ワルツ 歌詞 斉藤壮馬 ふりがな付

彼女かのじょは 宙そら 見失みうしなって
翼つばさは もう 開ひらかないの
記憶きおくは 影かげに隠かくされて
エフェメラ せつな 消きえるよ

殻からを剥はいだ卵たまご
天使てんしの訪おとずれはない

いつも失うしなうこと 忘わすれるだけさ
ぼくらの声こえ 届とどかなくても いいよ
あの壁かべを超こえてみたいのかい?
そしたらね
踊おどろう 歌うたおう 奏かなでようよ
いつか見みたような
ワルツを

蘇よみがえる、ときみは言いった
糾あざなえるさだめのような
どれだけ眼めをこらせど
重力じゅうりょくの奴隷どれいのまま

そこかしこにいるよ
軛くびきなんかいらない

いつもこの青あおに溶とけてゆくだけさ
ユビキタスの腕かいなに抱だかれ ぼくら
あいもくらむような光ひかりが
そしたらね
踊おどろう 歌うたおう 奏かなでようよ
いつか見みたような
ワルツを

はいいろのはねがおちて
せかいのひまくがやぶれ
かのじょはうすくわらって
このかぜのひだにとけたの