ありのまま 歌詞 情熱マリ子 ふりがな付

ろくでもなくて笑わらえてくる
その全部ぜんぶに吐はき気けがする
低ひくい低ひくい温度おんどだって
ずっと触さわってりゃ火傷やけどになる

散々さんざんに切きり裂さいて
気きが向むけば貼はり付つける
それはどうして甘美かんび
甘あまいものにむらがる蟻ありの列れつ

その中なかで私わたしは少すこしでも
冷さめた態度たいどを用意よういして待まつ
けれどもそれは容易よういではなく
尚且なおかつ容易よういに見抜みぬかれてしまう
今日きょうも明日あしたも打うち拉ひしぐ
結末けつまつの列れつに並ならぶ無能むのうな蟻あり

こっちにおいでと呼よぶ声こえが
聞きこえた気きがして振ふり返かえる
それはあなたの声こえじゃなく
きっと私自身わたしじしんの声こえでしょう

乱雑らんざつに捨すて去さって
しまえれば楽らくでしょうか
それともずっとこのまま
下手へたな女おんなでいる方ほうが楽らくか

快楽かいらくと絶望ぜつぼうを踏ふまえて
そうしてここで息いきをしている
誰だれに与あたえられたわけもなく
何なにを止とめられたこともない
自分じぶんで選えらんだこの場所ばしょで
苦くるしいよと呟つぶやく無能むのうな蟻あり

この女おんなの身体からだを選えらんで
蟻ありのままを私わたしは選えらんだ

快楽かいらくと絶望ぜつぼうを踏ふまえて
それでもここで息いきをしている
誰だれに与あたえられたわけもなく
何なにを止とめられたこともない
自分じぶんで選えらんだこの場所ばしょで
生いきたいよと呟つぶやく無能むのうな蟻あり