くものいと 歌詞 鈴村健一 ふりがな付

くものいとはだらりと
未来みらいを試ためす様ようにゆれる
やがて誰だれかがそれを掴つかんだ
引ひきずり下おろす群衆ぐんしゅうは
今いまを守まもりたがるさびしがり屋やだ
僕ぼくも選えらべないでいる 臆病者おくびょうもので

「てをのばせ」
微かすかに聞きこえる 誘さそう様ように聞きこえる
箱庭はこにわの外そとから響ひびく 先駆者せんくしゃ達たちの声こえ
住すめば都との奈落ならくの底そこ 憎にくんで 愛あいして
矛盾むじゅんに笑わらわれて 日ひは沈しずむ
今宵こよいも 革命かくめいの日ひの夢ゆめを見みる
おやすみ

くものいとは綺麗きれいで
甘あまそうな雫しずくがしたたる
とても滑すべりやすいらしんだ
登のぼり切きれば 楽園らくえんが
そんな噂うわさ信しんじられはしないけど
いつも心惹こころひかれる あのいとの先さき

「てをのばせ」
今日きょうより愛いとしい明日あしたへと
変かわりたい 変かわれない
自分じぶんを信しんじて裏切うらぎられて
挙あげ句くに誰だれかさんのせいにしてる

群むれはゆく
白黒しろくろで答こたえを求もとめ
選えらべない
それでも ここにいる

「てをのばせ」
微かすかに聞きこえる 誘さそう様ように聞きこえる
箱庭はこにわの外そとから響ひびく 先駆者せんくしゃ達たちの声こえ

「てをのばせ」
今日きょうも静しずかに揺ゆれている 未来みらいは揺ゆれてる
あの声こえは救すくいか甘あまい罠わなか
ひとりで見上みあげる空そらの先さきへと
臆病者おくびょうものよ てをのばせ