よく見えない子供 歌詞 谷山浩子 ふりがな付

そこにいるような いないような
よくわからない子供こどもがいる
そこにあるような ないような
木き馬うまにまたがり 揺ゆれてるような

記憶きおくの樹海じゅかいの奥深おくふかく
人じんのいた気配けはいもない隠かくれ家が
子供こどもの姿すがたを描えがいてた
あの絵描えかきはどこへ消きえた

そこにいるような いないような
よくわからない子供こどもがいる
まばたきひとつで いなくなり
まばたきふたつで 隣となりにいる

戯たわむれに言葉ことばをかければ
返事へんじが聞きこえる 木霊こだまのように
本当ほんとうにわたしはいるのか
わたしという言葉ことばの嘘うそ

雨あめが降ふる ブーツの中なかに
雨あめが降ふる 鏡かがみの中なかに
雨あめが降ふる 世界せかいの外そとに
雨あめが降ふる ここは光ひかる境界線きょうかいせんの上うえ

そこにいるような いないような
子供こどもがいない 子供こどもがいる
いるって いないって どういうこと?
尋たずねる声こえが 聞きこえたような

心こころが動うごかない心こころが
子供こどもが動うごかない 声こえもしない
今いまどこにわたしはいるのか
わたしという言葉ことばはない

雨あめが降ふる 電車でんしゃの中なかに
雨あめが降ふる まぶたの中なかに
雨あめが降ふる 世界せかいの外そとに
雨あめが降ふる ここは暗くらい境界線きょうかいせんの上うえ