Velvet Crow 歌詞 原田ひとみ ふりがな付

-All out-
蠢うごめく街まちに崩くずれるものは
-What's true?-
借かり物ものの光ひかりなのか
それとも その生いき様ざま?
知しる術すべなど どこにもないさ
遠とおくで漁あさるは 夢ゆめの残骸ざんがいか

明あける空そらに目めを細ほそめ
薄うすく貼はりつく月つきを剥はがすがいい
「覗のぞき込こんだ深淵しんえんも また
あなたを見みている」

-Louse up-
摩天楼まてんろうは逆さかさへと聳そびえ
-Keep in mind-
隙すきを見みせたら落おとされる
有象無象うぞうむぞうの欲望よくぼうが
湧わいては消きえ また湧わいて消きえ
終おわりの見みえない ハノイの塔とうか

命いのちなんか 盗とりはしない
涙なみだの光ひかり 集あつめたいだけさ
転ころがり続つづけてゆくがいい
憐あわれな者ものども

疲つかれ果はてた脳のうに
いつかの子守唄こもりうたを
ばらけたビーズ探さがし
ずっと遊あそんでいたくて

嗤わらえるか 私わたしを
滅ほろぼしあう 傲慢ごうまんな種しゅよ
愚おろかさ祝しゅくして 嘲あざけりをやろう

一突ひとつきだけで崩くずせるさ
そのパズルにはピースが足たりない
今いまいる その位置いちでいいのか
空そらが乾かわく

何なにもなく それでも在ある
すべてを覆おおう 宇宙うちゅうの色いろよ
神々こうごうしいほど輝かがやく
ほら この闇やみ色いろ

螺旋らせんは奈落ならくへと
干上ひあがる化ばけの皮かわ
本物ほんものか偽物にせものか
神かみのつもりなのか
私わたしの一声ひとこえで
背筋せすじ 凍こおらせてやろう
死しなない命いのちはない
怖こわいものなどない
I'm a god's bird