有名です。
普通だったら受けないのではないかと思うような役を大物俳優が演じているので、宮藤官九郎の人脈と作品への情熱が分かりますね。
ここでは、脇役の中でも特に注目したい重要キャラクターとそのキャラを演じるキャストについてピックアップしました。
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尾野真千子 / なおみ役
大助が「死神」というあだ名をつけたキラーKの元恋人「なおみ」はキラーKが赤鬼になるきっかけをもたらした重要人物です。
物語が進むにつれて大助の「転生する理由」にもなっていく彼女を演じるのは、本格派女優の尾野真千子。
普段は元気なキャラクターを演じることが多い彼女ですが、なおみ役では全く異なる不気味で暗い演技を見せていました。
古田新太 / 地獄の大王・えんま役
えんま大王は地獄農業高校の校長であり、週に1度行われる「裁き」で輪廻転生の先を決める存在でもあります。
えんま大王役には古田新太が抜擢され、ベテラン俳優ならではのハイレベルな演技で作品を支えていました。
古田新太は宮藤官九郎監督作品の常連ともいわれているので、監督の生み出す独特な空気を表現する力も高いのでしょう。
皆川猿時 / じゅんこ役
じゅんこは大助の元同級生で、地獄では超暴力ガールズバンド「デビルハラスメント」のボーカル&ダンサーを務めています。
「デビルハラスメント」は「地獄図(ヘルズ)」と敵対関係にあるバンド。
そんなバンドのめいんであるじゅんこを演じているのは、俳優の皆川猿時です。
皆川猿時は宮藤官九郎とともに「グループ魂」というバンド活動を行っており、そのライブでは女子高生の格好をすることも多いのだとか。
映画の中でもなぜかしっくりくる女子高生姿を惜しげなく披露しています。
古舘寛治 / 松浦役
松浦は大助の同級生で、バスの事故では大助に「唯一の生存者」だと勘違いされる男子高校生です。
そんな松浦は生き残った後47歳で死んでしまい地獄に落ちてきます。
大人になった松浦を演じる古館寛治は、ダメ男なのにほっとけない独特な魅力を持つおじさんをコミカルに演じていました。
宮沢りえ / ひろ美役
「TOO YOUNG TO DIE!」では全編を通して、最初は女子高生や男子高校生だったキャラクターの大人になった姿が映し出されます。
大助の片思いの相手であるひろ美も例外ではなく、20年後に大人になった姿を宮沢りえが演じていました。
宮沢りえは「以前から宮藤さんと一緒に仕事をしたいと思っていた」とオファーに即答し、世界観に戸惑いながらも参加できて心から嬉しかったと語っています。
中村獅童 / 我慢汁役
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一度見ただけでは「どこに出ていたの?」と疑問に思ってしまうかもしれない衝撃の役で出演していたのが中村獅童です。
中村獅童はなんと、人間(精子)に転生した大助を追う我慢汁の役で出演しているのです。
一瞬の役にもかかわらず強烈なインパクトの配役ですよね。
映画を見る時は中村獅童の強烈な役柄と出演シーンにも注目しましょう。
TOO YOUNG TO DIE!のキャスト【ミュージシャン】
「TOO YOUNG TO DIE!」は音楽がとても重要なキーとなるストーリーです。
そのため、作中で演奏しているアーティストやバンドメンバーには一流アーティストやベテランが多数起用されているのです。
セリフが無くただ演奏しているだけのキャラクターなどもいますが、そのテクニックは見る人が見れば一目瞭然。
特にロック音楽が好きな人は、出演ミュージシャンを探してみましょう。
映画を見ながら一流の演奏スキルが堪能できますよ。
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シシド・カフカ / 修羅役
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アーティストのシシド・カフカは「デビルハラスメント」のドラム役を演じています。
ドラムを演奏しながら歌を歌うという独特なスタイルで話題を集める女性歌手で、スタイルの良さを生かしてモデル活動も行っています。
10歳の頃に「テレビに出ているのに映らないという絶妙な立ち位置」にときめいてドラムを始めたという独特の価値観を持ち、多くのジャンルを手掛けるプロドラマーです。
清(きよし) / 鬼姫役
「デビルハラスメント」のベース役にはベーシストの清が選ばれました。
子供の頃からピアノを習っていた彼女は15歳でベースと出会い、複数のバンドに所属してスキルを磨いています。
2016年にはドイツ楽器メーカーWarwick(ワーウィック)社とのエンドース契約を日本人で初めて行い、話題を集めました。
Char / 鬼ギタリスト役
ベテランギタリストのCharも映画の前半に登場しています。
Charは1976年に「NAVY BLUE」という楽曲でソロデビューし、その後数々のヒットを生み出したことから「ロック御三家」と呼ばれる一流ロック歌手。
そんなCharが演じたのは、カーボーイハットから角を覗かせ、鋭い牙をもった「鬼ギタリスト」の役です。
セリフはありませんが、火を噴いたり一流の演奏を見せつけたりとベテランの存在感を発揮しています。
野村義男 / ジゴロック挑戦者役
野村義男は昭和のアイドルグループ「たのきんトリオ」の一人です。
現在はギタリストとしてライブを行ったり、サポートメンバーとしてさまざまなアーティストのライブや収録に参加しています。
そんな野村義男は作中で地獄ロックバトルロイヤルの大会に出場する、ジゴロック挑戦者役として出演しています。
マーティ・フリードマン / じゅんこA役
「TOO YOUNG TO DIE!」には世界的なギタリストであるマーティ・フリードマンも出演しています。
マーティ・フリードマンは元々伝説的メタルバンド「メガデス」のリードギタリストを務めていました。
彼は当時から大の日本好きとして有名で、バンドを脱退後日本に移住しています。
そんなマーティ・フリードマンの役はなんと「じゅんこA」。
ライブ中のじゅんこという立ち位置ですが、世界的ギタリストをアルファベット表記が付く役柄に抜擢するなんてさすが宮藤官九郎ワールドですよね。
ROLLY / じゅんこB役
マーティ・フリードマンと同じく、演奏中のじゅんこである「じゅんこB」という役を演じているのがROLLYです。
ROLLYはタイトなファッションと外国人風のメイクが特徴的なロックバンド「すかんち」でボーカルとギターを務めています。
もともとユニセックスな雰囲気が魅力的なアーティストなので、女性である「じゅんこB」としても違和感なく演奏しています。
木村充揮 / 唄うたいの小鬼役
「歌うたいの小鬼」役という役には憂歌団の木村充揮が抜擢されました。
木村充揮は20年以上ブルースバンドでリードボーカルを務めている、ベテラン中のベテランです。
元々、宮藤官九郎は小鬼役にゴスペルシンガーを起用しようとしていたそうです。
しかし「地獄を肯定する内容だから無理」と断られ、小鬼が歌う歌がブルースに通じるものがあると考え木村充揮に依頼したのだとか。
けして主役級の役ではありませんが、映画のために全力で参加するのはさすがベテランアーティストという風格が感じられますね。
主題歌「TOO YOUNG TO DIE!」は小ネタ満載
「TOO YOUNG TO DIE!」を見る時は、主題歌にも注目しましょう。
なんと、主題歌の「TOO YOUNG TO DIE!」を歌っているのは作中に登場するキラーKのバンド「地獄図(ヘルズ)」なのです。
映画で見たバンドがそのまま主題歌も歌っているなんて、本当に映画の中に飛び込んだかのような臨場感を感じられますよね。
ちなみに、地獄図(ヘルズ)は映画公開に先駆けてメジャーデビューを果たしサウンドトラックも発売しています。
2016年には「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2016」に参加したことでも話題を集めました。
TOO YOUNG TO DIE!のキャストたちが奏でる劇中歌にも注目!有名ミュージシャンの演奏を堪能しよう
「TOO YOUNG TO DIE!」は、奇想天外なストーリーと目が離せない疾走感で音楽の大切さを訴える爽快青春ロック映画です。
物語の中では子供だった大助が成長して人のために動こうとする描写や、キャラクターが人間だったころに残してきた後悔などがリアルに描かれています。
それらのストーリーを彩る劇中歌や主題歌は、どれも一流の有名ミュージシャンが奏でるものばかりです。
「TOO YOUNG TO DIE!」を見る時はストーリーは勿論、作中に登場するアーティストの演奏も堪能しましょう。
この記事のまとめ!
- 「TOO YOUNG TO DIE!」は宮藤監督脚本のロック音楽映画
- メインキャストの神木隆之介と長瀬智也は15年ぶりの共演
- 大物俳優や有名アーティストが脇役として登場することも話題
- 映画の主題歌は作中に登場するバンド「地獄図(ヘルズ)」が歌っている