讃美歌さんびかの響ひびくカテドラルに
背せを向むけて今日きょうもまた降おり行いく
陽ひの射ささぬ深ふかき地下ちかの室むろは
ひとすじの希望きぼうの光ひかり宿やどる
かつて隠かくれ住すんだ
錬金術師れんきんじゅつしたちの
残のこした 秘伝ひでんの書しょ
造つくり出だせ この樽たるに
霊薬れいやくの酒しゅ
黄金おうごんに潤うるおって輝かがやくまで
王者おうじゃも手てにし得えなかった
果はてぬ夢ゆめ 不老不死ふろうふしの
満願まんがんの日ひを
その一滴いってきを
麗うるわし彼かの唇くちびるへと
青あお薔薇ばらの頬ほおのカストラート
清きよらかな声こえは
天界てんかいまで届とどくだろう
ならばわが願ねがいも
聞きき届とどけたまえ 女神ミューズたちよ
この世よを照てらす至高しこう
天使てんしのように歌うたう
儚はかなき 青年かれのため
満みたされよ 銀盃ぎんぱいに
神秘しんぴの美酒びしゅ
緑みどり濃こく揺蕩たゆたって溢あふれるまで
女王じょおうさえ叶かなわずとも
追おい縋すがった永久とわの若わかさ
消きえぬ美貌びぼうを
枯かれぬ命いのちを
ただひとりのわが君きみへと
狂くるおしい悦よろこびよ!
造つくり出だせ この樽たるに
霊薬れいやくの酒さけ
闇やみの底そこ鎮しずまって目覚めざめるだろう
蒸留じょうりゅうの雫しずくは薫かおり
幻まぼろしの月つきに熟じゅくす
蔵くらに棲すまうは
神かみか悪魔あくまか
すでに老おいしわれを生いかせ
守まもられよ 銀盃ぎんぱいの
禁忌きんきの秘酒ひしゅ
珠たまとなり転ころがって留とどまるまで
喉元のどもとを滑すべり落おちて
血ちに染そむ酩酊めいていの果はて
目蓋まぶたは見みよう
美びの永遠えいえんを
けして触ふれ得えぬその肉体からだに
そして捧ささげよう
永劫えいごうわが愛あいを
讃美歌sanbikaのno響hibiくkuカテドラルkatedoraruにni
背seをwo向muけてkete今日kyouもまたmomata降oりri行iくku
陽hiのno射saさぬsanu深fukaきki地下chikaのno室muroはha
ひとすじのhitosujino希望kibouのno光hikari宿yadoるru
かつてkatsute隠kakuれre住suんだnda
錬金術師renkinjutsushiたちのtachino
残nokoしたshita 秘伝hidenのno書syo
造tsukuりri出daせse このkono樽taruにni
霊薬reiyakuのno酒syu
黄金ougonにni潤uruoってtte輝kagayaくまでkumade
王者oujaもmo手teにしnishi得eなかったnakatta
果haてぬtenu夢yume 不老不死furoufushiのno
満願manganのno日hiをwo
そのsono一滴ittekiをwo
麗uruwaしshi彼kaのno唇kuchibiruへとheto
青ao薔薇baraのno頬hooのnoカストラkasutoraートto
清kiyoらかなrakana声koeはha
天界tenkaiまでmade届todoくだろうkudarou
ならばわがnarabawaga願negaいもimo
聞kiきki届todoけたまえketamae 女神myûzuたちよtachiyo
このkono世yoをwo照teらすrasu至高shikou
天使tenshiのようにnoyouni歌utaうu
儚hakanaきki 青年kareのためnotame
満miたされよtasareyo 銀盃ginpaiにni
神秘shinpiのno美酒bisyu
緑midori濃koくku揺蕩tayutaってtte溢afuれるまでrerumade
女王joouさえsae叶kanaわずともwazutomo
追oいi縋sugaったtta永久towaのno若wakaさsa
消kiえぬenu美貌bibouをwo
枯kaれぬrenu命inochiをwo
ただひとりのわがtadahitorinowaga君kimiへとheto
狂kuruおしいoshii悦yorokoびよbiyo!
造tsukuりri出daせse このkono樽taruにni
霊薬reiyakuのno酒sake
闇yamiのno底soko鎮shizuまってmatte目覚mezaめるだろうmerudarou
蒸留jouryuuのno雫shizukuはha薫kaoりri
幻maboroshiのno月tsukiにni熟jukuすsu
蔵kuraにni棲suまうはmauha
神kamiかka悪魔akumaかka
すでにsudeni老oいしわれをishiwarewo生iかせkase
守mamoられよrareyo 銀盃ginpaiのno
禁忌kinkiのno秘酒hisyu
珠tamaとなりtonari転koroがってgatte留todoまるまでmarumade
喉元nodomotoをwo滑subeりri落oちてchite
血chiにni染soむmu酩酊meiteiのno果haてte
目蓋mabutaはha見miようyou
美biのno永遠eienをwo
けしてkeshite触fuれre得eぬそのnusono肉体karadaにni
そしてsoshite捧sasaげようgeyou
永劫eigouわがwaga愛aiをwo