秒針を君がとめた某日 feat. 久保ユリカ 歌詞 8月19日のノイズ ふりがな付

まあ聞きいておくれよ 記憶きおくは曖昧あいまいなんだけれど
あれは確たしかいつだったか
季節きせつは春はるだったか夏なつだったか
雨あめは降ふっていたか 降ふっていなかったか
喉のどは乾かわいていたか 乾かわいていなかったか
一ひとつだけ確たしかなことは
ただの ただのある日ひなんです

時間じかんがとまったんだ 稚拙ちせつで凡庸ぼんような例たとえだけれど
なぜ なぜそうなったのか
気候きこう気温きおんはどうでもよくて
傘かさがいるかどうかも 興味きょうみわかなくて
際限さいげん無ないはずの 欲求よっきゅうは消きえ失うせて
確たしかなことは一ひとつだけ
君きみが 君きみがいなくなったんです

ボタンをかけ違ちがったことは かけ違ちがってからしか気きづけない
ほつれた心こころの糸いとを君きみは 必死ひっしに縫ぬいあわせていたのに
好すきだ なんてまやかしの言葉ことば
それは それはただのあまやかし
悲劇ひげきで筆ふでを置おいたのは僕ぼくだった

どれだけスケジュール帳ちょうの予定よていを黒くろく塗ぬりつぶしても
「夜よるが好すき」と言いった君きみの表情かお 夜よるむかえるたび思おもいだす
無理むりに綺麗きれい事ことを一ひとつだけ言いわせてもらうならば
どうか僕ぼくのいない夜空よぞらの下した 君きみは笑わらってますように
どうやらまだ動うごきそうにない
秒針びょうしんを君きみがとめた某日ぼうじつ

Ah

沈黙ちんもくは金きんなんて言葉ことばは時代じだい錯誤さくごの結果けっか論ろんだ
泣ないていた君きみを前まえに僕ぼくは 僕ぼくはなにも言いえなかった
なにか なにか なんでもいいから
なにか なにかを言いうべきだった
例たとえ結果けっかは同おなじだったとしても

どれだけスケジュール帳ちょうの予定よていを黒くろく塗ぬりつぶしても
「空そらが好すき」と言いった君きみの声こえ 空そら見上みあげるたび思おもいだす
無理むりに綺麗きれい事ことを一ひとつだけ言いわせてもらうならば
どうか僕ぼくのいない空そらの下したで君きみは歌うたってますように
どうやらまだ動うごきそうにない---

ありがとさよならどうか元気げんきで 言いえやしなかった言葉ことば達たち
無理むりな願ねがい事ごとをおそれずに言いわせてもらうならば
君きみを想おもいながら歩あるいていくことを許ゆるしてください
そして君きみのいない夜空よぞらの下した 僕ぼくは笑わらえてますように
そろそろ動うごきだしてもいい?
秒針びょうしんを君きみがとめた某日ぼうじつ