バンド活動をしていると「対バン」という言葉を耳にすることが多くなります。
ただライブハウスで演奏したことがない人は「対バン」と聞いても、何のことだかわからないと思います。
この記事のもくじ
対バンについて
バンド活動において「対バン」という言葉は、今後よく聞くことになると思います。
ワンマンライブと違った雰囲気を味わうことができ、バンド活動をしている人なら一度はやってみたいライブが対バンライブ。
まずは「対バン」について詳しく紹介します。
対バンとは
対バンとは、1つのライブの中で複数のアーティストやバンドが出演するイベントの形式のライブのことです。
「対バン」と聞くとバンド同士が演奏で対決をする怖いイメージがあるかもしれませんが、対決の要素はありません。
ワンマンライブとは異なり、ファンには目的のバンドがいるので様々な観客が来るライブでもあります。
対バンの由来は
対バンの由来は、対決をするという意味で「対」を使用することになったようです。
ただ対決ではなく、正しくは一緒にライブに出演している「共演者」という感じになります。
また、同じように様々なバンドが出演しているフェスになると「対バン」とは言わないので注意しましょう。
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対バンのメリットとデメリット
対バンは様々なバンドが同じステージに出演するので、ワンマンライブとは違い「自分たちのバンドを知らない人」がたくさん見に来ます。
対バンライブにも当然ですがメリットとデメリットがあるので、ここで詳しく紹介します。
対バンのメリット
様々なバンドやアーティスト、またそのファンが多く集まる対バンでは、出演することで得られるメリットがたくさんあります。
他のバンドと交流できる
単独ライブでは自分たちの音楽を披露するだけですが、対バンライブでは複数のアーティストやバンドが共演者となり、同じステージで演奏するので他のバンドと交流することができます。
バンド活動をする上で横のつながりは大切です。
バンド同士で情報を共有したり、一緒に面白い企画をしたりすることで楽しくバンド活動を行うことができます。
多くのお客さんを呼び込める
対バンライブには、出演者それぞれのファンが1つのライブ会場に集まるので、ワンマンライブより多くのお客さんを呼び込むことができます。
多くの人に自分たちの音楽を聞いてもらえる対バンは、新規のファンを獲得する可能性も増えます。
チケットノルマが少ない
対バンライブでは、通常のワンマンライブよりもチケットノルマが少ないのが特徴です。
複数のバンドが出演する対バンはチケットのノルマも振り分けられるので、特に集客力の弱いバンドにとってはメリットといえるでしょう。
観客はさまざまなバンドを見られる
対バンでは、ライブを見に来たお客さんも複数のバンド演奏を見ることができます。
ワンマンライブとは異なり最後まで飽きずに楽しめたり、新しいバンドを発見することができるので、バンド初心者でも暖かく応援してもらえるメリットがあります。
対バンのデメリット
ここでは、複数のバンドと同じライブハウスで共演する対バンのデメリットについて紹介します。
演奏時間が短い
対バン形式では、1つのバンドが演奏できる持ち時間が30分程度と短いため、時間の制約がある中でいいパフォーマンスをしなければなりません。
ワンマンライブでは自分たちが観客に聴かせたい曲を多く詰め込むことができますが、対バンの場合はある程度曲を絞り込む必要があります。
観客が興味のないバンドを見る可能性がある
対バンでは、出演の順番が公開されていないケースが多いため、観客側は興味がないバンドの曲を聴くことになります。
しかし、裏を返せば知らないバンドを知る機会にもなりますが、興味がない人たちの前でどうやって心を掴むかが大事になります。
チケット代のコスパが悪い
複数のバンドの中から見たいバンドが1つだけという人にとっては、チケット代のコスパが悪いといえます。
ライブハウスではライブチケット代とドリンク代がかかりますが、お気に入りのバンド演奏を30分程見るために2,000~3,000円を払うのは高いと思う人が多いのではないでしょうか。
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対バンライブのタイムテーブル
対バンライブでは、タイムテーブルというものがあります。
タイムテーブルは対バンライブを行うために必要不可欠ですので、対バンライブのタイムテーブルについて紹介します。
入り時間
入り時間とは、バンドがライブ公演日に会場入りする時間を指します。
バンドごとに設定されたタイムテーブルの入り時間を守ることができないバンドは、スタッフや他のバンドに迷惑をかけてしまう可能性があります。
また、早く来すぎることも迷惑になる場合があるので、時間通りの会場入りを心がけましょう。
リハーサル
リハーサルはライブの数時間前にバンドに会場入りしてもらい、サウンドチャックや照明の調整を行います。
またリハーサルは練習ではないので、お客さんにいい音楽を届けるために音響や照明スタッフとコミュニケーションを取る必要があります。
開場・開演
ライブには開場時間・開演時間と閉演時間が設定されています。また、開場時間をOPEN時刻、開演時間をSTART時刻といいます。
対バンライブでは、会場にアナウンスなどはなく、開演時間になると一組目のバンドが入場し、いきなり演奏を開始します。
演奏
対バンライブでは、複数のバンドが同時にステージに上ることはなく、それぞれバンドに割り当てられた順番で演奏が進んでいきます。
自分たちの順番とあわせて決められた演奏時間も把握しておくことが大切で、割り当てられた演奏時間を過ぎると、後のバンドに迷惑をかけてしまいます。
転換時間
転換時間とはバンドとバンドが入れ替わるための時間で、機材を運び出したり、サウンドの最終チェックをします。
リハーサルとは違いますので、あまり調整に時間をかけすぎるとライブの時間が押してしまったり、待っているお客さんにストレスを与えてしまう可能性があります。
完パケ
完パケとは、ライブハウスから完全に撤収することを指します。
完パケ時間は会場の建物や地域によって決められているため、ライブ閉演後にバンド同士で交流したり、余韻に浸っている時間はありません。
閉演後はライブハウスのスタッフの指示にしたがって、早めに後片付けを済ませましょう。
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対バンライブの出演順はどうやって決まる?
対バンライブでは出演するアーティスト情報のみが発表され、演奏を行う順番が公開されていないことが多いのです。
対バンライブの出演順の決め方にも、ライブを盛り上げる仕掛けがあるので参考にしてみてくださいね。
セッティングの都合
バンドはそれぞれ使っている楽器や機材が異なるので、セッティングにかかる時間にも差が生じます。
対バンではセッティングにかかる時間や効率的にセッティングが行える時間を考えながら、出演順を決めている場合があります。
機材の入れ替えがしやすい順番にすることで、待ち時間が減り、お客さんを退屈させることなくライブを行うことができるのです。
ライブが盛り上がる順番
人気のバンドをライブの最初に組み込んでしまうと、後のバンドが盛り上がりに欠けてしまう可能性があります。
ライブハウスはライブの盛り上がりを考え、最後の方に人気にバンドを持ってくることがほとんどです。
また、ライブ時間によっては18歳未満がいるバンドを最初に持ってくる場合もあります。
出演者の事情
バンドによっては次の予定が入っいたり、早めに帰らなければならない人など、ライブ出演者の事情によって出演順番が決まる場合があります。
メジャーな人気バンドであれば、アリーナツアー中に特別ライブで出演することもありますが、スケジュール次第で一番最初に演奏して、終わったらすぐに帰ってしまうこともよくあります。
タイムテーブル非公開の理由と反対意見
対バンライブのタイムテーブルは非公開とされている場合が多いのですが、お客さんからはタイムテーブルを公開してほしいという反対意見もたくさんあります。
ライブハウスに長く滞在してほしいから
タイムテーブルを公開すると、お客さんにとってはとても都合がよく、自分の好きなバンドだけ見ることができるので嬉しいですよね。
ただライブハウスにとっては、お客さんの滞在時間が短くなるのでデメリットになってしまいます。
まだ人気がないバンドからファンが多くいるバンドまで、お客さんに長く楽しんで聞いてもらいたいというのがライブハウスの本音といえます。
公開を求める意見
その日の予定やスケジュールの都合からライブハウスに長時間滞在することができないなど、タイムテーブルの公開を求める意見は多数あります。
時間を確保できる人しか参加できない
タイムテーブルが非公開だと、目当てのバンドが出演するまでの間、ライブハウス内に長時間滞在しなければなりません。
また、仕事などで参加が遅れた場合、目当てのバンドの演奏が終わってしまっている可能性などもあります。
目当てのバンドだけ見るのは難しい
出演順がわからないと自分の目当てのバンドだけを見るのが難しいので、対バンを見に行くことを諦めてしまっている人もいます。
タイムテーブルが公開されていないライブは、最初から最後までライブハウス内にいる必要があります。
問い合わせれば教えてくれることも
ライブハウスによっては、タイムテーブルを教えてくれることもあります。
必ず教えてもらえるとは限りませんが、気になる対バンがあれば主催するライブハウスに一度、問い合わせてみてください。
ダメもとでライブハウスに聞く?対バンライブの出演順を知りたい場合は主催者に問い合わせてみよう!
対バンはたくさんのバンドとの交流ができ、いろんな音楽を聴くことができる楽しいイベントです。
タイムテーブルを確認して目当てのバンドだけを見たいという人も、タイムテーブルが非公開の場合が多いため、対バンでは目当てのバンド以外の演奏も聞く必要があります。
対バンライブの順番をどうしても知りたいという人は、ダメもとで主催するライブハウスに聞いてみましょう。
この記事のまとめ!
- 対バンライブとは、1つの会場に複数のバンドが出演するライブイベント
- 対バンのメリットは、他のバンドと交流ができたり、多くのお客さんが呼び込めること
- 対バンのデメリットは、演奏時間が短く、興味のないバンドの演奏も見なくてはならない
- 対バンのタイムテーブルは、ライブを円滑に行うために必要なもの
- 対バンの演奏順やタイムテーブルが非公開の理由には、ライブハウス側のさまざまな都合がある