『望のぞんでくれるなら、ぼくは 勇者ゆうしゃになろう。
…代かわりが もう、いるんだね。
じゃあ、だれに なろう?』
『わるものが いないなら、
ぼくが 悪あくになり
うちやぶれ 彼かれに 名誉めいよを 飾かざろう。』
『「なりたいぼく」に なれたって、
必要ひつようと されないんじゃ、なあ。』
物語ものがたりに入はいれずに 迷子まいごになった
『「なりたいぼく」は だれだっけ?』
見向みむきもされないまま
ひとりぼっちでいるうちに
忘わすれてしまった
『宿屋やどやが ないのなら、ぼくが ひらいてみよう。
傷きずついた戦士せんしたちを、 楽たのしみに 待まとう。』
『あらそいが ないのなら、
ぼくが 敵てきになる。
きみたちが 正義せいぎを、うたえるように。』
『「なりたいぼく」に なれたって、
必要ひつようと されないんじゃ、なあ。』
物語ものがたりに入はいれずに 迷子まいごになった
『「なりたいぼく」は だれだっけ?』
見向みむきもされないまま
ひとりぼっちでいるうちに
忘わすれてしまった
『きみ が、呼よんでくれる なら、
どんな 名前なまえに だって、なろう。』
『きみ が、望のぞんで くれる なら、
どんな 姿すがたにだって、なる。』
の に。
だれに なりたかった の、かな?
なにを どう したかった の、かな?
流ながしてきた 血ちと なみだの
意味いみが もう わから ない。
『「なりたいぼく」に なれたって、
必要ひつようと されないんじゃ、なあ。』
夢ゆめみてた いつかの ぼくを
ぼくは 忘わすれてしまったよ
『望nozoんでくれるならndekurerunara、ぼくはbokuha 勇者yuusyaになろうninarou。
…代kaわりがwariga もうmou、いるんだねirundane。
じゃあjaa、だれにdareni なろうnarou?』
『わるものがwarumonoga いないならinainara、
ぼくがbokuga 悪akuになりninari
うちやぶれuchiyabure 彼kareにni 名誉meiyoをwo 飾kazaろうrou。』
『「なりたいぼくnaritaiboku」にni なれたってnaretatte、
必要hitsuyouとto されないんじゃsarenainja、なあnaa。』
物語monogatariにni入haiれずにrezuni 迷子maigoになったninatta
『「なりたいぼくnaritaiboku」はha だれだっけdaredakke?』
見向mimuきもされないままkimosarenaimama
ひとりぼっちでいるうちにhitoribotchideiruuchini
忘wasuれてしまったreteshimatta
『宿屋yadoyaがga ないのならnainonara、ぼくがbokuga ひらいてみようhiraitemiyou。
傷kizuついたtsuita戦士senshiたちをtachiwo、 楽tanoしみにshimini 待maとうtou。』
『あらそいがarasoiga ないのならnainonara、
ぼくがbokuga 敵tekiになるninaru。
きみたちがkimitachiga 正義seigiをwo、うたえるようにutaeruyouni。』
『「なりたいぼくnaritaiboku」にni なれたってnaretatte、
必要hitsuyouとto されないんじゃsarenainja、なあnaa。』
物語monogatariにni入haiれずにrezuni 迷子maigoになったninatta
『「なりたいぼくnaritaiboku」はha だれだっけdaredakke?』
見向mimuきもされないままkimosarenaimama
ひとりぼっちでいるうちにhitoribotchideiruuchini
忘wasuれてしまったreteshimatta
『きみkimi がga、呼yoんでくれるndekureru ならnara、
どんなdonna 名前namaeにni だってdatte、なろうnarou。』
『きみkimi がga、望nozoんでnde くれるkureru ならnara、
どんなdonna 姿sugataにだってnidatte、なるnaru。』
のno にni。
だれにdareni なりたかったnaritakatta のno、かなkana?
なにをnaniwo どうdou したかったshitakatta のno、かなkana?
流nagaしてきたshitekita 血chiとto なみだのnamidano
意味imiがga もうmou わからwakara ないnai。
『「なりたいぼくnaritaiboku」にni なれたってnaretatte、
必要hitsuyouとto されないんじゃsarenainja、なあnaa。』
夢yumeみてたmiteta いつかのitsukano ぼくをbokuwo
ぼくはbokuha 忘wasuれてしまったよreteshimattayo