幼おさななじみの 赤城あかぎの月つきに
影かげもやつれた 浅あさ太郎たろう
意地いじと情じょうについはさまれて
泣ないて結むすんだ 男おとこ紅緒べにおの 三度笠さんどがさ
風かぜに追おわれて 上州じょうしゅう鴉からす
どこの塒ねぐらに 帰かえるやら
添そえぬ花はなよと諦あきらめながら
思おもい出だしては
お京きょう恋こいしの 里さとごころ
山やまの落葉おちばかやくざの果はては
月つきに零こぼれる 草くさの露つゆ
誰だれが吹ふくやらあの横笛よこぶえは
雁かりがあばよと雲くもの切きれ間まに
啼ないて行いく
幼osanaなじみのnajimino 赤城akagiのno月tsukiにni
影kageもやつれたmoyatsureta 浅asa太郎tarou
意地ijiとto情jouについはさまれてnitsuihasamarete
泣naいてite結musuんだnda 男otoko紅緒benioのno 三度笠sandogasa
風kazeにni追oわれてwarete 上州jousyuu鴉karasu
どこのdokono塒neguraにni 帰kaeるやらruyara
添soえぬenu花hanaよとyoto諦akiraめながらmenagara
思omoいi出daしてはshiteha
おo京kyou恋koiしのshino 里satoごころgokoro
山yamaのno落葉ochibaかやくざのkayakuzano果haてはteha
月tsukiにni零koboれるreru 草kusaのno露tsuyu
誰dareがga吹fuくやらあのkuyaraano横笛yokobueはha
雁kariがあばよとgaabayoto雲kumoのno切kiれre間maにni
啼naいてite行iくku