紫紅月のメメントモリ 歌詞 IV KLORE ふりがな付

照てらす光ひかりは夜よるを紅あかく染そめた月つき
一夜いちやだけの淡あわい夢ゆめ
薄闇うすやみの中なかで

沈しずむ日ひを見送みおくって
夕闇ゆうやみに溶とけ出だした
日差ひざしに永ながらえない者ものたち
幽かくり世よに潜ひそんでいた影かげもいつしか
束つかの間まの栄華えいがを唄うたう animato

今宵こよい限かぎりを愛あいそう memento mori
運命うんめいの終おわり、夜よるが明あけるまで

照てらす光ひかりは夜よるを紅あかく染そめた月つき
絡からめた手ての優やさしさに涙なみだ誘さそう solitude
揺ゆれる silhouette
悲かなしみ持もち寄よって踊おどれ
永遠えいえんに似にた夢路ゆめじの終おわりは
儚はかなくて……

人じんならざる者しゃの祝宴しゅくえん
寄よせ合あったその身みをただ抱だきしめて
密ひそやかな baiser(ベーゼ)
絡からまり合あったさだめに喪失そうしつ繰くり返かえして
流ながれ着つき辿たどり着ついたこの場所ばしょ

日溜ひだまりが
温ぬくもりの全すべてではないと知しった
月影つきかげに艶つやめく白しろい花はな
暖あたたかな切せつなさなら僕ぼくにもわかった
静しずかに華はなやぐ心こころ cantabile

全すべては泡沫うたかた
赤裸々せきららなままになって
抑おさえつけてた沈黙ちんもくの軛くびきははずれて
明あけない夜よるを願ねがった
月つき灯あかりは満みちて
しなやかに生いきられない(僕ぼくら)
孤独こどくを(息いきを吸すい込こんだなら)
誤魔化ごまかしてくれよ(溺おぼれよう)
仮初かりそめ

今宵こよい限かぎりを愛あいそう memento mori
紡つむいだ誓ちかいが果はてるときまで
踊おどり明あかそう

夜よるを照てらす光ひかりは今いまを包つつみ込こんだ Moon Light
繋つないだ手ては離はなさない
並ならべあった solitude
揺ゆれる silhouette
悲かなしみ持もち寄よって踊おどれ
永遠えいえんに似にた夢路ゆめじの終おわりは

今いまこの瞬間しゅんかんが終おわって
二に度たびとは会あえなくなったとしても
忘わすれずにいよう
僕ぼくらがこの場所ばしょで出会であえたことを
月つきは満みちて
たなびく光ひかりが思おもい出ださせてくれる、いつだって
きっとそれだけで
一人ひとりぼっちじゃないことを忘わすれない
闇やみに踊おどる
許ゆるされなくても
月つき灯あかりの下した、此処ここにいた
共ともにいた