よみ:まいぽーとれいと ~いずみだあざみ~
マイポートレイト ~泉田莇~ 歌詞
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物心ものごころついた頃ころから
母かあさんはずっと病院びょういんのベッドの上うえにいた
俺おれは毎日まいにち病室びょうしつに遊あそびに行いった
母かあさんと二人ふたりで過すごす時間じかんが大好だいすきだった
親父おやじがたずねてくる日ひ、母かあさんは必かならず念入ねんいりに化粧けしょうをする。
チークをはたいて、うっすら色いろづくリップを塗ぬって、
楽たのしそうにメイクをする母かあさんを見みて、
俺おれは自分じぶんにもやらせてほしいと言いってみた。
目めを閉とじる母かあさんの頬ほおにブラシを滑すべらせていく
青白あおじろかった頬ほおがばら色いろに染そまり
まるで魔法まほうをかけているようだった。
見舞みまいに来きた親父おやじが母かあさんを見みて言いった。
「いつもより顔色かおいろがいいな」
俺おれと母かあさんはこっそり目めくばせをした。
それから、俺おれは毎回まいかい母かあさんのメイクを手伝てつだうようになった。
でも……
いくらメイクで顔色かおいろをごまかしても
母かあさんの病気びょうきは良よくなるどころか
悪化あっかするばかりで
母かあさんは、「莇あざみのおかげでずっと綺麗きれいなままでいられる」
とほほ笑えんでくれた。
そして……。
もうメイクではごまかしきれないくらい白しろい顔かおをした母かあさんがくれたのは、
あの魔法まほうのチークブラシだった。
もっと綺麗きれいにしてあげたかった
もっとそばにいてほしかった
どんな魔法まほうを使つかっても
母かあさんはもうどこにもいない
母かあさんがくれた魔法まほうのブラシで
また幸しあわせな魔法まほうをかけてみたい
母かあさんにできなかった分ぶんも
他ほかの誰だれかに魔法まほうをかけてあげたい
そしたらきっと母かあさんも喜よろこんでくれるから……
母かあさんはずっと病院びょういんのベッドの上うえにいた
俺おれは毎日まいにち病室びょうしつに遊あそびに行いった
母かあさんと二人ふたりで過すごす時間じかんが大好だいすきだった
親父おやじがたずねてくる日ひ、母かあさんは必かならず念入ねんいりに化粧けしょうをする。
チークをはたいて、うっすら色いろづくリップを塗ぬって、
楽たのしそうにメイクをする母かあさんを見みて、
俺おれは自分じぶんにもやらせてほしいと言いってみた。
目めを閉とじる母かあさんの頬ほおにブラシを滑すべらせていく
青白あおじろかった頬ほおがばら色いろに染そまり
まるで魔法まほうをかけているようだった。
見舞みまいに来きた親父おやじが母かあさんを見みて言いった。
「いつもより顔色かおいろがいいな」
俺おれと母かあさんはこっそり目めくばせをした。
それから、俺おれは毎回まいかい母かあさんのメイクを手伝てつだうようになった。
でも……
いくらメイクで顔色かおいろをごまかしても
母かあさんの病気びょうきは良よくなるどころか
悪化あっかするばかりで
母かあさんは、「莇あざみのおかげでずっと綺麗きれいなままでいられる」
とほほ笑えんでくれた。
そして……。
もうメイクではごまかしきれないくらい白しろい顔かおをした母かあさんがくれたのは、
あの魔法まほうのチークブラシだった。
もっと綺麗きれいにしてあげたかった
もっとそばにいてほしかった
どんな魔法まほうを使つかっても
母かあさんはもうどこにもいない
母かあさんがくれた魔法まほうのブラシで
また幸しあわせな魔法まほうをかけてみたい
母かあさんにできなかった分ぶんも
他ほかの誰だれかに魔法まほうをかけてあげたい
そしたらきっと母かあさんも喜よろこんでくれるから……