京の川 歌詞 村上幸子 ふりがな付

生いきるか 死しぬかの 恋こいをして
女おんなは綺麗きれいに なるんやと
うまいこと 乗のせはって
魂たましい抜ぬかれて しもうたわ
泣ないて 渡わたった 高野川たかのがわ
あの日ひと同おなじ 顔かおをして
川かわが流ながれる 松ヶ崎まつがさき

いいのよ 半はんぱに 生いきるより
抜ぬけ殻がら一枚いちまい 身みにまとい
空蝉うつせみの 巷ちまたから
追おわれて逆さかさに 吊つられても
燃もえてあなたと 禁断きんだんの
木きの実みをたべた 罪つみならば
うちは受うけます 喜よろこんで

割われても末すえに めぐりあう
加茂川かもがわ育そだちの 女おんなです
あきらめたふりをして
じっくり思案しあんを してますえ
内気うちき装よそった その裏うらに
夜叉やしゃを隠かくして 先斗町ぽんとちょう
川かわは紅葉もみじの 紅べにをさす