わたしは知しってる ちいさな世界せかいは
わるい怪獣かいじゅうが 壊こわしてしまった
暗くらくなった宇宙うちゅうを 漂ただよい疲つかれて たまらず噛かみ付ついた
他ほかの何なにより 綺麗きれいなものほど
痛々いたいたしいんだ それが悲かなしいから
大嫌だいきらいだってふさいだ 胸むねの痛いたみは
今いまはもう聴きこえない やさしい歌うたで
捨すてられた魂たましいが 引ひかれ合あうみたいに (導みちびいて)
戸惑とまどい もつれてく そんな夜よるは
暗くらい、暗くらいまま
知しりたくって 触ふれて 名前なまえなくした 誰だれかが仕掛しかけた 星ほしの病やまいだ
隠かくしたこの手ては 汚よごれもせずに どこにも届とどかない
劣等感れっとうかん ひっかいた 嫌いやな音おとがして
可哀想かわいそうなわたしは もうたくさんだ 今いまは
いつまでも 拭ぬぐえない どうしようもなさを
焼やき尽つくせ わたしだけの欠かけた月つき
誰だれもいない 救すくいもない 望のぞんだはずなのに (どうして)
全部ぜんぶなくしたあとで まだ愛あいせないでいるのは
何度なんどもまた思おもい知しる ここには太陽たいようはもうない
それでも (まだ) 瓦礫がれきの中なかで歩あるき始はじめる足元あしもとにだけ
光ひかりこぼれ ゆっくりと滲にじんでく
最後さいごまで消きえないな 胸むねの痛いたみは
ただひとつ 確たしかめる 命いのちの歌うた
燃もえ尽つきる 空そらがほら ひどく美うつくしいから
(凍こおった世界せかいで 君きみを見みつけた わるいわたしは やさしく溶とけた)
愛いとしい孤独こどくを 胸むねに抱かかえたままで (導みちびいて)
泣ないていた わたしは (どこかへ) 消きえ失うせて
もういない、いない、いないから
わたしはwatashiha知shiってるtteru ちいさなchiisana世界sekaiはha
わるいwarui怪獣kaijuuがga 壊kowaしてしまったshiteshimatta
暗kuraくなったkunatta宇宙uchuuをwo 漂tadayoいi疲tsukaれてrete たまらずtamarazu噛kaみmi付tsuいたita
他hokaのno何naniよりyori 綺麗kireiなものほどnamonohodo
痛々itaitaしいんだshiinda それがsorega悲kanaしいからshiikara
大嫌daikiraいだってふさいだidattefusaida 胸muneのno痛itaみはmiha
今imaはもうhamou聴kiこえないkoenai やさしいyasashii歌utaでde
捨suてられたterareta魂tamashiiがga 引hiかれkare合aうみたいにumitaini (導michibiいてite)
戸惑tomadoいi もつれてくmotsureteku そんなsonna夜yoruはha
暗kuraいi、暗kuraいままimama
知shiりたくってritakutte 触fuれてrete 名前namaeなくしたnakushita 誰dareかがkaga仕掛shikaけたketa 星hoshiのno病yamaiだda
隠kakuしたこのshitakono手teはha 汚yogoれもせずにremosezuni どこにもdokonimo届todoかないkanai
劣等感rettoukan ひっかいたhikkaita 嫌iyaなna音otoがしてgashite
可哀想kawaisouなわたしはnawatashiha もうたくさんだmoutakusanda 今imaはha
いつまでもitsumademo 拭nuguえないenai どうしようもなさをdoushiyoumonasawo
焼yaきki尽tsuくせkuse わたしだけのwatashidakeno欠kaけたketa月tsuki
誰dareもいないmoinai 救sukuいもないimonai 望nozoんだはずなのにndahazunanoni (どうしてdoushite)
全部zenbuなくしたあとでnakushitaatode まだmada愛aiせないでいるのはsenaideirunoha
何度nandoもまたmomata思omoいi知shiるru ここにはkokoniha太陽taiyouはもうないhamounai
それでもsoredemo (まだmada) 瓦礫garekiのno中nakaでde歩aruきki始hajiめるmeru足元ashimotoにだけnidake
光hikariこぼれkobore ゆっくりとyukkurito滲nijiんでくndeku
最後saigoまでmade消kiえないなenaina 胸muneのno痛itaみはmiha
ただひとつtadahitotsu 確tashiかめるkameru 命inochiのno歌uta
燃moえe尽tsuきるkiru 空soraがほらgahora ひどくhidoku美utsukuしいからshiikara
(凍kooったtta世界sekaiでde 君kimiをwo見miつけたtsuketa わるいわたしはwaruiwatashiha やさしくyasashiku溶toけたketa)
愛itoしいshii孤独kodokuをwo 胸muneにni抱kakaえたままでetamamade (導michibiいてite)
泣naいていたiteita わたしはwatashiha (どこかへdokokahe) 消kiえe失uせてsete
もういないmouinai、いないinai、いないからinaikara